プチがうさぎ胸腺腫ー冬虫夏草って効くのか?

注目

5/26追記:
6/26、さらに追記:

我が家の11歳のメスうさぎ(プチ)が、この春からかなり体調不安定で、ひどい下痢をした挙句、ペレットが食べられなくなり、ぶうぶう言う呼吸音がかなりひどくなったので、全身CTを撮ったところ、胸腺腫が見つかりました。CTでは胸腺腫かリンパ種かの判断はつかないのですが、その後の針生検で胸腺腫であろう、という話になりました。

この子は、もともとイビキがひどい子だったのですが、ここ数年は普通にしていても「ぶうぶう」と呼吸時に鼻が鳴ってしまっていました。
数年前にも病院で「これなんですか?」と聞いたのですが、先生も理由がわからず、「そのうち頭部CTをとって調べてみましょう」と言われたのですが、もともと頑丈な子でその後レントゲンを撮るような事態が発生せず、この春まで実現しなかった、ということです。

どうせCTにかけるなら、と全身CTを依頼したおかげで、胸腺腫がみつかりました。医師の診断では、結局頭部には問題がなく、鼻が鳴っているのは鼻水のせいだから、と抗生物質10日分を処方されたのですが、鼻が鳴っていたのは鼻水が出る前も同じだったので、どうも納得いかず。
案の定、10日後に鼻水が止まっても鼻が鳴るのはひどくなるばかりでした。
むしろ、ゆっくり育ってきた胸腺腫の影響だと考える方が、しっくりくる感じです(昔はそこまでひどくなかった)。

私は日本にいて詳細は見ていないのですが、思えば胸腺腫らしい症状はあった模様です。

胸腺腫らしい症状というのは、一般に、

  1. 換毛がだらだらと続いて終わらない(これは胸腺腫以外にも体力の落ちたウサギにみられます)
  2. 水が飲めなくなる、ペレットが食べられなくなる
    • 野菜などの葉っぱの部分だけは食べる
      →胸部に大きな塊があり、首を下に下げると呼吸がしにくくなるため、比較的高い位置にある野菜の葉だけを食べる
    • もしペレットや水の位置を高くして、食欲が回復するようであれば、胸腺腫であるおそれがある
  3. 目が片方(または両方)飛び出してくる(瞬膜が見える)、毛がごっそり抜けてハゲる(リンパ腫の場合に多い)
  4. 箱座りになるときに、前足が並行にならず、開脚してしまう
  5. さらに症状が進行すると、餌入れや水飲みなどを枕のようにして、顎を上げて寝るようになる
  6. 末期では、牧草などを一気に食べられずに、口に牧草を半分咥えたまま居眠りをしているようなことがある
  7. 最後は呼吸困難のため、必死で呼吸しようとして消化器官に空気がたまり、お腹がふくれて食事がとれなくなる

というものです。
これは、先に旅立ってしまったハナちゃんが胸腺腫で、段階7に至ってもまだ胸腺腫だと気づかず、食べないので病院に連れていったらそのまま旅立ってしまった経験によるものです。

はたから見ると、ハナちゃんが本当に苦しそうだったのはその最後の1日だけでしたが、その前から呼吸はしづらくなり、頭もかなりぼうっとしていたのではないかと思います。

呼吸ができないのは苦しいので、今回は症状が悪化してきたら酸素室の準備をしようと思いますが、プチで見られた症状は段階2。発見としてはかなり早いらしく、胸腺腫は一般に進行が遅いため、あと3ヶ月後と半年後にそれぞれCTをとり、成長速度を見て放射線治療にするか、抗がん剤またはステロイド治療にするか考えましょう、とのことでした。
(内科的治療はリンパ種に効いて、胸腺腫の場合は放射線一択だと思っていましたが、最近胸腺腫でもステロイドが効く事例の論文が出たそうで。)

しかし、放射線も抗がん剤もステロイドも、本兎の体力を奪うことにはかわりない。
そういうわけで、ちょうど私が日本にいたこともあり、犬猫でそこそこ効果が出ているらしい冬虫夏草(商品名コルディMコルディG)を試してみよう、ということになりました。

さて、コルディMとコルディGを買って、4月17日にアメリカに戻ってきたところ、プチはすっかり毛艶が悪くなり老け込んでいました。
私がいなかったのは3ヶ月あまりなので、その間の状態の変化としてはかなり急激でした。足回りも弱くなって、お尻を舐めようとするとよろけたりしています。
さらに、顔の左右の大きさが違うのが大変気になりました。目が飛び出しているわけではないのだけれど、向かって右側が萎縮している。

これは相当胸腺腫が進行しているか、と思いましたが、よく見るとどうみてもお腹をかばっている。背骨の一番高いところに力が入り、腰の部分が落ちている状態です。

お腹をかばうのは、お腹の調子が悪いからです。
それで、とにかく、まずお腹の愉気から始めました。胸腺腫が悪いのだとしても、まずは消化器官をまともに動かさないと、治るものも治りません。
お腹によく気を通して、胃袋あたりのこわばりを抜くと、少し肩甲骨あたりの力が抜けて、背骨の腰あたりの部分が高くなってきました。
この形にならないと、ご飯は食べられません。

その日はそれでご飯を食べ始め、報告できいていた通りの下痢のような盲腸ふんをたくさんこぼしたので、買ってきたコルディGを小さじ1/8(プチは1.4kgのウサギなので。分量は体重によって変わります)をオレンジジュースに溶かして飲ませました。
(注:後記しますが、もしかしたらいきなりこの量は少々多すぎたかもしれません。ペレットの切り替えのように、少しずつ与えてだんだん慣らしていく方が無難かも。)

で、翌日。
かなり食いが悪い状態が続いている、ペレットを完食できない、という話でしたが、ペレットを完食!
しかし、いやまさか、1日でこんなに変わるわけない、たぶん昨日お腹を緩めたから食べられるようになったんだろう、と思いました。

午後、嫌がるプチを無理やり膝の上に抱え上げて、もう一回愉気をしていると、背骨の胸椎と腰椎の隙間が異常に広くなっていることに気づきました。
さては、もしかしてコイツ、腰を打って悪くしたか?!

そこから1時間、ひたすらその隙間に愉気。幸いうちのウサギたちは愉気に慣れていてよく反応するので、気持ちがよければじっとしていてくれます。1時間後には広くなった間隔がかなり正常に近い位置に戻りました。

こうなれば、もう少し腰に力が入りやすくなり、肩甲骨から胃の裏あたりの背中の力が抜けます。胃の裏に力が入っていたら、人間だってご飯は食べられない。
顔の右が萎縮しているのが気になっていたので、ちょうど春だから頭蓋骨が動く時期ですから、頭にも愉気(穴追い)をしました。穴が開いているように感じるところに丁寧に気を通していくと、そのうち顔が対称に戻ってきました。

まったく、ウサギは本当に、整体で勉強したことを試すのにいい対象です(笑)
人間と違って、思い込みがないから、本当に素直に体に現れるんですよね。

これで放してやると、後ろ足を伸ばして寝そべるなど大分リラックスした姿勢が見られるようになり、夜もペレットは完食しました。
ウサギが1日中箱座りの姿勢しかとらないのは、(怯えているのでなければ)たいていどこか調子が悪いときが多いです。

盲腸ふんは相変わらず下痢便でした。
しかし、お腹の細菌バランスが崩れた場合、立て直すのに3週間はかかります。みたところ体に体力が戻ってきているようですし、今はとりあえずOKとしました。

この時点で私は、プチの体調がかなり悪そうだったのは、おそらく何らかの理由で腰椎が正しい位置からずれ、腰に力が入らないので姿勢を維持するために胸椎に力が集まってくたびれ、食欲不振、内臓機能の低下につながったのだと思っていました。(その後、やっぱり胸腺腫も影響しているかもしれない、と思ったわけですが)

実際、腰椎の位置を正してからは(翌日は横にズレたり、その翌日は奥に引っ込んだり、と色々あり、その後3日くらいは根気よく、腰椎に力が戻ってくるまで愉気する必要がありましたが)食欲もどんどん回復し、それに従って毛艶もよくなり、2ヶ月以上続いていた換毛も止まりました。

しかし、とりあえず買ったコルディGを使わないのも勿体無いので、とにかく1日に小さじ1/8だけは飲ませ続けていたわけです。
コルディGは、飲ませると体温が上がることがあるという記述が(FAQページに)あったので、体内の細菌バランスを立て直すのに基礎体温を上げた方がいい、と判断したこともあります。

気になったのは、盲腸便の下痢具合が、前よりひどくなったように感じたことです。コルディGは有機ゲルマニウムが入っていて、それでお腹を壊す場合はコルディMにしろ、とありましたが(4/30訂正:そう書いてあったように思ったのですが、勘違いでした。コルディGは呼吸が早い子、血流促進が負担になる子は避けろ、ということの模様です)盲腸ふんでないふんはちゃんと形がありますし、プチ本兎の体力は満ちてきている感じがあったので、もうしばらくコルディGで様子を見よう、ということになりました。

その後も、プチの体調は改善していたのですが、どうもまだ水が飲めない。
その間はたくさん野菜をやって、その水分でしのいでいたのですが、4日前に野菜の量が足りなかったらしく、糞づまりを起こしました。それで慌てて大量に野菜を置いておいたら、全部それを食べてしまい、今度は翌日にお腹がグルグル言うような腹下し状態に。これもひたすら気を通してガスを外に出してやると、またゆるい盲腸ふんを出してお腹が動き始めました。
同時に、少しずつ、牧草を食べる姿もみられるようになりました。

そこから丸1日、もはやぶどうの房の形もない、溶けたチョコレートのような盲腸ふんをひねり出していましたが、たまたま仔牛(ルームメイト)が飲んでいたArkophama社のローヤルゼリーの余りをコルディGと混ぜて飲ませてやったところ、翌日には完全に柔便がストップしました。

うーん、これは、どう判断すべきか?
コルディGはやはりお腹がゆるくなるけど、ローヤルゼリーとの併用で症状が和らぐ、ということなのか?
それとも、ここ数日はとにかく悪い菌が育ってしまった盲腸便を捨てていて、ようやく牧草が食べられるくらい胃腸が回復してきたので、下痢盲腸便がストップしたのか?

