その後のまんごろし太(えせるがいなくなって)

えせる(♀)が元気だったころ、我が家で一番相性が悪いのはまんごろし太(♂)とプチ(♀)だった。
なにしろ顔をみるなり、ものすごい勢いでつっかかっていくのだ。
パイプカット手術が完全ではなく、我が家にひきとられた後半年後に生殖能力を取り戻したまんごろし太は、当時まだ避妊されていなかったプチと子供を作った(このことから、ウサギの去勢はちゃんと睾丸まで取るべきです!)。

一度は奥さんだったウサギに、よくもあそこまで辛くあたれるなー、と思っていたけれど、えせるが居なくなってしまって、この関係に変化が生じている。
まんごろし太が、プチを見てもパニックにならなくなったのだ。
多頭飼いの難しさというか、面白さにはまだまだ未知の部分がありそうである。

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Encephalitozoon cuniculi in pet rabbits

注)当HPの管理人は、獣医でも医学関係者でもありません。医学系論文の種類にも詳しくありませんので、もしかしたらProceedingsがこの一覧に混じっているかもしれません。 また、専門家ではありませんので、コメントが正しくない場合もございます。
このページの情報をご利用の方は、かならずリンクを辿って原文を入手の上、お読み下さい。
このページのコメント部分のいかなる情報も、レポート利用、web引用、その他いかなる手段によっても、コピー、引用を禁止します。
どうしてもweb等で紹介したい時は、このページへのリンクという形でのみ許可します(具体的な内容の紹介をされる場合は、必ずリンクを張って下さい)。
素人なりになるべく間違いを書かぬよう努力はしておりますが、専門家ではありませんので限界があります。なお、このページの内容は今後手直しされる可能性があります。コピー禁止はそのための処置です。どうぞご理解下さい。
以上のお約束が守れる方のみ、本文をご覧下さい。


F. M. HARCOURT-BROWN, H. K. R. HOLLOWAY “Encephalitozoon cuniuli in pet rabbits” Veterinary Record (2003) 152, 427-431

エンセファリトゾーンの症状を呈した128匹のペットラビットの症例及び処方、その後の経過をまとめた論文。使用した薬品はアルベンダゾール、フェンベンダゾール、抗生物質、コルチコステロイド。きちんと読んでないのでこれ以上はまたそのうち。

エンセファリトゾーンが疑われる場合の初期対応について

エンセファリトゾーンは最早必ずしも不治の病ではなくなりましたが、予後経過は初期の対応の善し悪しで大きく左右されます。
斜頸など、エンセファリトゾーンが疑われる症状が現れた場合には、まず一刻も早くウサギに詳しい病院に駆け込む必要があります。夜中なら、救急病院がある場合は様子見せずに運ぶべきです。

斜頸などの症状は、小脳が免疫の過剰防衛によって傷つけられて起こる場合(エンセファリトゾーン起源)と、細菌感染によって内耳に異常をきたす場合(パスツレラ)があります。もし前者の場合、脳の炎症部分が酷くやられる前に、いかに早く対処するかで、後遺症の重篤さが決まります。

消炎剤としては、ステロイド剤が使われますが、残念なことに、ステロイド剤は一方でパスツレラ菌を元気にしてしまう可能性があるようです。パスツレラが強く疑われる場合は、獣医さんによってはステロイドの処方を行わない方もおられるでしょうが、エンセファリトゾーンが原因であった場合には、ステロイドも含めた可能な限り早い対処が必要になります。
夜に発症した場合、朝まで待たずに救急病院へ連れていくことを勧める理由は、このためです。

(逆にいえば、これらの処方をしてくれない救急病院に連れていっても、あまり効果は望めないかも知れない、ということですが……。
人間にとっての1日は、ウサギにとっての3日、というのが目安です。つまり、8時間様子見をしたら、人間ならまる1日放置されたのも同じ、ということです!)

