お見合い(その1)

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)
前回「二匹目のウサギを迎える前に」の記事で、新しくウサギを迎える場合には去勢・避妊が必要になること、相手を選ぶのはウサギであって飼い主ではない、という点について書きました。
現実問題として、この二つの条件を日本で満たすのは言うほど簡単ではありませんが、それが可能になったとして、まず最初のお見合いをどうするか、という話です。
人間と同じく、焦りは禁物。じっくり時間をかけてあげて下さい。

(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)
前回「二匹目のウサギを迎える前に」の記事で、新しくウサギを迎える場合には去勢・避妊が必要になること、相手を選ぶのはウサギであって飼い主ではない、という点について書きました。
現実問題として、この二つの条件を日本で満たすのは言うほど簡単ではありませんが、それが可能になったとして、まず最初のお見合いをどうするか、という話です。
人間と同じく、焦りは禁物。じっくり時間をかけてあげて下さい。


0)注意事項:エンセファリトゾーンについて

この項目はHRSのHow Toにはないのですが、私見で付け加えさせていただきます。
複数のウサギを同じケージで飼う場合(遊び場を共有するなども含む)、気をつけなくてはならないことに感染症や寄生虫の問題があります。
感染症については、おそらく既に症状が出ているでしょうから、ペアにする二匹のウサギのうちどちらかでもこの兆候が見られれば、完治するまでお見合いは見合わせるべきです。
たとえばパスツレラなども、大体のウサギが持っているとは言われていますが、今年Wisconsin HRSで他のウサギから感染して斜頸を発症した可能性が疑われるケースがありました(幸い斜頸はほぼ完治しましたが)。
基本的に何かを煩っているウサギは隔離するべきです。

が、中には症状が現れないものもあるわけで……。
エンセファリトゾーン(寄生虫)は、持っていても症状が出るとは限りません。
厄介なことに、この寄生虫は経口感染も空気感染(粘膜を通して)もアリなので、群の中で一匹でもエンセファリトゾーンを持っていると、群全体が感染します。
日本でも7割のウサギはキャリアだということなので、そもそも家に居るウサギが陽性である可能性が高いのですが、そうでない場合、パートナーのウサギがもしキャリアであれば、間違いなく感染してしまう、ということになります。

ご家庭のウサギがエンセファリトゾーンの検査で陰性である場合には、お見合い相手も陰性となるようスクリーニングする必要もあるかもしれません。
残念ながらまだエンセファリトゾーンの検査は一般的ではないので、そこまで条件を厳しくすると相手がみつからない、という可能性も否定できませんが、一応注意書きを載せておきます。

1)お見合い相手を探す。

HRSならば、いつでもアダプション待ちのウサギが沢山いるのですが、日本ではなかなかそういうわけにもいかないかと思います。
まず、絶対に避けていただきたいのが、以下の2つです。

  1. 子ウサギをつれてくる
  2. ペットショップで見繕って買って来る。

まず、子ウサギですが、、、
ウサギというのは、子供の頃はまだ個性がはっきりしていません。よく「子ウサギはなつく」と思っている方がおられますが、そうではなくて、まだ怖いものとそうでないものの区別がよく分かっていないため、皆まんべんなく人間に寄って来るだけなのです。
ウサギは、生後8ヶ月くらいすると、個性がはっきりしてきます。ひとなつこい子もいれば、うちのプチのようにとても警戒心が強く、人間にあまり近づこうとしない子もいます。
このため、子ウサギの頃はそうでもなかったのに、大きくなるにつれて逃げるようになった、といったケースが結構あります。
この場合、飼い主の子ウサギの扱いが適切でなかった(可愛がったからといって、ウサギがそれを喜んだとは限りません)というケースの他に、かなりの比重でそのウサギ本人の性格が関与しています。

こういった事情から、子ウサギの頃の性格や相性は、あまりあてにならない、と思った方が無難です。ウサギ同士の相性も然りです。したがって、ウサギのお見合いの相手に子ウサギは向きません。