もっとも、下痢便をこぼさなくなった、というだけなので、相変わらず盲腸便はゆるいけど、全部食べてしまって見えない、というだけかもしれませんが。

とにかく、私が日本に行く前の状態には戻ったので、しばらくはコルディGとローヤルゼリー併用で様子を見よう、ということになったのですが…

お腹の状態がよくなってみると、今度は「ぶうぶう」音に変化があることに気づきました。

どうも、コルディGをやると、「ぶうぶう」がおとなしくなる模様なのです。
それも、どうも効き目は半日。もともとコルディGは1日の処方を何回かに分けて与えろ、と書いてありますので、長時間効くものではないらしい。

さらに、どうもプチ本人が、コルディGを入れたオレンジジュースを飲むと、「ぶうぶう」が楽になる、と学んできている模様なのです。
腹具合がおかしかった間は、あまりジュースを飲みたがらなかった(かといって水で溶かしてもまったく飲まないので、苦肉の策)のですが、今は置いておくと、全部は一気に飲まず、たまに立ち寄っては舐めています。

さらに、皿が空になってしばらく放置していて、またぶうぶうがひどくなってきたな、と我々人間が気づくと、プチは空の皿を丁寧に舐めていたりする(つまり催促している)のです。

販売会社のFAQページにあるように、コルディGは基礎体温を高めることがあるようなので、「ぶうぶう」は基礎体温となにか関連がある、ということは考えられます。そう考えると、半日で効果が切れるのも納得。

しかし、もしもそういうことで、「ぶうぶう」が胸腺腫となにか関係しているのであれば、もしかしたらホントに胸腺腫にコルディGが効くのかもしれない、、と、ちょっと期待を持っています。
現在は、朝晩2回、それぞれ小さじ1/8を与えています。

5/26追記:
結局、盲腸便が下痢になるのが止まらず、一時コルディGは中断、しばらく一人用こたつで保温して体調を回復し、先週から再開しました。予想していたとおり、こたつで保温でもぶうぶうは改善しました。コルディGは、今度は量を微量から始めて、今少しずつ便の様子をみながら増やしている最中です。現在1日小さじ1/16で、いまのところ軟便はありません。これについてはまた別記事で。

6/26追記:
ぶうぶうは相変わらずですが、4月の時点で小さく縮んでしまったように見えた体の大きさは元にもどり、お尻を舐めてもよろけることはなくなりました。
夏なので、たまに冷房をつけながら、プチの小屋の中では常時一人用こたつONという大変不経済な状況ですが、本兎が寒いと思うときは自分からこたつの上に乗ってお腹を温めている模様。コルディGは小さじ1/12(付属のスプーン1/4)を超えると軟便になることが判明したので、現在はこの量で固定。この量だと体温を高める効果はなさそうですが、とりあえず一気に摂取するより時間をかけて少しずつ摂取してもらいたいので、クリティカルケアに混ぜてどろどろにして夜においておくと、朝にはなくなっている、といった状況です。

体を触ると、胸椎の左1側〜3側に力がなく、温度も右に比べて低く感じるので、毎晩パワーヘルスにかけた後に胸椎の左側に愉気をして、冷えていると思われる箇所を玄米と塩を混ぜて布袋に入れたものをレンジで温めたカイロでピンポイントに温める、というのやっています(低温やけどしないように、肌の温度を確かめながら)。
人間の場合、整体では左1〜3側はがん、腫瘍の場合によく使われるらしいので(とくに胸椎2番の左1側と3側は胸腺に関係するらしい)、ウサギでも事情はかわらないようです。

5月までは、カシューナッツのような形に、体を大きく左側に曲げてかばっているような姿勢が多くみられましたが、現在は腰をちょいひねってバナナくらいになりました。まだ骨盤の位置がおかしいのかな?
温めるとやはりぶうぶうが減るのと、多少食欲が出てきたように思います。ペレットは、あいかわらずバニセレのスーパーシニアでは食いが悪く、コンフィデンスがお気に入り(前はバニセレ喜んで食べていたのですが)。その割に体重は増えないので、食欲増してもあまり吸収ができていないのかも知れないですが、すくなくとも本兎が前よりよく動くようになって楽そうに見えるので、まあもし増えた食欲分腫瘍を育てていたとしても、なるようにしかならないのかな、と思っています。

人間だろうと、動物だろうと、呼吸が浅くなれば体力は充実しませんので、呼吸状態を改善することで、病気を乗り越えられる、というのはよくある話だと思います。
もしキモが基礎体温の上昇であれば、コルディでなくともたとえば高麗人参でもいいんでしょうが、もともとキノコが癌に効くというのは昔からの知恵ですので、当面コルディGを続けてみようと思います。

いずれにしても、3ヶ月後と半年後に再度CTを撮るので、コルディが効くのかどうかわかりますから、その頃にまたご報告します。

ところで、、
まったく別件ですが、現在販売中の学研「うちのウサギのキモチがわかる本」の特集「2匹目うさぎのじょうずな迎え方」の監修を担当させていただきました。写真がたくさん入ってわかりやすい説明になっていますので、よろしければお手にとってみてください。

うちのうさぎのキモチがわかる本 春&夏2017 (Gakken Mook)

新品価格
¥1,620から
(2017/4/28 23:03時点)

ウサギ(去勢避妊済み)のお家探し+ボランティア様募集(三重)

[:ja]三重県のお寺に保護されていたウサギ達の新しいお家を探しているそうです。
この子たちは多頭飼育されていたため、あまり人慣れしていない子もいますが、今家にいるウサギさんのパートナーとしては、一頭飼いされていた子たちよりも一般にお見合い成功率が高い傾向があります。
お見合いには、双方去勢/避妊手術が必要ですが、この子たちは去勢避妊済みです。

お店で売られているウサギさんではまずお見合いは不可能ですが、一時預かりボランティアさんとの交渉次第で家のウサギと相性が良いか、事前に様子を見ることもできるかと思います。
家のウサギが寂しそうでお友達をつけてあげたい、と思っておられる方、検討されてみてはいかがでしょうか。

現在お家さがし中のウサギさんたちへのリンクです。(私が把握しているものだけですので、まだあると思います)

http://ameblo.jp/ibrahimomich/

http://uttokonoko.blog.fc2.com/

http://namakeusagi.kyo2.jp/

※多頭飼いされていた子は人慣れしていないことも多いのですが、ボランティアさん達の頑張りで、もともと人なつこい性格の子はどんどん人慣れしてきています。そういうウサギさん達は、単体でお迎えしても素晴らしい家族になりますので、是非ご検討を!

※「私ツンデレが好き!」という方は、人慣れしていない子を敢えてお迎え、という選択肢もアリです。何年もかけて信頼を築き、ちょっと気を許してくれたときの幸福感はこたえられません。しかし、個人的には、ウサギが初めて、という方にはこのタイプのウサギさんはおすすめしません…多分かなり苦労すると思います。

※人慣れしていない子でも、人なつこいウサギさんとペアになると、一緒に人間に寄ってくるようになりますので、心配はありません。しかし、家にいるウサギも人間に寄って来ない子だと、相乗効果でよけいに人間から離れてしまうかもしれないので、そういうウサギさんのパートナー選びは慎重に。

※現在治療中のウサギさんは完治してからお見合いさせて下さい。

※ウサギのお見合いは、とにかく双方の気持ちが最優先です。飼い主の好みが入る余地はありません。でも、最高のパートナーを見つけると、ウサギ達は本当に幸せになれます!

保護活動の詳細については以下のブログをご覧下さい。

http://ameblo.jp/darumausagi/

※現在ボランティアが少なく四苦八苦されているところに代表者様が作業中にお怪我をされてしまい、大変な模様です。支援やボランティアを募集されていますので、情報を以下に転載します。


(http://ameblo.jp/darumausagi/entry-12054949542.html からの転載)

☆現地ボランティアさま☆

・現地にてご自身の都合の良い時にごはんのお世話などしていただける方

※決まった日でなくてもホント、時間のある時にで構いません。

※掃除用具、ペレット、チモシーは現地に準備いてありますので手ぶらで行ける状態です。

※但し小屋内用の靴、手袋、マスク等は各自ご準備下さい。

メールフォーム http://ws.formzu.net/dist/S64901527/

↑へご連絡下さい。よろしくお願いします。

★☆一時預かりさま☆★

・里親様が決まるまでの間のお預かり、もしくは手術~小屋へ戻るまでの間、寺っ子をお預かり頂ける方

また、現在預かり様宅に居る子をお預かり出来る方。

※三重・滋賀・奈良・京都・大阪近郊にお住まいの方

※8/8に関東(東京近郊)へ移送に行きます。その際にお預かり可能な方

☆★☆医療費支援のお願い☆★☆

お寺にはまだ不妊手術を受けていない子達が30羽近くいます。

これ以上増えない対策をしていく上で欠かせない事ですが、1羽あたりの手術費用はどこの病院でも同様にかかります。

何卒ご協力をお願いしますm(__)m

ゆうちょ銀行

記号:12200
番号:14065021
口座名:ダルマウサギレスキュー

店名:二二八(ニニハチ)
店番:228
普通預金
口座番号:1406502
口座名:ダルマウサギレスキュー

三菱東京UFJ銀行 四日市支店
普通口座  0294053
ダルマウサギレスキュー ニッタヒデヤス
[:]

ウサギのエンセファリトゾーン血清有病率についての論文

注)当HPの管理人は、獣医師でも医学関係者でもありません。医学系論文の種類にも詳しくありませんので、もしかしたらProceedingsがこの一覧に混じっているかもしれません。 また、専門家ではありませんので、コメントが正しくない場合もございます。
このページの情報をご利用の方は、かならずリンクを辿って原文を入手の上、お読み下さい。
このページのコメント部分のいかなる情報も、レポート利用、web引用、その他いかなる手段によっても、コピー、引用を禁止します。
どうしてもweb等で紹介したい時は、このページへのリンクという形でのみ許可します(具体的な内容の紹介をされる場合は、必ずリンクを張って下さい)。
素人なりになるべく間違いを書かぬよう努力はしておりますが、専門家ではありませんので限界があります。なお、このページの内容は今後手直しされる可能性があります。コピー禁止はそのための処置です。どうぞご理解下さい。
以上のお約束が守れる方のみ、本文をご覧下さい。


久々にE-Cuniculiの論文を検索したら、ペットウサギのエンセファリトゾーン血清有病率(集団の中でその疾患に対する検査が陽性の個体の割合)に関する論文が随分沢山でていました(…っても2008年のものとかあるので、とくに新しい話というわけではなくて、私が今迄知らなかっただけ。)
今時間がないのでちゃんと目を通していないですが、あとで読むためにリンクしておきます。

Igarashi, M. et al. High seroprevalence of Encephalitozoon cuniculi in pet rabbits in Japan. J. Vet. Med. Sci. 70, 1301–1304 (2008).