以下、エンセファリトゾーンが疑われる場合、私達が実際にとった行動と獣医師の処方です。

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ウサギを迎える前に必ず確認しておくべきこと

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)

ウサギを飼いたい、と思ったときに、実際にウサギを家につれてくる前に考えておかなければならないこと、準備しておくべきことがいくつかあります。
それはもちろん、犬でも猫でも同じことなのですが、犬猫の場合は極端な話、家に彼らを遊ばせるスペースがあり、家族の同意もあって一生彼らの面倒を見ることができる、という確信と経済的余裕があれば、家に連れてきてしまってから大急ぎでそろえても間に合う部分もあります。

ところが、ウサギはそれでは間に合わないことがあるのです。
特に仔ウサギの場合は、この事前の準備を怠ると、急激に体調の変化をきたした時に全て手遅れで間に合わない、という可能性が高いのです。

ペットショップで目が合ってしまい、どうしても連れて帰りたい、と思ったとしても、そこはぐっとこらえてまず以下の条件が満たされているかチェックして下さい。
その間にその子が他の人にとられてしまったとしても、必ず、また運命の出会いは巡ってきますから!

(実際に私たちは、そこを焦ってしまったために最初の子をたった3日で死なせてしまいました。その罪悪感、悲しさや悔しさは、筆舌に尽くしがたいものがあります。そんな経験、しないに超したことはありませんから……)

1)誰がウサギの面倒をみるか?
2)仔ウサギにするか、大人ウサギにするか
3)金銭的問題と環境
4)ウサギを診察できる獣医が近くにいるか
5)うさぎの寿命、うさぎアレルギー、牧草アレルギー
6)困ったときに助けてもらえる人はいるか

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緊急時のケア

このカテゴリーには、ウサギと暮らす上で私達が学んだことから、ウサギの緊急時のケアに関する記事を集めています。
HRSや獣医師の先生方から学んだこともありますが、基本的には管理人の経験ノートとご了承下さい。従って、間違いもあるかも知れませんし、全てのウサギさんに当てはまるとは限りません。

情報のご利用は、皆様の責任においてお願い致します。

HRSまたは獣医師から学んだ情報に関しては、記事の先頭にその旨明記されていますので、ご参考下さい。

お見合い(その2)

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)
家のウサギに新しいお友達を迎える場合(多頭飼い)、どんな手順が必要かについてご紹介します。この記事の前に、以下の記事をご覧下さい。

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お見合い(その1)

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)
前回「二匹目のウサギを迎える前に」の記事で、新しくウサギを迎える場合には去勢・避妊が必要になること、相手を選ぶのはウサギであって飼い主ではない、という点について書きました。
現実問題として、この二つの条件を日本で満たすのは言うほど簡単ではありませんが、それが可能になったとして、まず最初のお見合いをどうするか、という話です。
人間と同じく、焦りは禁物。じっくり時間をかけてあげて下さい。

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びらん(sore hock, ソアホック)の治療法

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)

飛節びらん(ソアホック、sore hockともいう)の治療はウサギの治療の中で厄介なものの一つです。
一度ハゲてしまった毛はそう簡単にはもとに戻りません。
中には、「一度そうなったらもう戻らない」と言われた方もいるかと思います。
びらんの治療が難しいのは、何をやってもウサギが薬を舐めてしまったり、プロテクトをはがしたりしてしまうからですが、その難しさは勿論アメリカのウサギでも変わりません。

が、今回、「これこそベスト、パーフェクトな方法だよ!」というのをWisconsin HRSのDirectorから教えて頂きました!
しかも、現在のところ、HRSにやってきた相当ひどいびらんのうさぎ(足の裏まるハゲで座ることすら出来ないレベル)でも、この治療でちゃんと毛が生えてきているのです!

現在、うちのえせるにも試しています。えせるは高齢の上、足の骨を昔骨折していて足の角度が悪く、 びらんの治癒はあきらめていましたが、現在少しずつ毛が生えてきています。
これが、治療前。
PICT0025
そして、こちらが治療約3週間後です。
PICT0113
PICT0122
完治まではいってないですが、かかとだけでなく足の真ん中にまで広がり始めていたびらんは治りました!
やることは、

  1. 1日1回、消毒液に浸したタオルを敷いたキャリーケージの中に入れて、20分足をふやかす
  2. 小屋、運動場、とにかくウサギの足の触れる場所全てを、ふっかふかの布で覆う

たったこれだけ!
よくよく考えてみたら、びらんは足が固いものに触れるのが原因で起こるわけですから、皮膚をやわらかくして足の負担を軽減すれば確かにもとに戻りますよね。
以下、準備するもの等は続きをご覧下さい。

注)ウサギが敷物を食べてしまう場合は、残念ながらこの方法は使えませんので、別の方法をご検討下さい。
(どのくらい食べると危険かは、ウサギのサイズや普段からどのくらい牧草を食べる子かにもよりますので、ここでは言及しません。ここで紹介している敷布は、それ自体に毒性はありませんが、噛んで飲み込んだくずが腸内でつまると危険です。絨毯でも同じ事ですが……。
どのくらいで危険とみなすかは、皆様ご自身でご判断下さい)。