次に、ペットショップで買って来る、という話ですが、、、

まず、買って来たウサギは基本的に返せません。つまり、相性が合わなかった時にはどうしようもない、ということになります。このことから、所謂ペットショップで買って来るというのは絶対に避けるべきです。

一方、ウサギ専門店で、成兎を扱っている場合ならば、もしかしたら店長さんとの相談で、数回のお見合いを経てから買う、ということが出来るかもしれません。
ただしその場合、売られているウサギが去勢/避妊されていることはまずないと思いますので、自分の家にいるウサギを先に手術しておくことが絶対条件です。

一番良い方法は、現状日本では、里親探し掲示板などに出ている避妊/去勢済みの子を探す、という形だと思います。その際、里親を探している相手の人に、数回のお見合いが必要だということ、もし自分のウサギが相手のウサギを気に入らなかったら引き取れない、ということを最初にお話しした上でお見合いを進めるべきでしょう。
(もちろん、愛護センターにウサギが居ればそれも候補になるのですが、問題は時間です。以下に述べる方法は、何度もお見合いを繰り返しますので、日本の愛護センターのシステムでは難しいかもしれません)

2)第1回目のお見合い(ステップ1)

1回目のお見合いは、自分のウサギを相手のウサギの家に連れて行って行います。
相手のウサギさんの家では、普段お見合い相手の子が入らない場所、つまりお見合い当事者の二匹のウサギが普段足を踏み入れない場所(ニュートラルな場所、と呼びます)にお見合い場所を設定します。

ウサギというのは意外に縄張り意識が強い生き物ですので、どちらかの縄張りの中でデートをしても、まず縄張りの持ち主が侵入者を攻撃して破談に終わってしまいます。
このことを防ぐために、デートは常に中立地帯で行う必要があります。
普段うさぎが行かない場所、たとえばキッチンの床や、多少狭いですがお風呂場、バスタブの中などでもOKです。(キッチンにウサギを入れている家はキッチンは駄目)

大切なのは、このお見合い場所の床を滑りやすくしておくことです。
フローリングの床があれば、そこに毛布を敷くなどが一番適しています。
どうしても適切な場所がなければ、なるべくつるつるのビニールシートや段ボールを敷いた絨毯の上でもいいかも知れません。

何故滑りやすくするかというと、そのことによりウサギが相手のウサギに飛びかかったり、噛み付いたりしにくくなるからです。(カーペットなどの上では、人間の仲介も間に合わない勢いで飛びかかることがあります)
これは双方のウサギを守るため大切なことですので、必ず守って下さい。

それから、水の入った霧吹きを一本用意します。
これは、ウサギが興奮して喧嘩になりそうになったときに、顔に吹き付けるものです。
顔が濡れると、たいていのウサギはびっくりし、喧嘩をやめて顔を洗い始めます。顔を洗う事で、興奮が落ち着く、という効果もあります。

ウサギが喧嘩になったとき、人間が引き離さなくてはなりませんが、このときウサギが誤って人間の手を噛むことがあります。ウサギは本来臆病な生き物で、人間に対し本気で噛むことは(よほど怖い思いをしない限り)あまりないのですが、同族のウサギ相手だと本気で噛みますから、もちろん血が出ます。
このため、手には厚手の軍手をつけておくことを強くおすすめします。
(私はもう噛まれ慣れているので、つけてませんが……)

準備が済んだら、二匹のウサギをお見合い場所に放して様子を見ます。
初回のデートでは、人間が一緒にデート場所に入り、ウサギの様子を見ながら行います。手には霧吹きを握っておいて下さい。

普通、ウサギはお互い警戒して相手の様子を探ります。このとき、いきなり飛びかかって相手を怯えさせるようだとなかなか前途多難ですが、飼い主がなでて落ち着かせる等の対処がとれればそのようにします。もしそれでも駄目なら、他の相手を試すか、その日はあきらめた方が賢明でしょう。
(体調不良等でウサギの機嫌が悪いのかもしれないので)