日本のペットラビット337匹の血清有病率の調査。337匹はグループ1(全部健康なウサギ)74匹、グループ2(健康かつ多頭飼いのウサギ)121匹、グループ3(神経症状を見せているウサギ)105匹、グループ4(そのほかの病気のウサギ)37匹にわけて調査。
血清有病率がもっとも高かったのは81%(グループ3)、次は75.2%(グループ2)、3番目が43.2%(グループ4)、そして最も低かったのが29.7%(グループ1)とのこと。

(グループ3(神経症状を見せたウサギの群)が高い血清有病率を示したのはもっともな話ですが、次が多頭飼いの健康ウサギの群であった、というのが興味をひく部分です。多頭飼いの場合、群の1匹でもエンセファリトゾーンに寄生されている場合、群全体が寄生されますので、こういう数値になってしまうわけですね。
うちのウサギ達も全てエンセファリトゾーン検査陽性です。まあ、持っていても全てが発症するわけではない、といえばそれまでの話なのですが。)

Shin J-C, Kim D-G, Kim S-H, Kim S, Song K-H. Seroprevalence of Encephalitozoon cuniculi in Pet Rabbits in Korea. The Korean Journal of Parasitology. 52(3):321-323 (2014)

韓国の(特に疾患をみせていない)ペットラビット186匹に対し、血清有病率を調査した論文。おおよそ22%、性別差、年齢差などはみられなかった、という話。

(この数字は日本の1頭飼いの健康ウサギのケースとあまり変わらないように思いますが、韓国では多頭飼いが少ないとかあるのかなあ?? それとも、ブリーダーできちんと駆虫ができているのかしら……)

Tee, K.-Y. et al. Serological survey for antibodies to Encephalitozoon cuniculi in rabbits in Taiwan. Vet. Parasitol. 183, 68–71 (2011).

同様の研究の台湾版。こちらは171匹中 63.2% (108/171) と67.8% (116/171) ということで、韓国より高い。サンプルのうち、155匹は健康なウサギで、健康診断に訪れたものを使用とのこと。サンプルは4カ所(の病院)から集められ、数値に有為な地域差がみられた。4ヶ月以上の大人ウサギは、それ以下の子ウサギよりも有為に血清有病率が高い。

Dipineto, L. et al. Serological Survey for Antibodies to Encephalitozoon cuniculi in Pet Rabbits in Italy. Zoonoses and Public Health 55, 173–175 (2008).

同様の研究イタリア版。125匹中、47匹が健康なウサギ、残りはエンセファリトゾーンが疑われる症状を見せていた。血清有病率は84/125 (67.2%)。4ヶ月以上の大人ウサギは、それ以下の子ウサギよりも有為に血清有病率が高い。


以上、4ヶ月未満のウサギで血清有病率が低い、というのはちょっと予想外でした。
というのは、エンセファリトゾーンは当然母子感染(…という言い方は正しくないかもしれないが、要するに離乳前に母親からエンセファリトゾーンの胞子をもらってしまうということ)するものだと思っていたので、大人ウサギと仔ウサギでそんなに差があるとは思っていませんでした。

とりあえず台湾の文献だけ入手してざっと眺めてみましたが、著者のDiscussionによれば(つまり著者の予想)、1)初乳の感染防御抗体が生後4週間まで持続すること、2)台湾では、生後4週間で仔ウサギが販売されるため、この期間内に両親から感染するリスクが低いと思われることから、仔ウサギの感染率が低い、と考えていることが見てとれます。

となると、その後感染率が高くなるのは、やはり多頭飼いや他のウサギとの接触で全頭感染するケースが多い、ということになるのでしょうか。
エンセファリトゾーンは空気感染はほぼしないと考えて良いレベルだと思いますが、オシッコには胞子が入るので、感染ウサギのオシッコがかかった牧草を食べる、共有トイレなどで他のウサギのオシッコのあとを舐める(ウサギは結構これをよくやります…要らないから捨ててるんじゃないの?と不思議になりますが)などでも感染します。

多少危惧するのは、この結果から、「だからウサギは生後1ヶ月以内に母ウサギから離した方がいいんだ!」という論調にもっていかれかねないことです。
ウサギが一生健康に生きていくためには、母ウサギからの母乳や盲腸糞はかかせないものです。母子感染を防ぐ為に仔ウサギを早く引き離すくらいなら、繁殖前にエンセファリトゾーンキャリアのウサギは投薬して治療する方が良いんじゃないか、と素人考えではありますが、思います。

実は、IgG値で陽性反応を示したウサギ(IgG値は過去に感染があったかを示す)が、現在も体内にエンセファリトゾーンがいるか、を調べる方法は、解剖以外にはない、という問題もあり、正直すぐにエンセファリトゾーン検査陰性のウサギだけを繁殖に使え、というのは難しい状況だと思います。
しかし、それでも投薬治療で駆虫ができているケースも沢山あるのですから、やらないよりは多分マシなんじゃないかと……。この場合の投薬の目的は、尿から胞子が出るほどエンセファリトゾーンを活性化させないこと、ですので。(うちのろし太も、投薬治療後、死後の剖検で脳内などにエンセファリトゾーンがいないことは確認されています)。

もっとも、感染の疑いのあるウサギとそうでないウサギを厳密に分けることが、多分一番の難点なんだろうと思いますが……。

エンセファリトゾーンにフェンベンダゾールが有効である論文が発表された2002年以降、一時エンセファリトゾーンはとにかく駆虫する、という雰囲気が強かった時代があったように思います。現在はどちらかというと、症状が出たら投薬する、といったスタンスのところが多いようです。私自身も、正直、そこまで目の敵にすべきものなのか、わからなくなってきました。

しかし、現実に発症したとして、すぐに治療が開始できれば良いですが、どうしてもすぐに投薬が開始出来なかった場合は、重度の障害が残ったり、脳の障害の程度が大きければ死ぬこともあるわけです…。

もともとエンセファリトゾーンがいる子は仕方がないとして、エンセファリトゾーンフリーのウサギを他のウサギから感染させない対策は、やっぱり必要なのではないか、とつらつら思う今日このごろです。

ウサギのうっ滞初期に乳児用ガスリリーバ(シメチコン)が有効、という話

注目

アメリカでは、ウサギのうっ滞初期に家で試す事として、乳幼児用のガスリリーバを飲ませろ、と言われることがあります。ガスリリーバ(主成分シメチコン)は、日本では「ガスコン」「ガスピタン」などの商品名で売られているものとほぼ同じですが、小児用のものは余計なものが入っておらず、「体内で吸収されないので薬ではない」とされ、アメリカでは獣医師の処方がなくても使えます。

こういうものです↓

little_remedie

私はもともと、薬もサプリも頼らない方が吉、という考えなので、これまで積極的にウサギにガスリリーバを使ったことがありませんでした。しかし、うちのウサギ達も高齢になり、友人のYさんが14才のうさちゅうにこれを使用して大変効果があることを教えてくれたこと、また私自身も使用してみて、これを使った方が良いと思われるケースも多いことを実感したので、報告します。

現在、日本では乳幼児用のガスリリーバは売られていません。入手方法は個人輸入ということになると思いますが、個人で使用する範囲の数量なら比較的簡単に入手できると思います。infant gas relief などの単語で検索してみて下さい。

記事を読む前に、以下のご注意をお読み下さい。

  1. アメリカでは医薬品ではありませんが、日本では医薬品扱いです。アメリカのウサギでは多くの実績があり、獣医師やHRSも勧める方法ですが、日本のウサギとアメリカのウサギは異なる部分もあります(例:アメリカのウサギは生後8週間以内は販売できないなど)。情報のご利用はあくまで自己責任でお願いします。このページの情報をご利用になった結果不都合が生じても、当方は責任を負えません。
  2. 現在薬を処方中のウサギさん、通院中のウサギさんは、必ず獣医師とご相談の上お試し下さい。それ以外のウサギさんも、主治医がいる場合はご相談下さい。
  3. 日本で販売されているガスコン、ガスピタンなどの成人用消化管内ガス駆除薬は、シメチコン以外の成分が入っている模様です。ウサギに使用して良いものかどうか当方には判断できませんので、用いないで下さい。(獣医師によってはOKという方もいらっしゃる模様ですので、どうしてもという方は獣医師にご相談下さい。)

1)ガスリリーバとは何か?

有効成分はジメチルポリシロキサン(ジメチコン)です。これにケイ酸オイルを混ぜたものをシメチコンと呼び、これが主成分となっているものがほとんどです。
ジメチコンは、気泡の表面張力を低下させることで、泡を潰すはたらきがあります。このことから、化粧品などにも使われ、それだけ聞くと「赤ちゃんの口に入れても大丈夫?」という気になりますが、気泡を細かくするだけで、人間の体内では消化されず、経口摂取しても便と一緒に排出されるため安全とされています。

(余談ですが、毛玉リムーバのペトロモルトやラキサトーンの主成分は、ベビーオイルと同じものです。ベビーオイルが安全なのは、鉱物油で体内吸収されないから。時折、植物由来だから安全、といった企業宣伝をみかけますが、決して植物だから安全なのではありません。むしろ、野生の植物は身を守るため多少の毒性を持っていることの方が普通なので、ウサギに植物由来のものを与えるときは注意が必要です。)

2)どのような時に使うか?