 2011/9/3 追記
 たまたまWebを探していて、中津動物病院グループのページにいきあたりました。

ウサギの足底皮膚炎について

かなり酷いソアホックの子が、たまたま看護士さんが置き忘れたウサギのミルク缶の上にお腹を乗せて足裏を休ませることを覚え、完治した例が紹介されています。
我々がHRSで見たソアホックの子達も、既に前足の毛もなくなっており、これにかなり近い状況でした。 
HRSの医療用シープスキンの上のウサギ達は、ほとんど横になって過ごしていましたので、ウサギが長時間寝転んでも床ずれを起こさない環境を作る(つまり足裏の負担が減る)ことが重要であった可能性もあります。

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体調管理

このカテゴリーには、ウサギと暮らす上で私達が学んだことから、ウサギの体調管理に関する記事を集めています。
HRSや獣医師の先生方から学んだこともありますが、基本的には管理人の経験ノートとご了承下さい。従って、間違いもあるかも知れませんし、全てのウサギさんに当てはまるとは限りません。

情報のご利用は、皆様の責任においてお願い致します。

HRSまたは獣医師から学んだ情報に関しては、記事の先頭にその旨明記されていますので、ご参考下さい。

HRSの使命

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)

では、House Rabbit Societyの使命とは何か、ですが。
大きく分けて、二つの使命があります。

  1. シェルターから保護期間の切れたウサギを買い取り、里親探し活動を引き継ぐ
  2. ウサギを飼う飼い主にウサギについての正しい情報を提供し、教育活動を行う

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二匹目のウサギを迎える前に

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)

ウサギ初心者にとって一匹目のウサギを迎える事は色々と大変ですが、意外に軽視されていることの一つに、2匹目(もしくはそれ以上)のウサギを迎え入れる大変さがあります。

どんなにウサギに慣れた人でも、2匹目(もしくはそれ以上)のウサギを迎える時には、細心の注意が必要になります。でないと、ウサギ同士で下手をすれば殺し合いの大喧嘩になり、結局1匹につき一部屋が必要、という大変なことになってしまいます。これでは、多頭飼いの意味がありません

多頭飼いの素晴らしさは、ウサギ同士でコミュニケーションし、人間が仕事で居ない間にもウサギが仲間と楽しく暮らせることです。ウサギ同士で学び合うこともありますし、あまり人になつかない子が、もう一匹のフレンドリーな子から学んでなつくようになったりします。
別の部屋で飼ってしまっては、ウサギにとっては自分に割いてもらう時間が減るだけで、なんのメリットもないのです。

というわけで、HRSではこの2匹目のウサギのお見合いに大変な注意を払います。
現実問題として、以下に記載するような方法で2匹目を見つける方法は、ペットショップでは不可能で、お見合い期間を長く設けてくれる里親募集を探すしかないでしょう。しかし、それがウサギにとっても、人間にとっても、もっとも幸せなパートナー探しであることを、実際にこの手順を踏んでウサギをアダプションした私も確信しています。

以下、二匹目のウサギを迎える前に考えておかなければならない事です。
かなり長くなってしまったので、リンクをはってみました。

  1. 今いるウサギが去勢・避妊手術をしていない場合は、まず手術を施し、十分ウサギが落ち着いてからお見合い相手を探す
    1. 雄と雌のペア
    2. 雌同士のペア
    3. 雄同士のペア
    4. 3匹以上のグループ飼いについて
    5. 去勢/避妊していない雄と雌を同時に飼うことについて
  2. パートナーを決めるのはあなたではありません! ウサギです
  3. 補足

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多頭飼いが適しているケース

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)

ウサギを一匹でなく二匹(またはそれ以上)で飼いたい、という理由は、大別して以下の二通りがあるかと思います。。

  1. 子供を生ませるため
  2. 今いるウサギの友達として

1. については、これから紹介する多頭飼いとはそもそも概念が異なります。生殖能力のある雄と雌は、一緒にしておくと際限なく子供を作りますから、一緒にできるのは掛け合わせる時の数分だけです。そのあとは、姿も見えず、匂いも届かないところへ隔離すべきですから、一頭飼いが二カ所で発生している、というだけのことです。