そのうち、どちらかがもう一方に近づくそぶりを見せるようになります。
ダンゴになったらすぐに引き離せるよう、準備をしておいて下さい。

まず、以下の場合は、決定的に相性が悪いとみなされますので、すぐさま二匹を引き離すべきです。

  • 相手にとびかかり、首を狙って咬もうとする場合
  • うなり声(ぶーっ、キーッなど)を上げて、取っ組み合いになってしまう場合
  • 毛を咬んで引き抜くだけでなく、皮膚に歯を食い込ませる場合

首を狙うというのは、人間でいえばはっきりと殺人の意思を表明しているのと同じです。
毛を毟る、なども一般には攻撃の意思です。既にカップルになっているウサギが不機嫌なときにたまに相手の毛だけを咬んで引き抜いたりしますが、皮膚にまでは歯を届かせません。つまり、そこまでやるのは、はっきり敵意を表明しているということです。

相手にそういう態度をとられたら、もう一方もやり返すか、あるいは怯えて縮こまるかですので、ウサギが怪我を負わないうちに早く引き離して下さい。
先にも触れたように、このとき、ウサギが誤って人間の手を噛むことがあります。ウサギオーナー歴が長く、少々噛まれて血が出ても怖くない、という人はいいですが、そうでない人は予め軍手などをつけておくことを強くお勧めします。

それから、噛んだからといって、絶対しからないで下さい。ウサギにとっては、人間を噛むつもりなどなかったのですし、相当に興奮していてパニックに陥っていますから、怒られてもさらにパニックを煽るだけで何故怒られたのか分かりません。
人間を噛まないようにするしつけは必要ですが、このときだけは例外として不問に伏してあげて下さい。

そこまでは相性は酷くない、という場合は、暫く様子を見ます。
私もあまりウサギのデートを目撃した経験はありませんが、以下の場合、あまり相性がよくないと判断されるようです。

  • 片方が一方的にマウントをしかけ、もう一方が縮こまって怯えてしまっている場合。
  • 一方が興奮し、それにつられてもう一方も興奮してしまい、パニックがお互いに連鎖してしまう場合。

逆に、以下は見込みアリとみなされるケースです。

  • どちらも相手にとびかからず、相手に怯えていない
  • マウントされてもあまり怖がらず、また怒って相手を追いかけ回したりしない
  • 片方の動作をもう一方が真似る(一方が顔や体を舐め始めたら、もう一方も舐め始める、一方が寝転んだらもう一方も寝転ぶ、など)
  • お互いの鼻をつき合わせる動作をする
  • お互いのお尻の匂いをかぐ

初回のデートは、大体45分ぐらい様子を見ます。どちらかのウサギが年をとっていて、疲れやすい場合には、もっと短い時間にします。

2)お見合いステップ2

見込みアリの行動がみられたら、2、3日あけて2回目のデートを設定します。初回のデートでは、一方の動作をもう一方が真似るくらいの行動が見られれば上出来です。
逆に、双方がじっと警戒しているだけで全く動かない場合などは、1回目のデートをもう何度か繰り返して様子を見ます。

ステップ2は、人間は遠くから眺めるだけで、ウサギだけでデートしますので、お互いつっかかるようではステップ2以降には進めません。
ステップ2は、基本的に1回目と同じ場所、セッティングで行います。霧吹きもちゃんと用意して下さい。

違いは、人間がデートエリアに入らないことです。ウサギから見えない場所で、喧嘩がおきたときに対処できるよう待機します。
たまに、ウサギに気づかれないよう様子を見て、行動を観察して下さい。
ウサギは結構、人間の前では良い子ぶっています。人間の目があると、お互い本心をさらけ出せないのです。