ウサギの場合、以下のようなときに使用すると、効果が高いようです。

  • ご飯をあげてもなんだかいまひとつ食欲がない
  • 普段は結構動き回って、頻繁に牧草をつまみにいくのに、何時間も同じ場所にうずくまって、だるそうにしている

このような状態で、なおかつ、

  • お腹の腸のあたりをよく見ていると、たまに、大きな気泡の塊がぼこっと動く、腸の動きが、しばらくつっかかって、急に泡の移動とともに動き出すなど、スムーズではない
  • ときおり、ウサギのお腹から、「ぼこっ」という空気が動く音が聞こえて、なんだかウサギが痛そうな表情をしている

ポイントは、まだお腹が動いているうちに与えることです。うっ滞になってしまってからでは、いくら口から押し込んでも腸内の気泡まで届きませんので、余計なことをせずに、すぐに獣医師に診せて下さい

お腹の音は、わかりにくければ、うずくまっているウサギの背中の腰あたりの部分に耳を直接つけると、より良く聞こえます(聴診器がなくても大丈夫です)。
調子のよいときは、それほど間を開けず、「コポ、…コポ、…ピチュ」といった感じの小さな音が聞こえます。

これが、ガスの泡が大きくなり始めると、もっと「ボコッ」という感じの音になり、音から音までの間隔が大きくなります。更に泡が大きくなると、横からお腹を見ていても、空気の塊がボコッという感じで動くのが見えるようになります。それでも泡がスムーズに動いているうちは良いのですが、やがて腸の一部にしばらくひっかかって、それから一気にボコっと動く、という感じになります。

よく注意してみていると、ウサギはこのとき遠い目をしていたり、痛そうにちょっと目を細めたりしています。そのような表情がみられる場合には、既にウサギが痛みを感じて、そのためにお腹に力が入り、腸の動きが更に悪くなる悪循環にはまっていますので、ガスリリーバの使用が有効です。

分量は、パッケージに書いてある乳児用の処方と同じでおおむね大丈夫ですが、特に小さい種類のウサギ、大きい種類のウサギには、多少量を加減した方が良いかもしれません。また、薬ではないので、あまり分量に厳密である必要はありません。1回与えてみたけど、どうもまだ泡が小さくなりきっていない、という場合、追加でもう1回分くらい与えても大丈夫です(ただし、分量多く与えると、ふんにシリコンオイルが多くつきます。下痢ではないので問題はありませんが。)

小児用のガスリリーバは、液体で子供でも飲めるようにもともと甘い味がついていますので、飲ませるのにそれほど苦労することはないと思いますが、バナナなどに塗って与えても大丈夫です。

ウサギによっては、音が聞こえるほど泡が育ってなくとも、単にお腹の張りによる不快感で食べなくなることもあります。そのような場合にも、有効だと思います。

3)飲ませたあとの経過など

お腹からボコボコ音が聞こえるほど泡が育っているような場合は、数十分から数時間で、その音が消えます。うちのウサギ達は、30分くらい経過するとその状態に移行し、目に力が戻ってきますが、これは個体差が大きいと思います。

お腹の音がなくなると、牧草や野菜を食べ始めるウサギもいます。この場合は、そのまま自力で回復することが多いです。これを飲ませてから、以前紹介した愉気を併用すると、経過が良いようです。

お腹の音がなくなったのに、依然として食欲が戻らない場合は、既にうっ滞が進行しているか、なにか別の原因の体調不良の恐れがありますので、獣医師に診せて下さい。

4)その他

薬ではないので、予め大きな泡を作らないように常習的に与えるというのは可能か? という点について。

実は、もともと赤ちゃん用のものなので、infant gas reliefなどの語句で検索すると、これを使用した方が良いのかどうかについて書かれたページにヒットします。
で、そういうページを見ていると、中には、むしろ必需品みたいな書き方をされているものもあります。勿論、ネット上の情報、しかも素人が書いたものか、きちんとした知識のある人が書いたものかわからないような記事を鵜呑みにすべきではないですが、これを見て実際にかなりの頻度で赤ちゃんに与えている人もいそうです。

ただ、ウサギに与える、という観点からのみ言えば、ガスリリーバを飲ませると、(与える量にもよりますが)ふんがシリコンオイルにカバーされているのが目でみてもわかります。ウサギのふんは通常乾いているものですから、常にこのような湿ったふんがお腹のなかにある、というのは、やはり自然な状態ではないと思います。

以上から、私自身は、やはり「ちょっと体調がおかしいかな?」と思ったときに試すものであって、基本的には普段から常習的に飲ませるものではない、と思っています。
ただ、とくにお腹にセンシティブな子で、これを飲ませた方がコンスタントに食事がとれて体調が良い、というウサギさんがもしいれば、例外になるかもしれません。
とくに高齢のウサギでは、きちんと毎回バランスの良い食事がとれる、というのが何よりも大事ですので、そのへんは主治医とご相談の上加減するのが一番良いと思います。

◆◆◆

ガスリリーバの紹介は以上です。

始めにも書いたとおり、我が家のウサギ達の場合、若い頃は愉気だけで回復していたので、極力このようなものには頼らない方針でした。
しかし、自力で回復するためには、そこに至るまで、ウサギ本人にも痛みや不快感と戦う精神力、気力が求められます。回復までに数時間かかることもあり、年をとれば、それもだんだん大仕事になって気力が続かなくなります。
痛み止めは使用しすぎれば効かなくなってきますが、ガスリリーバは体に作用するものではないので、そういった心配もありません。

人間の年齢にすればもう70才というような年ですので、痛いのを長時間無理に頑張らせるより、なるべく痛くなく、自分から食事をとれるようにするほうが良いかと思い、去年あたりから使用を始めました。現在までのところ、愉気単体でがんばるより回復が早く、(ガスによる疼痛がなくなることで)食べないでいる時間を短縮できるため、翌日の体調への影響もかなり少なくなりました。
勿論、獣医師の指導のもとで試してみていただきたいことですが、これまで夕方から体調が下降気味なのがわかっていても有効な手を打てず、結局夜中に全く食べなくなり薬を飲ませるしかなかった、というようなケースでは、使える場面もあるのではないかと思います。

ウサギのハエウジ症:普通のハエ1匹でも危険!

アメリカに来て気づいたことに、ウサギのハエウジ症(ウサギの皮膚が蛆に侵される疾患)に対する危機意識の違いがあります。

こちらでは、イエバエ1匹が家の中に侵入しても、「すぐに退治しなさい!」とすごい剣幕なのです。

正直、ハエは刺さないし、そりゃウザいけど、そんなに目の敵にするほどか? なんて思ってましたが……

今回、ちょっと色々海外のリンクに目を通してみて、驚きの事実発見(汗)。

なんと、日本のウサギ飼育書は、ハエウジ症をちゃんと正しく記述していない!!!

というわけで、ハエウジ症の何が危険なのか、のまとめです。

(この件について、友人とその友人の獣医師MRさんにお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。)

以下、ハエウジ症とハエについて書いています。写真はありませんが、文章で気分悪くなる方も多分いると思いますので、そういうのがダメな方はご注意下さい。

続きを読む

うさ暮ら52号記載の「HRS式トイレのしつけ」の追記:ウッドペレットについて

前号から「うさぎと暮らす」に連載させていただいている「ハウスラビットとアメリカで暮らす」ですが、今回はHRS式のトイレのしつけについてレポート致しました!

もう、どーしてもうちのウサギはトイレ覚えてくれない!! という方、是非お試し下さい…(^^) ホント、トイレのサイズ大きくして牧草置くだけでできるようになっちゃう子、結構いますよ!

ところで、本文中で紹介したトイレの中に敷く木質ペレット(ウッドペレット)ですが、日本でも売っているようですね。
…が、、Amazonの紹介文なんかみると、消臭効果を期待してか、スギ、ヒノキ、マツなどの良い香りがする、という宣伝文句があったりして…(汗)

針葉樹木の芳香(フェノール類)には、微量ながら毒性があります。 (ちなみに、フェノールそのものはかなり毒性の強い劇物です。)
勿論、毒性といっても、木を食べたからすぐにお腹を壊す、といったものでも、ちょっと匂いをかいだら何か不都合が起きる、というようなものでもありません。

しかし、このような芳香が常時身近にあると、ウサギの肝臓はこれに対抗するために常に酵素を生成します。このため、血液検査で肝酵素の値が高くなります。そしてこの状態が長期間続くと、いわゆる、痛み止め飲み過ぎて痛み止めが効かなくなってきた、というような状態になります。

具体的にいえば、治療薬が獣医師の予想通りに効かない、あるいは安全に使用できる麻酔の許容量の範囲が極端に狭くなり、手術時の麻酔で命を落とす、といったことが起こります。

こういったこともあるので、手術の前はやはり血液検査は必須です。 HRSのウェブサイトにはこれに関するHRS内部での調査の結果が書かれています。
残念ながら数値を含んだ詳細については書かれていないのですが、みたところ、マツやスギのおがくずの使用率とウサギの肝酵素値の相関はかなり強く見られた模様です。

※マツ、スギのおがくず、小動物の肝機能に影響を及ぼすかについては、いくつか論文が出ていますが、影響がないとする反論もあります。HRSの調査結果は、あくまでアメリカの保護団体でそのような傾向が見られた、ということでご理解下さい。

(余談になりますが、ウサギに齧り木を与えるのに、乾燥木は良いですが、生の木の枝は駄目です。食べ過ぎると体を壊します。自然のものならば安全、という思い込みは結構危険です。)

ウッドペレットが良いのは、高温高圧処理されていて、こういった芳香成分がとんでいるからなのですが、日本人はとにかく木の香りが好きですし、ペット用にと消臭効果を期待して、わざと芳香成分が飛ばないように処理したりしていないだろうか、とちょっと心配になりました。