なお、姿が見え、匂いも届く場所に生殖能力のある雄雌を置くのは大変残酷です。特に雄のストレスは計り知れません。

私達は、これで大変痛い失敗をしました。去勢をしないまま、雄のろし太を雌の側に置いていたため、ろし太はストレスが重なってエンセファリトゾーン症を発症してしまったのです。

次の「二匹目のウサギを迎える前に」の記事で、何故去勢していない雄雌を一緒に飼うことが残酷なのか、私たち自身の経験も踏まえて書きました。

Web上では、日本の獣医さんにも、はっきりと「去勢/避妊をしなければ生殖の事しか考えられなくなり可哀想」だと書いておられる方もおられますが、手術には僅かとはいえ常に危険もつきまとうため、そこまでは言い切らない先生の方が大多数のように思います。

実際、去勢/避妊手術で大切な子を失う苦しみは筆舌に尽くしがたく、私自身も二度とあんな思いはしたくありません。

けれど、一方で、恋人の姿や気配だけ感じて側に寄れないウサギ達の苦しみも、その後悔の中で身に迫るように感じました。

どうしても繁殖を諦めきれない、手術もしたくない、という方は、出来れば、以下のエントリも合わせてご覧になっていただけたら、と思います。

その上で、矢張り他の幸せの形もある、と思うならば、たとえ何かがあっても、我々のような後悔に苛まれる事もないと思いますので……。

ちなみに、HRSでは、ウサギを自家(ブリーダー以外の家)で繁殖させないこと、家で飼うウサギは去勢/避妊手術を施すべきであることを明確にアピールしています。

(新しく生まれる仔ウサギ達は、今里親を待っているウサギ達の家を奪うことになるため。遺棄ウサギを一匹でも多く救う事が会の目的であるHRSとしては当然の声明です。)

一方、2. については、以下の理由が考えられます。

  • 二匹でくっついている可愛い姿が見たい
  • 諸処の事情により以前ほどはかまってやれなくなったため、今いるウサギが寂しくならないよう友達をつけたい
  • 今いるウサギが臆病であまり人間になついていないので、人間になついている子とペアにして性格改善をはかりたい
  • 家にいる時間が短く、ウサギが一匹でいる時間が長いので寂しくないようにしてあげたい
  • 体調や気分に波がある子をもう少し安定させたい

実は、もう一匹増えることによる金銭的事情さえ許せば、上のようなケースに多頭飼いは最適の方法なのです!

いくらウサギが人間になつくといっても、やはり同族の友達が側にいることによる幸福感、安心感は、どう逆立ちしても人間には与えてやれません。

また、臆病でシャイな子を、人間になついているフレンドリーな子とペアにして、そのフレンドリーな子を可愛がってやると、臆病な子も一緒に人間に寄って来るようになります。つまり、臆病な子が、人間に近くに行くと良いことがある、とウサギから学ぶのです。

また、ウサギは同族同士、人間に見えないところでお互いに庇い合います。その日の気分で牧草をよく食べたり食べなかったりする子が、ペアにすると相手につられてコンスタントに食べるようになったりします。(もちろん、ペレットをちゃんと食べているか、おしっこやふんをきちんとしているかなどの判別は一頭飼いより難しくなりますので、注意が必要ですが。)

※ちなみに、ウサギ初心者は最初1匹から初めて、ウサギの世話に慣れてから多頭飼いに移行した方が安全です。

そんなわけで、いいことづくめのような多頭飼いですが、ウサギはテリトリー意識が強いため、やり方を間違えると殺し合いの喧嘩を含む最悪の結果になります。

では、お見合いをうまく成功させるにはどうしたら良いか?

HRSの歴史は、このお見合い(Dating)の方法の進化の歴史でもあります。

House Rabbit Handbookを見ると、初期の頃の試行錯誤も書かれていて大変面白いです。

22年の活動の中で、効果的なものを取り入れ、危険を排除し、現在の方法はほぼ完成形に近づいているようです。

シェルターが存在しない日本ではなかなか実現が難しい部分も多々ありますが、うまく取り入れることが出来れば、最愛のウサギに最愛のパートナーをつけてあげることが出来ると思います。

二匹目のウサギを迎える前に」の記事から続きをご覧下さい。

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)
ウサギを一匹でなく二匹(またはそれ以上)で飼いたい、という理由は、大別して以下の二通りがあるかと思います。。