ステップ2も、45分から1時間ほど様子をみます。
このステップ2で、先に述べた見込みありの行動が見られた場合、ステップ3に進みます。
進展が遅いカップルでは、このステップ2も数回繰り返すこともあります。
うちの場合、えせるとまんごろし太はステップ1もステップ2も1回でパス、一方プチとルーファスの組はステップ1を2回、ステップ2も2回やりました。
ウサギが神経質で時間がかかる場合は、お互いに相手の匂いに慣れさせるため、たとえばトイレの砂を少し交換して、お互いのケージの中に入れておく、などの手段も必要かもしれません。

3)お見合いステップ3

ステップ3は、今度は場所を自宅に移して行います。
セッティングはこれまでと同じ、ニュートラルな場所に滑りやすい床+毛布です。
このお見合いの後で、通常ウサギの引き渡しをします。

お見合いが成功すれば、そのまま新しいウサギさんを引き取ることになりますから、その新しいウサギさんが暫く暮らせるケージやエクササイズパン(一週間閉じ込めっぱなしでも大丈夫な大きさのもの。方向転換ができないもの、体を起こしたり伸ばしたりできないものなどは駄目)、水飲み皿などの準備をあらかじめしておいて下さい。

このステップ3では、新しくやってくる子が家になじめるかを見ます。特に家にウサギ以外に猫などが居る場合には、ウサギ同士の相性は悪くなくても猫の匂いだけでパニックになる可能性もありますので、注意が必要です。

お見合い方法は、基本的に1回目のお見合い、ステップ2と変わりません。最初の数十分人間が側で様子をみたら、少し離れて様子を見ます。新しくやってくる子がパニックになっていなければ、通常はお見合い成功です。

以下は、我が家で行われたデートです。
実は、この二匹は出会ったときから良い相性、とはいいがたい状態でした。うちのプチ(灰色の方)がとても神経質で、相手が誰でもスタンピングをして興奮していたからです。
一方、お相手のハレクインの男の子は、相手が興奮してもご覧の通りクールです。Wisconsin HRSの代表者曰く、「プチはこのくらいクールなウサギでないと相手がつとまらない」というので、このペアで様子を見ることにしました。
少なくとも、取っ組み合いの喧嘩はしなかったので……。

長くなりましたので、続きは「お見合い(その2)」で

0)注意事項:エンセファリトゾーンについて
この項目はHRSのHow Toにはないのですが、私見で付け加えさせていただきます。
複数のウサギを同じケージで飼う場合(遊び場を共有するなども含む)、気をつけなくてはならないことに感染症や寄生虫の問題があります。
感染症については、おそらく既に症状が出ているでしょうから、ペアにする二匹のウサギのうちどちらかでもこの兆候が見られれば、完治するまでお見合いは見合わせるべきです。
たとえばパスツレラなども、大体のウサギが持っているとは言われていますが、今年Wisconsin HRSで他のウサギから感染して斜頸を発症した可能性が疑われるケースがありました(幸い斜頸はほぼ完治しましたが)。基本的に何かを煩っているウサギは隔離するべきです。
が、中には症状が現れないものもあるわけで……。
エンセファリトゾーン(寄生虫)は、持っていても症状が出るとは限りません。
厄介なことに、この寄生虫は経口感染も空気感染(粘膜を通して)もアリなので、群の中で一匹でもエンセファリトゾーンを持っていると、群全体が感染します。
日本でも7割のウサギはキャリアだということなので、そもそも家に居るウサギが陽性である可能性が高いのですが、そうでない場合、パートナーのウサギがもしキャリアであれば、間違いなく感染してしまう、ということになります。
ご家庭のウサギがエンセファリトゾーンの検査で陰性である場合には、お見合い相手も陰性となるようスクリーニングする必要もあるかもしれません。
残念ながらまだエンセファリトゾーンの検査は一般的ではないので、そこまで条件を厳しくすると相手がみつからない、という可能性も否定できませんが、一応注意書きを載せておきます。
1)お見合い相手を探す。
HRSならば、いつでもアダプション待ちのウサギが沢山いるのですが、日本ではなかなかそういうわけにもいかないかと思います。
まず、絶対に避けていただきたいのが、以下の2つです。