勿論、もとはおがくずですから、オシッコをした後ペレットが水分を吸えば、暫くは多少木の香りがします。その程度なら問題ないのですが……
ペレットの袋を開けた直後だけならともかく、ウッドペレットのある場所の近くで、いつも木の芳香が漂っている、というようなものは避けるべきだと思います。 敏感な動物の鼻には相当強い香水を置かれているようなものですしね。

というわけで、ウッドペレット試してみよう! という方は、できれば最初は小さい袋や量り売りで買って匂いをかいでみて、芳香がないかを確かめてから大きい袋を買うことをお勧めします。
乾燥したウッドペレットは、通常、鼻に相当近づけないと匂いは分かりません。スギ、ヒノキ、マツのような針葉樹ではなく、アスペンなどの広葉樹のウッドペレットであれば、問題となるフェノール類が少ないので問題はありません。

牧草食べてるから大丈夫とは言えない!腸閉塞(または急性胃拡張)の話

注目

腸閉塞というと、何か固いものを飲み込んでしまったとか、牧草の食いが悪くて毛玉が詰まるのが原因と思っていましたが、そうではない、というのを今日知りました…。

ソースはこちらです↓

http://www.ohare.org/images/harelines/v13n2.pdf

Dr. Barbara Oglesbee が Buckeye House Rabbit Societyの機関誌に掲載した記事です。

英語ですが、レントゲン写真もありますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

獣医さんがかかれた記事ですので、翻訳は(許可が必要なので)やりませんが、要点だけかいつまんでお知らせします。

まず、腸閉塞とは? どのようにして起こるのか? について。

  1. 腸閉塞と胃腸うっ滞は全く異なるものであり、これらの間に関連性はまったくない
  2. 腸閉塞は、突然腸が何かによってつまる現象。多くは小腸の、胃を出てから5〜7.5cmくらいのところでつまるが、小腸と盲腸の合流するところの近くで起こることもある。
  3. 胃の直後でつまると、あっという間に悪化し命の危険にさらされる。もっと後ろの方でつまると、症状の悪化は比較的ゆるやかになる(危険なことにかわりはない)。
  4. つまるのは、ほとんどがフェルト状にまで固く固まった毛球で、その起源は日々のグルーミングで飲み込んでしまった毛が胃の中で固まったものではない。どのようにしてそんな固い毛球ができるのか原因はよくわかっていないが、有力な説は、盲腸の中で作られる、という説。盲腸で固く固まってしまった毛球は盲腸糞に包まれ排出されるが、ウサギは盲腸糞を噛まずに飲み込むため、固い毛球のまま小腸まで行ってしまう

盲腸には牧草の繊維質はいきませんから、どんなに牧草を食べていても、盲腸の中の毛を定期的にお掃除、というのは出来ないわけです。
2014/10/1訂正:
盲腸に牧草の繊維質がいかない、というのは私の勘違いでした!
HRSのカンファレンスで見たアニメーションによると、小腸を抜けた内容物は一度盲腸に入り、更にその一部は大腸に押し出されます。ただし、大腸の前半部分で、大きな繊維質はそのまま肛門側へ送られ、細かな粒子は盲腸に戻ってきます。
これを繰り返して、盲腸の中には細かな粒子だけが残り、発酵が進んだあと、盲腸糞として大腸に送られる、という仕組みです。
しかし、盲腸が袋小路になっている構造上、牧草を食べていても、毛玉がたまるのを100%防ぐことはできない、というのが、「腸閉塞は普段の食生活に関係なく起こる」という表現の意味だと思います。しかし、このような仕組みであれば、やはり牧草を食べることによって、その危険を減らすことは出来るのかもしれません。
(訂正終)

つまり、たとえ牧草バリ食いのウサギでも、腸閉塞になってしまう危険はあると……。

うちの子は牧草よく食べるし、飲み込んで危険なものは置いてないから、腸閉塞になるわけがない! と思っていると、対処が遅れて手遅れになりかねません。

 

次に、腸閉塞になるとどのような経過をたどるか、という話。

  1. ウサギは普段から唾液を沢山飲み込み、胃液を沢山出している。腸がつまることによって、これらの液の出口がなくなり、胃にたまり始める(つまり、胃がふくれる理由は、最初は水分)
  2. 胃の中の水分が停滞することにより、電解質バランスが崩れる。またバクテリアが繁殖し、これらがガスを生成する。
  3. これらの相乗効果により、水分とガスで急激に胃が膨らむ。このため、ウサギは痛みを感じてうずくまる。また、胃が膨らむことにより胃の周囲の臓器(心臓、腎臓など)への血流が阻害される(→手術をしても回復しない原因)
  4. 更に膨らむと、胃が破裂(この時点でウサギは即死)。
  5. とにかく悪化の速度が早い。朝は普通、またはちょっと元気がないかな、くらいだったのに、仕事から帰ったら死んでいた、というケースもある。

というわけで、胃が大きく膨らむ、というのは非常に危険なサインだ、ということです。

理由は、胃が膨らむことによって周囲の臓器への血流が阻害され、臓器不全になってしまうためです。

余談ですが… このように胃が膨らむのは、なにも腸閉塞だけが原因ではありません。 なんらかの原因で胃の中で異常発酵が起きれば同じことになります。

というわけで、腸閉塞は疾患の原因を表した病名ですが、このように胃が急激に膨らむ症状を急性胃拡張といいます。

……ということは、原因が何であれ、胃が大きく膨らんだら(急性胃拡張)、もう迷わず救急診療だ、ということですね。

ちなみに、どのくらい大きいと危険なのかは、田園調布動物病院のレントゲン一覧が大変わかりやすいかと。

http://exoticpetdata.blog33.fc2.com/blog-entry-4.html

このページの最後のレントゲン写真が、急性胃拡張の写真です。

上三枚と比べて、非常に胃が苦しそうなのが分かると思います。

膨らみ始めると、本当にあれよあれよと言う間に大きくなっていくので、こうなる前に病院に連れて行くのが大事です

ちなみに、胃は、ウサギを背中からみて、頭を上にしたときに、左側に「し」の字のオシリがくるような感じでおさまっていますので、胃がガスなどでふくれると、最初は体の左側、肋骨のすぐ下くらいに大きなコブができて、触ると風船のような感触になります。

更にガスがたまると、今度は固くなり、胃の周辺全体が膨らみ、押してもへこまなくなります(そうなったら危険)。

(まれに、普段からそっち側が出っ張っているウサギもいるようですが……うちのまんごろし太もそうだった。でも、触ってみれば、ガスが詰まっているか、普通の状態かの違いは分かると思います。普段からそのあたりを触って、固さを確かめておくと良いと思います。)

 

というわけで、胃腸うっ滞と腸閉塞の見分け方(非常に難しいですが)。

  1. 腸閉塞は、食べるものには全く関係がない。一方、胃腸うっ滞は、多くは繊維質(牧草)の不足や、炭水化物のとりすぎなどの関連がある。食事習慣の大変良いウサギでも、腸閉塞にはなり得る
  2. 胃腸うっ滞の場合は、そうなる前に何かしらの病気、痛み、歯の不具合など、ストレスがかかる事項がおきているケースが多い。一方、腸閉塞は病気のウサギも煩うが、殆どの場合は直前まで元気そのものであったケースが多い
  3. 腸閉塞の場合は、突然に無気力になったり、痛みを感じている様を見せる。中には、あまり出歩きたがらなくなったり、(他のウサギや人間と)交流したがらなくなる、というのが痛みの(初期の)サインのウサギもいる。
  4. 胃が血流を圧迫し、更に胃の中の電解質バランスが崩れることで、ウサギはショック症状を見せる。ショック症状のウサギは、非常に無気力で、しばしば体温が低下している。
  5. 腸閉塞のウサギは、唐突に、まったく食べなくなる。一方、胃腸うっ滞のウサギは、だんだんと食欲が落ちる。

非常に難しいですね……。

うちのウサギ達は、軽度のうっ滞でもほとんどの場合、いきなりまったく食べなくなるんですが……(汗)

(まあ、日中はみてないから、だんだん食べなくなっているのかも知れないが)

ただ、そういう場合はほぼ100%補液のみで回復しているので、脱水して腸が動かなくなる場合には、症状としては腸閉塞と同じように、胃に胃液と唾液が溜まってガスが充満している、ということなのかもしれません。

うっ滞の場合は、(うちのウサギ達を見ると)食べなくなっても暫くは余裕かまして走り回ってたりしますね。

腸閉塞は、一方、もっと急激に動かなくなったり、体温が下がったり、という兆候がありそうです。

というわけで、見分け方は、

健康で、楽しそうにしていたウサギが、どれだけ唐突に全く食べなくなり、痛そうにしていたり、無気力になんの反応を示さなくなったりしたか

その落差が大きいほど、腸閉塞の可能性が高い、ということになりそうです。そして、もしそのような状態を見たら、とにかくその場で救急病院に連れていくことです。

 

最後に、病院ではどのように診察して、腸閉塞の判断を下すかと、どのような治療が行われるか、です。

  1. どれだけ突然に痛みを感じたり、食べなくなったりしたか。
  2. 触ってみて、どれだけ胃袋に水分やガスが大量に溜まっているか。腸閉塞がおきてからの時間経過によっては、ウサギはショック症状を見せているので、その確認。
  3. X線写真を確認して、胃袋にガスや水分が大量にたまっている一方で、小腸以降にはガスがほとんどないこと。

これで腸閉塞(あるいは急性胃拡張)と診断されると、まず最初の処置として、胃の拡張を和らげ、ショック症状の原因を取り除きます。

ウサギに鎮静剤を与え、ゴム管を口から胃まで通し、ガスと水分を抜きます(pdfにその写真があります)。 その一方で、点滴を開始し、ショックからの改善をはかります。

その次のステップは、外科手術で毛球を取り出すかどうかを決断します。ほとんどの場合、手術で取り除くことが一番生存率が高いですが、まれに(内科的処理によって)詰まったものが流されることもあります。