  1. 子供を生ませるため
  2. 今いるウサギの友達として

1. については、これから紹介する多頭飼いとはそもそも概念が異なります。生殖能力のある雄と雌は、一緒にしておくと際限なく子供を作りますから、一緒にできるのは掛け合わせる時の数分だけです。そのあとは、姿も見えず、匂いも届かないところへ隔離すべきですから、一頭飼いが二カ所で発生している、というだけのことです。
なお、姿が見え、匂いも届く場所に生殖能力のある雄雌を置くのは大変残酷です。特に雄のストレスは計り知れません。
私達は、これで大変痛い失敗をしました。去勢をしないまま、雄のろし太を雌の側に置いていたため、ろし太はストレスが重なってエンセファリトゾーン症を発症してしまったのです。
次の「二匹目のウサギを迎える前に」の記事で、何故去勢していない雄雌を一緒に飼うことが残酷なのか、私たち自身の経験も踏まえて書きました。
Web上では、日本の獣医さんにも、はっきりと「去勢/避妊をしなければ生殖の事しか考えられなくなり可哀想」だと書いておられる方もおられますが、手術には僅かとはいえ常に危険もつきまとうため、そこまでは言い切らない先生の方が大多数のように思います。
実際、去勢/避妊手術で大切な子を失う苦しみは筆舌に尽くしがたく、私自身も二度とあんな思いはしたくありません。
けれど、一方で、恋人の姿や気配だけ感じて側に寄れないウサギ達の苦しみも、その後悔の中で身に迫るように感じました。
どうしても繁殖を諦めきれない、手術もしたくない、という方は、出来れば、以下のエントリも合わせてご覧になっていただけたら、と思います。
その上で、矢張り他の幸せの形もある、と思うならば、たとえ何かがあっても、我々のような後悔に苛まれる事もないと思いますので……。

ちなみに、HRSでは、ウサギを自家(ブリーダー以外の家)で繁殖させないこと、家で飼うウサギは去勢/避妊手術を施すべきであることを明確にアピールしています。
(新しく生まれる仔ウサギ達は、今里親を待っているウサギ達の家を奪うことになるため。遺棄ウサギを一匹でも多く救う事が会の目的であるHRSとしては当然の声明です。)
一方、2. については、以下の理由が考えられます。

  • 二匹でくっついている可愛い姿が見たい
  • 諸処の事情により以前ほどはかまってやれなくなったため、今いるウサギが寂しくならないよう友達をつけたい
  • 今いるウサギが臆病であまり人間になついていないので、人間になついている子とペアにして性格改善をはかりたい
  • 家にいる時間が短く、ウサギが一匹でいる時間が長いので寂しくないようにしてあげたい
  • 体調や気分に波がある子をもう少し安定させたい

実は、もう一匹増えることによる金銭的事情さえ許せば、上のようなケースに多頭飼いは最適の方法なのです!
いくらウサギが人間になつくといっても、やはり同族の友達が側にいることによる幸福感、安心感は、どう逆立ちしても人間には与えてやれません。
また、臆病でシャイな子を、人間になついているフレンドリーな子とペアにして、そのフレンドリーな子を可愛がってやると、臆病な子も一緒に人間に寄って来るようになります。つまり、臆病な子が、人間に近くに行くと良いことがある、とウサギから学ぶのです。
また、ウサギは同族同士、人間に見えないところでお互いに庇い合います。その日の気分で牧草をよく食べたり食べなかったりする子が、ペアにすると相手につられてコンスタントに食べるようになったりします。(もちろん、ペレットをちゃんと食べているか、おしっこやふんをきちんとしているかなどの判別は一頭飼いより難しくなりますので、注意が必要ですが。)
※ちなみに、ウサギ初心者は最初1匹から初めて、ウサギの世話に慣れてから多頭飼いに移行した方が安全です。
そんなわけで、いいことづくめのような多頭飼いですが、ウサギはテリトリー意識が強いため、やり方を間違えると殺し合いの喧嘩を含む最悪の結果になります。
では、お見合いをうまく成功させるにはどうしたら良いか?
HRSの歴史は、このお見合い(Dating)の方法の進化の歴史でもあります。
House Rabbit Handbookを見ると、初期の頃の試行錯誤も書かれていて大変面白いです。
22年の活動の中で、効果的なものを取り入れ、危険を排除し、現在の方法はほぼ完成形に近づいているようです。
シェルターが存在しない日本ではなかなか実現が難しい部分も多々ありますが、うまく取り入れることが出来れば、最愛のウサギに最愛のパートナーをつけてあげることが出来ると思います。
二匹目のウサギを迎える前に」の記事から続きをご覧下さい。