  1. 子ウサギをつれてくる
  2. ペットショップで見繕って買って来る。

まず、子ウサギですが、、、
ウサギというのは、子供の頃はまだ個性がはっきりしていません。よく「子ウサギはなつく」と思っている方がおられますが、そうではなくて、まだ怖いものとそうでないものの区別がよく分かっていないため、皆まんべんなく人間に寄って来るだけなのです。
ウサギは、生後8ヶ月くらいすると、個性がはっきりしてきます。ひとなつこい子もいれば、うちのプチのようにとても警戒心が強く、人間にあまり近づこうとしない子もいます。
このため、子ウサギの頃はそうでもなかったのに、大きくなるにつれて逃げるようになった、といったケースが結構あります。
この場合、飼い主の子ウサギの扱いが適切でなかった(可愛がったからといって、ウサギがそれを喜んだとは限りません)というケースの他に、かなりの比重でそのウサギ本人の性格が関与しています。
こういった事情から、子ウサギの頃の性格や相性は、あまりあてにならない、と思った方が無難です。ウサギ同士の相性も然りです。したがって、ウサギのお見合いの相手に子ウサギは向きません。
次に、ペットショップで買って来る、という話ですが、、、
まず、買って来たウサギは基本的に返せません。つまり、相性が合わなかった時にはどうしようもない、ということになります。このことから、所謂ペットショップで買って来るというのは絶対に避けるべきです。
一方、ウサギ専門店で、成兎を扱っている場合ならば、もしかしたら店長さんとの相談で、数回のお見合いを経てから買う、ということが出来るかもしれません。
ただしその場合、売られているウサギが去勢/避妊されていることはまずないと思いますので、自分の家にいるウサギを先に手術しておくことが絶対条件です。
一番良い方法は、現状日本では、里親探し掲示板などに出ている避妊/去勢済みの子を探す、という形だと思います。その際、里親を探している相手の人に、数回のお見合いが必要だということ、もし自分のウサギが相手のウサギを気に入らなかったら引き取れない、ということを最初にお話しした上でお見合いを進めるべきでしょう。
(もちろん、保健所にウサギが居ればそれも候補になるのですが、問題は時間です。以下に述べる方法は、何度もお見合いを繰り返しますので、日本の保健所のシステムでは難しいかもしれません。しかし、保健所のウサギ達に生きるチャンスを与えてあげるためにも、本当は是非保健所に相談してみていただきたいところです。)
2)第1回目のお見合い(ステップ1)
1回目のお見合いは、自分のウサギを相手のウサギの家に連れて行って行います。
相手のウサギさんの家では、普段お見合い相手の子が入らない場所、つまりお見合い当事者の二匹のウサギが普段足を踏み入れない場所(ニュートラルな場所、と呼びます)にお見合い場所を設定します。
ウサギというのは意外に縄張り意識が強い生き物ですので、どちらかの縄張りの中でデートをしても、まず縄張りの持ち主が侵入者を攻撃して破談に終わってしまいます。
このことを防ぐために、デートは常に中立地帯で行う必要があります。
普段うさぎが行かない場所、たとえばキッチンの床や、多少狭いですがお風呂場、バスタブの中などでもOKです。(キッチンにウサギを入れている家はキッチンは駄目)
大切なのは、このお見合い場所の床を滑りやすくしておくことです。
フローリングの床があれば、そこに毛布を敷くなどが一番適しています。
どうしても適切な場所がなければ、なるべくつるつるのビニールシートや段ボールを敷いた絨毯の上でもいいかも知れません。
何故滑りやすくするかというと、そのことによりウサギが相手のウサギに飛びかかったり、噛み付いたりしにくくなるからです。(カーペットなどの上では、人間の仲介も間に合わない勢いで飛びかかることがあります)
これは双方のウサギを守るため大切なことですので、必ず守って下さい。
それから、水の入った霧吹きを一本用意します。
これは、ウサギが興奮して喧嘩になりそうになったときに、顔に吹き付けるものです。
顔が濡れると、たいていのウサギはびっくりし、喧嘩をやめて顔を洗い始めます。顔を洗う事で、興奮が落ち着く、という効果もあります。
ウサギが喧嘩になったとき、人間が引き離さなくてはなりませんが、このときウサギが誤って人間の手を噛むことがあります。ウサギは本来臆病な生き物で、人間に対し本気で噛むことは(よほど怖い思いをしない限り)あまりないのですが、同族のウサギ相手だと本気で噛みますから、もちろん血が出ます。
このため、手には厚手の軍手をつけておくことを強くおすすめします。
(私はもう噛まれ慣れているので、つけてませんが……)
準備が済んだら、二匹のウサギをお見合い場所に放して様子を見ます。
初回のデートでは、人間が一緒にデート場所に入り、ウサギの様子を見ながら行います。手には霧吹きを握っておいて下さい。
普通、ウサギはお互い警戒して相手の様子を探ります。このとき、いきなり飛びかかって相手を怯えさせるようだとなかなか前途多難ですが、飼い主がなでて落ち着かせる等の対処がとれればそのようにします。もしそれでも駄目なら、他の相手を試すか、その日はあきらめた方が賢明でしょう。
(体調不良等でウサギの機嫌が悪いのかもしれないので)
そのうち、どちらかがもう一方に近づくそぶりを見せるようになります。
ダンゴになったらすぐに引き離せるよう、準備をしておいて下さい。
まず、以下の場合は、決定的に相性が悪いとみなされますので、すぐさま二匹を引き離すべきです。