その場合は、完全に押し流されるまで、胃袋にたまったガスと胃液の除去が必要になります。勿論、この間ウサギは集中治療が必要になります(点滴、頻繁なレントゲン撮影など)。

運がよければ、切らずに回復しますが、多くのケースは手術が必要になります。

残念ながら、たとえ手術をしても、予後はよくないとのこと(よく言われることですが…)。

もし詰まったものを早期に取り除くことが出来れば、回復の見込みがある模様です。

しかし、多くの場合、気づいたときには既に肝臓や他の器官への血流が長時間妨げられたあとで、予後が非常に悪いようです(胃壁が壊死している、肝機能が戻らない、腎臓への血流が回復しない、など)

悲しいことに、多くのウサギが、手術を生き延びても、その後2〜3日で腎不全などにより死に至ります。 ただし、悲観的になる必要はなく、十分に早い段階で摘出できれば、手術をしても回復の見込みがある、とのことです。 つまり、

  1. いかに早くに飼い主が緊急処置が必要であることに気づき、
  2. 獣医師がうっ滞ではなく腸閉塞であるという診断を下し、必要な処置を開始できるか

が非常に重要だということです。

◆◆◆

以上でまとめは終わりですが、これを読んでいて、先日のルーファスの胃腸うっ滞を思い出しました。

ご存知のように、胃腸うっ滞でも胃は膨らみます。

朝からどうにも食欲がないし、胃が固くなってきたので、午後4時に病院に連れていきました。

軽度のうっ滞と診断され、補液してもらって家に戻ったものの、全然胃の固さが緩む気配がない。

むしろ、まだどんどん固くなってくる印象だったので、腸閉塞を疑って、午後8時に再度救急で観てもらうことを決断。

8時30分に病院に到着。

でも時間外なので、結局先生の診断が9時過ぎになり、折悪しく別の急患も入って、レントゲンの準備が出来たのが10時過ぎでした(ここで4時にも診療してくれたエキゾチックの専門の先生が駆けつけてくれた)。

その、危険を感じてから2時間のあいだに、ルーファスの胃袋はあれよあれよという間に大きくなっていきました。

待っている間に、もし間に合わずに破裂したらどうしよう、と泣きそうになりました……。

細菌は指数関数で増える、をまさに実感(いわゆるネズミ算)

もしも、あと2時間様子見していたら…、と思うと、ゾッとします。

先生は、レントゲンをとるのに鎮静剤をかけるので、そのときに胃袋の空気を抜く処置をやってみるが、食べ物も結構つまっているのでうまく抜けるか分からない、と……

今にして思えば、このときの先生の処置は、まるきり上で書いた手順の通りです。 まあ、先生曰く、まだとても危険、というところまでは膨らんでいなかった模様ですが……。

レントゲンの結果、幸い(というか先生の4時の時点の見立て通り)、腸閉塞ではなくやはり胃腸うっ滞であることが分かりました。

ただ、最初の補液150mlのコブが、たった3時間で完全消滅してしまったこと、オシッコをまったくしなかったことから、かなりひどい脱水だったと思われます。

脱水は、通常肩の部分の皮膚をつまんで計るのですが、この計り方ではルーファスの場合脱水とはわかりませんでした。 この子は脂肪が多いので(汗)そのせいだったかもしれません。

しかし、腸閉塞でなくとも、とにかく胃の中のガスが動いてくれないと危険であることに変わりはないので、できれば今日は病院に泊まって点滴を入れた方がいい、との診断(これも上に書いてある通り)。

勿論、家に連れて帰っても何もできないので、入院させました。

一晩中定期的に様子を観てくれた獣医学部の学生さんの報告によると、ルーファスがもそもそと動きだし、食べ始めたのは朝の6時だったそうです。

一体どれだけ脱水してたの!!!(涙)

結局、そこまでひどくなった原因は、歯に問題があっていきなり何も食べなくなったからだ、というのが翌週判明したのですが……

何が原因であれ、胃の強ばりが抜けない、どんどん固くなる、というときは、膨らみ始める前に病院に連れていった方がいいと思います……。 一度膨らみ始めると、本当に数十分単位で悪化していく感じです。

というわけで、昔書いた「食べなくなったときの処置」の記事も、少し直さないとですね。

ウサギは本当に難しいなあ……(溜息)。

ロンドンのレストラン、虐待を知りスペイン産ウサギ肉を撤去

ロンドンのレストランが、スペイン産の肉用ウサギのあまりに酷い飼育状況と屠殺の現状を知り、ウサギ肉料理をメニューから撤去したそうです。

http://www.huffingtonpost.co.uk/2014/06/05/animal-cruelty-london-restaurants_n_5453829.html

以下、ビデオは残酷なシーンも含まれていますのでご注意下さい。

英語はかなり分かり易く喋ってくれていますが、要点をまとめると、

  • ビデオは、スペインの70カ所のウサギ農場と、4カ所の屠殺場を2年間かけて取材したもの。
  • 生まれたばかりの子供を、他の子供より小さいから、という理由で、生きたままゴミ箱に放り込んで死ぬまで放置している
  • 獣医師の一部も、ウサギに対する扱いがひどい(耳をつかんで持ち上げたり、床に打ち付けて殺している映像があります)
  • 耳にID番号を麻酔なしで打ち付けている(まあ、これはどの家畜でも似たような扱いなので、これだけで特にウサギに対する虐待とは言えないかも)
  • 狭く不潔なケージに押し込められたストレスで、多くが病気を煩っているが、治療はされない
  • 複数のウサギが同じケージに押し込められている場合は、喧嘩して怪我を負う個体が多数
  • 内耳炎のため斜頸を煩っているウサギも相当数いるが、これも治療されず、そのまま出荷される(内耳炎はウサギにとって痛いので、これはかなり可哀想)
  • 怪我をしたウサギは、首や頭を殴って首の骨を折りゴミ箱行きになるが、いくらかはまだ生きていて、ゴミ箱の他のウサギの死体の中で何時間、ひどい時は数日も生きている
  • これらの状況は、一、二カ所ではなく、全ての農場で確認された
  • 体重が2kgを超えると出荷
  • コンテナーに詰められたストレスと恐怖で失禁するウサギがいる(うーん、、これも、所謂人間が恐怖で失禁、みたいに考えるとちょっと違うかも知れない。ウサギって、ちょっと違うところに来たらオシッコして気をおちつけて…みたいなところあるから。勿論、ストレスは感じているだろうけど)
  • ウサギはスタン(気絶)されてから喉を切られるが、いくらかは気絶していないのがいて、喉を切られても必死でもがいている(その映像があります)
  • イギリスのレストラン、例えばナショナルシアターの中に店を構えるThe Terraceは、これらの農場と取引があり、この映像に驚いて取引をやめ、ウサギ肉の扱いを終了した。

日本で売っている輸入ウサギ肉、ほとんどがスペイン産です。

ジビエ料理も結構ですが、こういった悲惨な状況でウサギ肉が生産されていることも知っておくべきかと思います。

そりゃ、産業動物である以上、怪我や病気は直すより淘汰、というのは理解しますが、死に切れていないものを炎天下のゴミ箱に放り込むってどうなのよ??

そもそも、怪我や病気をさせないように配慮するのが筋ってもんなんでは??

どうせ沢山生むから、どうしても売れない傷モノは捨てればいいじゃん、って考え方なんでしょう。

鶏は、廃棄率が3%を超えると非常に厳しくなる商売だそうです。

だから、まあワクチンだのなんだので薬づけかもしれないが、大手養鶏場(肉用)でここまで病気や怪我をした個体が蔓延しているということはないと思う。

ウサギはそこまで行政の目が厳しくないのか、こういう酷い状況でも、どうにかこうにか乗り切れてしまう、というのが、家畜としてかなり問題なのかも知れません。

ウサギは省スペースで飼えて、肉質も脂肪が少なく、良質のタンパク源。牛よりもずっと効率がいい。

…とまあ、こういう宣伝文句を最近ちょくちょく見るんですが……

牛よりも効率がいいのは本当だとしても、だからといって鶏ほど効率良くはありません

鶏は、ヒヨコをだだっぴろい鶏舎に放して、出荷まで掃除せず、殆ど食わせて眠らせて終わり、という究極のコスト削減みたいな飼育法がとれますが、ウサギはそういうわけにはいかない(糞尿で足を痛めて病気になるし、そんな多頭飼いしたら喧嘩して怪我だらけになる)。どうしても人の手がかかります。しかも、鶏よりもとれる肉が少ない。

それなのに、鶏とたいして変わらないような値段で売れるとしたら、それは上の農場のような酷いことをやっているからです。

ウサギの多産をいいことに、売れなそうなものは片っ端から間引いて、病気のウサギでもどんどん出荷して、掃除はせず、設備投資も人件費もかけない、という手でも使わないと、そんな値段で売れるわけがないです。

8/20訂正:上記については、鶏はコーンを食べるので餌代がかかる、およびワクチン代がかかる、という指摘があったので、単純比較はできないと訂正します。

 

日本で入手できるスペイン産のウサギ肉、100gあたり2~300円、ってところですよね。

輸入もので輸送費がかかっているのに、こんな価格で手に入る肉なんて、一体どれだけ酷い扱いを受けてるんだか、という話です。

で、まあ、なんでこんな映像に行き当たっちゃったかというと、今HRSが反対しているWhole Foodsでのウサギ肉販売の件について調べていたら偶然みつけちゃったんですが……。

(このほかに中国の四川でウサギの頭の料理が大人気、とかいう記事もあった。中国のウサギ飼育の状況は多分もっと悲惨だろうが、殺したら頭まで食う文化は評価します。。)

アメリカのWhole Foodsのウサギ肉販売の件で、HRSは今月17日に米国全土でWhole Foodsに対する反対キャンペーンをやることになりました。

正直、他人が何を食べるかについて、私自身はあまりとやかく言いたくありません。

(というか、HRSの人だってかなりの数はそう思っています)

しかし、Whole Foodsが4年もかけて制定したそうな「ウサギの福祉を考慮したスタンダード」とやらが、まったくウソっぱちだったというのが分かって、ちょっとこれは完全にWhole Foodsが顧客を騙しにかかっている、としか思えなくなってきています。

流石にこれは大問題だと私も思うので、キャンペーンに参加することにしました。

 

一例をあげると、

Allow the mother rabbit time to nurse and recover before being re-bred, as rabbits are famous for their prolific breeding

ウサギは多産な動物ということで有名であるので、母ウサギには子ウサギを育てる時間を与え、再度妊娠するまでに回復できるようにする

という一文があるのですが、じゃあ、1年に何回生ませるつもりなのか、といったら、なんと12回なんだそうです!