うさぎに関するノート

このカテゴリーには、ウサギと暮らす上で、私達が学んだことを集めています。
HRSや獣医師の先生方から学んだこともありますが、基本的には管理人の経験ノートとご了承下さい。従って、間違いもあるかも知れませんし、全てのウサギさんに当てはまるとは限りません

情報のご利用は、皆様の責任においてお願い致します。

HRSまたは獣医師から学んだ情報に関しては、記事の先頭にその旨明記されていますので、ご参考下さい。

折れ爪と爪切りの限界

えせるがケージを飛び出した時に前脚の爪を折ってしまった。
爪がまるで脱臼したように上向きに曲がり、当初はさほど痛そうでなかったえせるも、時間が経つにつれ明らかにびっこをひくようになってしまった。
爪が付け根から折れただけなら良いが、もしかしたら骨もやられているかもしれない。
散々迷った挙げ句、自分の勉強も兼ねて、と一晩開けた朝にいつも世話になっているUW vet schoolの病院に連れていった。
UW vetは決して安くない。簡単な診療だけで、80ドル以上とられる。
が、実際に骨が折れていたとして、どこまで治療ができるものか、ウサギに詳しい先生に聞いてみたい、という思いから、半分は授業料のつもりで連れていった。
以下、診療内容。

えせるがケージを飛び出した時に前脚の爪を折ってしまった。
爪がまるで脱臼したように上向きに曲がり、当初はさほど痛そうでなかったえせるも、時間が経つにつれ明らかにびっこをひくようになってしまった。
爪が付け根から折れただけなら良いが、もしかしたら骨もやられているかもしれない。
散々迷った挙げ句、自分の勉強も兼ねて、と一晩開けた朝にいつも世話になっているUW vet schoolの病院に連れていった。
UW vetは決して安くない。簡単な診療だけで、80ドル以上とられる。
が、実際に骨が折れていたとして、どこまで治療ができるものか、ウサギに詳しい先生に聞いてみたい、という思いから、半分は授業料のつもりで連れていった。
以下、診療内容。

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冬の野ウサギ (Winter wild bunnies)

去年とった写真。こちらに移そうと思いつつ、時間が、、、
というわけで、取り敢えずリンク張ってみたり。
http://garden-of-ethel.me.uk/photo/iWeb/Site/Madison%20Winter.html
http://garden-of-ethel.me.uk/photo/iWeb/Site/wild%20rabbits.html
一枚だけ。。
去年とった写真。こちらに移そうと思いつつ、時間が、、、
というわけで、取り敢えずリンク張ってみたり。
http://web.mac.com/kotoyo/iWeb/Site/wild%20rabbits.html
一枚だけ。。

Last Summer

(エンコードの関係で最初数秒画像が乱れます)

This is the last movie of Los. We were very happy that he had recovered from E-Cuniculi perfectly, and never doubt that he will enjoy his life for another years.

I took the movie because his hair-style(?) looks funny, he lost his fur on head-top except for a bunch of fur. Now I think that was a sign of his health problem, he might had favor on head chronically then discarded the top hair.

一代目ろし太の最後のmovie。

この一ヶ月程前、エンセファリトゾーンで夜中に斜首を発症し、座っている事も出来なくて(転がってしまう)生きる希望もなくしたような顔をしていたのだが、そのときは、とにかく処置が早かったお陰でなんとか持ち直してくれた。

頭の毛がごっそりとへんな抜け方をしたので、面白がってビデオに収めたもの。

(エンコードの関係で最初数秒画像が乱れます)

This is the last movie of Los. We were very happy that he had recovered from E-Cuniculi perfectly, and never doubt that he will enjoy his life for another years.
I took the movie because his hair-style(?) looks funny, he lost his fur on head-top except for a bunch of fur. Now I think that was a sign of his health problem, he might had favor on head chronically then discarded the top hair.
一代目ろし太の最後のmovie。
この一ヶ月程前、エンセファリトゾーンで夜中に斜首を発症し、座っている事も出来なくて(転がってしまう)生きる希望もなくしたような顔をしていたのだが、そのときは、とにかく処置が早かったお陰でなんとか持ち直してくれた。
頭の毛がごっそりとへんな抜け方をしたので、面白がってビデオに収めたもの。

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