  • 相手にとびかかり、首を狙って咬もうとする場合
  • うなり声(ぶーっ、キーッなど)を上げて、取っ組み合いになってしまう場合
  • 毛を咬んで引き抜くだけでなく、皮膚に歯を食い込ませる場合

首を狙うというのは、人間でいえばはっきりと殺人の意思を表明しているのと同じです。
毛を毟る、なども一般には攻撃の意思です。既にカップルになっているウサギが不機嫌なときにたまに相手の毛だけを咬んで引き抜いたりしますが、皮膚にまでは歯を届かせません。つまり、そこまでやるのは、はっきり敵意を表明しているということです。
相手にそういう態度をとられたら、もう一方もやり返すか、あるいは怯えて縮こまるかですので、ウサギが怪我を負わないうちに早く引き離して下さい。
先にも触れたように、このとき、ウサギが誤って人間の手を噛むことがあります。ウサギオーナー歴が長く、少々噛まれて血が出ても怖くない、という人はいいですが、そうでない人は予め軍手などをつけておくことを強くお勧めします。
それから、噛んだからといって、絶対しからないで下さい。ウサギにとっては、人間を噛むつもりなどなかったのですし、相当に興奮していてパニックに陥っていますから、怒られてもさらにパニックを煽るだけで何故怒られたのか分かりません。
人間を噛まないようにするしつけは必要ですが、このときだけは例外として不問に伏してあげて下さい。
そこまでは相性は酷くない、という場合は、暫く様子を見ます。
私もあまりウサギのデートを目撃した経験はありませんが、以下の場合、あまり相性がよくないと判断されるようです。

  • 片方が一方的にマウントをしかけ、もう一方が縮こまって怯えてしまっている場合。
  • 一方が興奮し、それにつられてもう一方も興奮してしまい、パニックがお互いに連鎖してしまう場合。

逆に、以下は見込みアリとみなされるケースです。

  • どちらも相手にとびかからず、相手に怯えていない
  • マウントされてもあまり怖がらず、また怒って相手を追いかけ回したりしない
  • 片方の動作をもう一方が真似る(一方が顔や体を舐め始めたら、もう一方も舐め始める、一方が寝転んだらもう一方も寝転ぶ、など)
  • お互いの鼻をつき合わせる動作をする
  • お互いのお尻の匂いをかぐ