ウサギの妊娠期間は31日なんだから、それ以上は生ませようがない。。

つまり、生んだら翌日にはまた雄ウサギと掛け合わせるってことですよ。

これを、「動物愛護に配慮した」と宣伝しているのは、普通の人がウサギの妊娠期間を知らないことをいいことに、消費者を騙しにかかっているとしか思えない。

そのほかに、

Take into account the fact that rabbits socialize in groups. While most rabbits raised for meat are kept in cages, we require group pens on solid floors with plenty of dry bedding, additional places to hide and climb, and room to forage, groom, hop, socialize and play.

ウサギが社会性をもつ動物であることを配慮する。ほとんどの肉用ウサギはケージで育てられるが、我々はウサギをグループにして、床飼いにし、乾いた寝床や隠れ場所、草を食べたり毛繕いや飛び跳ねて遊ぶことが出来る場所を農家に要求する

なんてのもあるんですが、じゃあ一体一匹あたりどのくらいのスペースをもらえるのか? ときいたところ、なんと0.19平方メートル!

つまり、1匹あたり、40cm x 40cm程度の場所しかもらえないのです。

そんな場所で、一体どうやって、飛び跳ねて遊ぶって???

第一、それだったら、普通の今あるウサギ農場のスペースとまったく変わらないです。

しかも、床飼いは結構だが、掃除についてはまったく触れられていないというお粗末さ。

床飼いでまともに掃除しなかったら、ワイヤーケージよりも悲惨なことになるよ???

また多頭飼いしたら、いくら若齢とはいえ、雄は喧嘩するけどどうすすんの? という質問には、怪我を避けるため、雄は別々に飼う、との返答。それ、言ってること違うやん!!

ダブルスタンダードもいいところです。別に未去勢の雄の多頭飼いがいいとは思わないが、そうやってウサギをよく知らない人に耳あたりの良い言葉を並べて、イメージ戦略で売ろうとしているのが気に食わない。

あとは、病気をしたら治療するとか、いつも新鮮な水や牧草がとれるようにするとか、動物愛護法でもともと決められているようなことばかり。

HRSがWhole Foodsに尋ねた質問とそれに対する回答は以下のページで見ることができます。

http://rabbit.org/how-whole-foods-bunnies-live-before-they-are-slaughtered/

この程度のことを、「ウサギの福祉に配慮した」と胸を張るなんて、片腹痛いを通り越して、詐欺ですよ。

だって、Whole Foodsは、動物福祉に関心がある人たちを多数顧客にしているわけで、彼等は本当に動物が酷い扱いを受けていない、ということを信じて、他のスーパーよりずっと高い肉を買ってるわけですから。

安かろう悪かろう、でOKなお客がターゲットの他のスーパーとは、違う信義を通す必要があるはずです。

実際、これだけ動物愛護に配慮した肉ならいいじゃない、という意見が沢山あります。私だって、この惨状を知るまでは、そこまで配慮したなら文句もいえない、と最初は思っていましたから。

お陰で、Whole Foodsの他の肉も信用できなくなりました。

他のスタンダードもこんな見かけ倒しだったとしたら、私が今迄動物達がひどい扱いを受けていないと信じてサポートしてきた企業は一体なんだったんだ。。

いや、ほんと、酷いな、Whole Foods。。。

(実は、ほんのちょっとばかし、あそこのチーズは美味かったな、とか、オリーブオイルが美味しかった、とか未練があったけど、なんかもう本当に買う気なくなった。。。)

ウサギ肉販売についてのWhole Foodsに対するHRSの反対声明(続報)

Update 9/16/2015:
Whole Foodsは、ウサギ肉の販売を現在の在庫をもって終了することを発表しました。アナウンスは以下のページをご覧下さい。
http://www.wholefoodsmarket.com/department/article/rabbit

米Whole Foods Marketでのウサギ肉販売の件についての続報です。

HRSは、ついに明確にWhole Foods Marketボイコットの呼びかけを開始しました。
http://rabbit.org/boycott-whole-foods/
(8/20 追記:現在リンク元の記事は消されている模様。多分牧場名を出したのがひっかかったか?)

一部のみ意訳します。

These are the rabbits who will be bred over and over (Oz Farms, one of the growers who will be supplying Whole Foods in Northern California, brags that “one rabbit can produce up to 320 pounds of meat in a year in just a small area” – Press Democrat, June 20, 2014) until they are spent, while their babies (called “fryers”) are slaughtered, with no protection from the Humane Methods of Slaughter Act, screaming in pain.

(肉用の)ウサギ達は(母ウサギが)すっかり消耗しつくされるまで何度も繁殖にかけられます。その間に、その子ウサギ達は痛みに泣き叫びながら、(米政府の)動物愛護に則った屠殺方法に関する法律の保護もないまま(注:アメリカにはウサギの屠殺方法を規制する法律が現在存在しない)、屠殺されていきます。
Whole Foodsにウサギ肉を卸すことが決まった農場のひとつであるオズ・ファームは「1匹のウサギから、少ないスペースで、年間320ポンド(約150kg)の肉がとれる」と自慢しているのです。

(There are two preferred methods of killing rabbits before their throats are slit–one involves smashing them on the head with a blunt object like an iron bar, and the second involves pulling on their body while snapping their head back, breaking their neck. Neither are foolproof, nor are they painless. They are slaughtered at 9-12 weeks, when they reach 5 pounds, or 2.5 pounds “dressed,” which means butchered.) Oz makes $7.99 for each of the rabbits that they raise, kill and sell (Press Democrat, Jan. 2, 2014).

((血を抜くため)ウサギの喉を裂く前に行われるウサギの屠殺方法に、好ましいとされる方法が二つあります。ひとつは、鉄棒のような鈍器で頭を殴りつける方法、もうひとつは体を引っ張って首を折り曲げ、首の骨を折る方法です。どちらも確実な方法でもなければ、痛みのない方法でもありません。ウサギ達は9〜12週ごろ、体重が2.3kg程度になったころ、あるいは肉にして1kg程度になったころに屠殺されます。)
オズ・ファームは、ウサギまるごと1匹を、育成、屠殺、販売のコストも全て含めて、(1ポンド(454 g)あたり)7.99ドルで販売しています。

(注:1ポンドあたり7.99ドル、というのはリンク先の記事で確認しましたが、現在リンク先の記事は削除されています)

EUの大きな屠殺場のイメージしかなかったので、驚きました……。
首の骨へし折るとか、頭殴るとか、ナニソレ??(涙)
むしろ、大きな屠殺場で、ちゃんとアメリカにウサギ屠殺に関する法律があるなら、まだずっとマシなんだと思います。
ところが、Whole Foodsは、「ローカルファームと」契約しています。ローカルファームは、多くが家族経営です。
こういう小さな所では、当然電気ショックだとか二酸化炭素だとか、大型の屠殺の施設は作れないでしょう。

(ちなみに日本はどうよ、と思って検索したら、とある狩猟ブログで、狩猟の現場で一発で死ねなかったウサギの頭殴ってる場面に遭遇しました…(T_T)
ってことは、やっぱり設備のないところでは頭殴るが推奨なのか……。
なお、日本の屠殺場はウサギは扱いません。
ちなみにこの記事、コメント欄が大炎上していて、ちょっと思うところがあったので、それについては後日また。)

本当は、一番動物が苦しまない屠殺方法は、本当に切れるナイフで一気に頸動脈を切ることらしいです(イスラムのハラールはもともとそういうものだとか)。これだと、脳に切られた痛みの信号が行く前に意識が遠のくらしい。しかし、ウサギの喉触っても脈は感じませんから、それも簡単ではないでしょうし……

1ポンド8ドル、1匹あたり約18ドル、という値段も気になります。
私が以前みたリヨンの朝市で売ってた(生きてる)ウサギの写真には、40ユーロの値段がついてました。まだ殺してさばく手間が必要なのに、です。(まあ、2.5キロよりは重そうだったけど、倍はないと思う)
フランス人はそのくらいのお金を出してもウサギ肉を食べたい層がいるかもしれませんが、アメリカでは他の肉の値段が安いので、これ以上高い値段では売れないでしょう。

しかし、育てて、屠殺して、皮を剥ぐところまでやっても1匹2千円にもならないって、一体どれだけ生きている間にウサギ達に手をかけてやれるんでしょうか?