初回のデートは、大体45分ぐらい様子を見ます。どちらかのウサギが年をとっていて、疲れやすい場合には、もっと短い時間にします。
2)お見合いステップ2
見込みアリの行動がみられたら、2、3日あけて2回目のデートを設定します。初回のデートでは、一方の動作をもう一方が真似るくらいの行動が見られれば上出来です。
逆に、双方がじっと警戒しているだけで全く動かない場合などは、1回目のデートをもう何度か繰り返して様子を見ます。
ステップ2は、人間は遠くから眺めるだけで、ウサギだけでデートしますので、お互いつっかかるようではステップ2以降には進めません。
ステップ2は、基本的に1回目と同じ場所、セッティングで行います。霧吹きもちゃんと用意して下さい。
違いは、人間がデートエリアに入らないことです。ウサギから見えない場所で、喧嘩がおきたときに対処できるよう待機します。
たまに、ウサギに気づかれないよう様子を見て、行動を観察して下さい。
ウサギは結構、人間の前では良い子ぶっています。人間の目があると、お互い本心をさらけ出せないのです。
ステップ2も、45分から1時間ほど様子をみます。
このステップ2で、先に述べた見込みありの行動が見られた場合、ステップ3に進みます。
進展が遅いカップルでは、このステップ2も数回繰り返すこともあります。
うちの場合、えせるとまんごろし太はステップ1もステップ2も1回でパス、一方プチとルーファスの組はステップ1を2回、ステップ2も2回やりました。
ウサギが神経質で時間がかかる場合は、お互いに相手の匂いに慣れさせるため、たとえばトイレの砂を少し交換して、お互いのケージの中に入れておく、などの手段も必要かもしれません。
3)お見合いステップ3
ステップ3は、今度は場所を自宅に移して行います。
セッティングはこれまでと同じ、ニュートラルな場所に滑りやすい床+毛布です。
このお見合いの後で、通常ウサギの引き渡しをします。
お見合いが成功すれば、そのまま新しいウサギさんを引き取ることになりますから、その新しいウサギさんが暫く暮らせるケージやエクササイズパン(一週間閉じ込めっぱなしでも大丈夫な大きさのもの。方向転換ができないもの、体を起こしたり伸ばしたりできないものなどは駄目)、水飲み皿などの準備をあらかじめしておいて下さい。
このステップ3では、新しくやってくる子が家になじめるかを見ます。特に家にウサギ以外に猫などが居る場合には、ウサギ同士の相性は悪くなくても猫の匂いだけでパニックになる可能性もありますので、注意が必要です。
お見合い方法は、基本的に1回目のお見合い、ステップ2と変わりません。最初の数十分人間が側で様子をみたら、少し離れて様子を見ます。新しくやってくる子がパニックになっていなければ、通常はお見合い成功です。
以下は、我が家で行われたデートです。
実は、この二匹は出会ったときから良い相性、とはいいがたい状態でした。うちのプチ(灰色の方)がとても神経質で、相手が誰でもスタンピングをして興奮していたからです。
一方、お相手のハレクインの男の子は、相手が興奮してもご覧の通りクールです。Wisconsin HRSの代表者曰く、「プチはこのくらいクールなウサギでないと相手がつとまらない」というので、このペアで様子を見ることにしました。
少なくとも、取っ組み合いの喧嘩はしなかったので……。

長くなりましたので、続きは「お見合い(その2)」で

お見合い(その1)” への3件のコメント

  1. mogumogu様、はじめまして、こんにちは。我が家も多頭飼いなのですが(♂+♀)どうやってお見合いさせたらいいか、頭を悩ませているところにこちらに行きつきました。「絶対やってはいけない」こと、をしてしまいました。♀は二か月の赤ちゃんで、しかもブリーダーさんからお迎えしているので、拝見して深く嘆息です。先住の♂は1歳6か月になるところで、同い年だった同居人(♂)が、今月の上旬に医療ミスでお月様に帰ってしまったところです。この、二人は♂同志だったのもあり、仲が悪かった事もあり、今度の子と先住の子は仲が良くなってほしい、、と肩に力が入っていましたが、せめてお迎えした子が1歳を超え
    避妊手術も無事に終えるまで待つことにします(先住の子は去勢手術済んでいます)。 こちらのサイトは本当に勉強になります。私は、8月上旬に息子(ムース)がお月様に帰ってしまった時に、「つぶやき(ロスの死に際して)」を拝見して大号泣し、以来、何かというと拝見させて頂いています。これからも楽しみにしております。

  2. ムースのお母さん さま、こんにちは。
    ムース君のこと、本当にお辛かったことと思います。早くそのような悲しみがなくなればいいと切に願います。

    さて、お見合いのお話ですが、今現在オスウサギはどのような様子でしょう? 新顔の赤ちゃんウサギに興味を示しているでしょうか?
    赤ちゃんがケージに近付くとつっかかる、などの攻撃的な姿勢がみられないなら、そんなにテリトリーにうるさい子ではなさそうですので、将来うまくいく可能性は高いと思いますよ!

    メスの赤ちゃんの方が大型種でなければ、避妊手術は6〜8ヶ月以降で可能になりますから、良い獣医師さんを見つけてその頃に手術されると良いかと思います。その月齢のウサギの回復力には、本当に目をみはるものがありますし、まだ強すぎる縄張り意識が染み付く前でお見合いもしやすくなります。
    (もちろん、何才でもお見合い自体は可能ですので、ウサギさんの成長に不安があるなら無理にその月齢でなくても大丈夫ですが。)

    来年の今頃は、いいお友達同士になっていることを祈っています!

  3. mogumogu様、お忙しいところご返信有難うございました。 我が家の先住うさぎシフォン(♂:1歳6か月)と新入りうさぎスフレ(♀:2か月半)ですが、お見合いステップ1,2,3を経ずに、ステップ4のa), b)で停滞しているところです。ケージは、二つ並べてありますが、金網でへだててある上に、ブリーダーさんに最低でも10日は顔合わせさせたらだめ、と指導されたので、ケージガードで覆い、うさんぽにどちらかが出る時にはシーツをかぶせて顔をあわせないようにしてきました。でも、先々週、スフレを健康診断に連れて行ったら、爪ダニがいると診断され、シフォンへの感染も疑われるので、物理的な隔離が難しいなら、そのケージガードは外さないで、、と
    獣医師から指導されました。今はうさんぽに出る時は、もうシーツで覆わず、サークル(金網)でケージから20センチくらいのところまで覆って姿は見える状態で出入りしていますし、スフレはシフォンのケージの前を同じように金網で覆ってうさんぽしています。一度、シフォンがケージに戻る時に、私の金網の設定の仕方が悪く、ケージから2センチくらいしか離れていず、二人がウサパンチをくりだすけんかをしだし慌てて引き離しましたが、今回お月様に帰ったムースとシフォンの喧嘩の時もそうだったのですが、そういう時って、やめさせようと仲裁に入ると「グルルルーッ」とうなって別人のようになっていて、こちらに噛みついてきそうでmogumogu様の仰るように軍手は必要だな、、としみじみ読んでから実感しました。しかも、一枚じゃなくて、重ねづけが良さそうです。私がびびりなのかもしれないですが、本当にあの時は怖いです。でも、鼻を噛み合うまでに至らなかったので良かったと思います。爪ダニが治って、ケージガードを外してみて、シフォンがスフレを
    15センチくらい離れたところにあるケージにいるのを見てどういう反応をするかにもよりますが、とにかく、スフレの避妊手術をして、安定するまでは二人が決定的な喧嘩をしないように見て行きたいと思います。

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