第一、1匹から(まるごとでも)2.5kgしかとれないウサギを、年間母ウサギから150kgもとれる、と言っているのも問題です。
要するに、1年に60匹生ませる計算ですよね。もし肉だけで150kgならその倍?!
(注:肉用ウサギは3ヶ月で出荷されるので、子供からさらに仔ウサギが、ということはない。大人になって出産すれば肉が固くなるので、種ウサギと肉用ウサギは厳密に分けられているはずです。)

そもそも、体重のほとんどが内臓で、肉なんて背中とオシリ、太腿から僅かにしかとれないウサギを、動物愛護に則った方法で商業ベースにのせるっていうのが、土台無理な気もします。

肉の味は鶏肉に近く、とくに美味と珍重されるほどの特色はないから、肉の単価はそんなに上げられない(まあ、白状すると、私はフランスでウサギ肉食べたことがあります。大昔ですが。鶏肉と言われても分からないような味です)。

それでも、今は、そんなに簡単に手に入らないから、多少単価を上げてもレストランなんかには売れるかもしれないが、スーパーに並ぶのが当たり前になっちゃったら、薄利多売の代表格になるんじゃないか、という気がします。

そうなれば、確実にウサギ達が搾取されます。
鶏も相当人間から搾取されていますが、1羽の親鶏から生まれるタマゴの数がまったく違うし、ウサギと違って親が子を育てる必要もない。ウサギよりは生産性が高い。
更に、まだ鶏の方が食べるところ多いから、1体あたりの単価上げられるよね?
8/20追記:
別の場所で、「鶏の方が餌代、ワクチン代がかかる」というコメントをいただきました。たしかにその通りなので、単純に比較はできないと訂正します。
(鶏と比較したのが、アメリカのUSDAではウサギは他の哺乳類と同じ(こちらは屠殺に関する愛護法が定められている)ではなく、鶏と同じカテゴリーに入れられている(こちらには屠殺に関する愛護法が決められていない)からですが)

ただ、人件費が高いアメリカでは、広い鶏舎に放し飼いにしたまま出荷まで掃除がいらないのと(多くの大規模養鶏場はすでにそのスタイルになっています)、ケージを毎日掃除する手間がかかるのとではかなりコストに差がでるのではないかと思います…不法移民を無茶な条件で働かせるとかしない限り。

もう一つ、ワクチンの問題は、鶏が鳥インフルエンザにかかるから厳しいわけですが、ウサギはそういう人間に危険な病気がない、ということで、斜頸などの病気のウサギも治しませんし、それが蔓延したからといって気にしません。そういうところも倫理的に問題になり得ると個人的には思います。

さて、HRSの抵抗はその後も続き、続々と記事がアップロードされていますので、興味のある方はwww.rabbit.orgで見て下さい。

ひとつだけ、気になった記事の紹介をば。

http://rabbit.org/how-whole-foods-bunnies-are-killed/

上の記事は、何故HRSがウサギ肉を商業ベースに載せることを恐れるのか、屠殺の問題に絞って議論しています。

上記ページによれば、Whole Foodsは自社で取扱うウサギ肉用のウサギについて、非貫通タイプのスタン・ガンで予め気絶させてから屠殺すること、というガイドラインをもうけているようです。非貫通式にも色々ありますが、たとえばZephyr というのはウサギ用スタンガンとして知られていて、これは圧縮空気で気絶させるものだとか。

問題は、(これに限らず全てのスタンガンがそうですが)間違いなく一発で十分な時間の気絶時間を得るのはほとんど熟練の技だということです。
しかも、スタンガンはそれぞれの会社で独自の癖があり、十分な気絶時間を得るためにはどこを狙えばよいかなどもメーカーによって違ってきます。

ウサギが鳴き声を上げるときはよほどの恐怖か強い痛みがあるときだ、というのはウサギ飼いの間では常識ですが、困ったことに、この「声」というサインは、(アメリカの)実験動物学会の出版物の中でもほとんど無視されています。
文中では、マウス等げっ歯類の断首は、断首後も少なくとも14秒間脳波があり意識があると思われるケースがしばしば確認されているにも関わらず、脳が脊髄から切り離されているというというだけで「意識がない」=「痛みがない」ということにされ、その後に現れる体からのサインは無視されている、という例をあげて、「ウサギについても同じ理屈が適用されないとは限らない」と警告しています。

更にいえば、もともとUSDAにはウサギ屠畜を規制する法律はないのですが、たとえあったとしても、実際の検査では屠畜の現場ではなく肉になった部分だけを見るのが殆どだ、と指摘しています。
実際、USDAの監査官の言葉によれば、彼らは動物達が動物愛護に則って屠殺されているかを保証することはできないし、そのために何らかのアクションを起こすこともない、という話です。彼等の仕事は危険な肉が市場に出回るのを阻止することですから、動物愛護云々は別の管轄だ、と言われればたしかにその通りだと思います。

以上のことは、動物を商業動物として見た場合には、なにもウサギに限った特別なことではありません。つまり、ある動物を商業動物にする、というのは、そういうことです。(だからHRSは反対しているわけですが……)

問題は、Whole Foodsが上記の実態を明らかにせず、いかにも動物愛護に配慮して万全の準備をととのえたかのような宣伝を行っていることです。
非常にアメリカ的ではありますが、彼等は彼等の立場で、可能な限りの配慮をしたから、その通りの宣伝をして構わない、という考え方です。

日本だったら、いや、そうはいっても、一歩Whole Foodsの外を出たら、全然宣伝と違うことやってるじゃん、というのが、ある程度は問題になりますよね?
そして、それが問題になれば、企業としては、「すみません、監督不行き届きでした」といった謝罪に繋がります(まあ、本心は「知るか!」と思っているのが見え見えだとしても、です)
しかし、アメリカは「分業」という概念が大変すすんでいるので、「そこから先はうちの責任じゃありません」というのが大変深く浸透しています。
日本のどこまでも(どう考えてもそこまで責任を負う必要があるとも思えない)関連責任を追求する報道にウンザリすることは多々ありますが、アメリカでは逆に「そりゃいくらなんでも開き直りじゃないのか??」と思うことも多々あります<当然当人達はそんな後ろめたさは微塵も感じてはいない。。

さきほど、農水省の方のツィートで、日本の牛には全て個体識別番号がついていて、その牛やその親牛がどういう経歴を辿ってきたかが、普通にウェブで検索できてしまうのを知って驚きました。
こういった文化は上の「分業文化」とは対極をなすものです。消費者にだって分かってしまうのだから、肉の生産側が、その動物がどんな経歴を辿ってきたのかを知らないでは済まされない。つまり、過去に遡って責任を負う、という文化です。
(アメリカだって個体識別番号はあるかもしれませんが、消費者に公開はしてないと思います)

今回の一連の議論、興味深く見ていましたが、私がアメリカに来た当初に感じた「騙されないぞ!」という危機感を新たに思い起こす良いきっかけになりました。
渡米した当初は、何から何まで、「そんなうまいこといって、騙されないぞ!」の連続でした。
ところが、10年も暮らすと、段々こちらの感覚に馴染んできてしまって……

要するに、、、
Whole Foodsなら色々企業が動物に気遣ってくれているから安心、というような企業まかせ、他人まかせの行動は、やっぱりアメリカでは危険です。。。

やっぱり、Whole Foodsはイメージ企業だな。。。で、ものすごく高いブランド料を代金に上乗せしている。
つい最近も、カリフォルニアで計量器の不具合(細工じゃないのか?)で常に重量より重めに計量して、消費者に超過請求してたのが明らかになったし、なんかそういうことが起きる企業の言うことは信じ難い。

というわけで、非常に個人的な結論。
やっぱりWhole Foodsでは(ウサギ肉販売やめるまで)もう買わないぞ!!

(ま、もともと、Whole Foodsはやけにブランド料が高いから、あんまり買ってないんだけどね。。たまにオーガニックの野菜とかオリーブオイルは買ってたけど、もう全部Coopにする。)

HRSが米Whole Foods Marketへのボイコット呼びかけ開始

Update 9/16/2015:
Whole Foodsは、ウサギ肉の販売を現在の在庫をもって終了することを発表しました。アナウンスは以下のページをご覧下さい。
http://www.wholefoodsmarket.com/department/article/rabbit

What You Can Do About Whole Foods
米Whole Foods Marketがウサギ肉の販売を開始したことを受け、House Rabbit Societyはウサギ愛好者に対しWhole Foods Marketでの購買をやめるよう呼びかけを開始しました。

詳細は以下の記事をご覧下さい。(英語)
http://rabbit.org/what-you-can-do-about-whole-foods/

HRSはウサギ保護団体、ウサギに関する啓蒙団体で、菜食主義などからは距離をおいていますが、ウサギを商業動物とする活動(食肉、毛皮など)はサポートしない、というポリシーがあります。
今回の声明は、このポリシーに沿ったものだと思われます。

アメリカという国は不思議な国で、牛肉や豚肉、鶏肉を大量に生産し大量消費する一方で、肉以外の部分(内臓やタンなど)は気味悪がって食べない、その三種類以外の動物を食べることに大きな抵抗がある(シカは食べる人もいますが…)という人がかなりの割合でいます。
しかし、これは先祖がどこに居たかにも大きく依存する模様で、イタリア系移住者の子孫は牛の胃も食べますし、フランス系はウサギ肉も食べます。アジア系はもっと選択肢が広がります。

そういった中で、今回HRSからWhole Foodsに対しウサギ肉の取扱をやめるよう要請の声明が公表され、かつ状況が改善するまでWhole Foods Marketをボイコットするよう呼びかけがなされたのは、私も驚きました。

上記のような状態の中での議論ですので、Educatorメーリングリストでは「だからヴィーガンになってしまえば良いのに」といった声もありますし、「ウサギはペット、ペットを食べるのは犬や猫を食べるのと変わらない」といった議論もなされています。

正直、過去に四つ足を食べることを禁じられても、ウサギだけは食べ続けてきた歴史を持つ日本で生まれ育った私には、HRSは折角そういった感情論から距離をおいて、冷静な活動を続けてきたのに、そういった倫理的な問題に首を突っ込んでしまうと収拾がつかなくなるのではないか、という懸念もあります。

実際、ウサギを飼っていてこんなことを言うのもナンですが、ウサギというのはお金がない場所では非常に優れた家畜になります……痩せた土地の作物でも育ち、飼育スペースもそんなに必要なく、多産で、毛皮は防寒具としても使える(というのは昔の話で、今はすぐ毛が抜けるウサギの毛皮よりずっといい合成繊維があるので、実際使うかどうかは疑問)。肉の味が牛や豚より淡白なので、日本では家畜としては廃れてしまいましたが、牛や豚はコストがかかりすぎる、といった食糧難が将来訪れれば、必ず家畜として復活するだろう、という予感もあります(良い悪いは別にして)。

しかし、そういったことは、(末端のEducatorはともかく)HRSの上層部は当然分かっているはずです。

この件については、メーリングリストの議論を傍観していましたが、今日まわってきたHRS代表者のメールで、大体上層部が問題視している部分は分かりました。

  1. ウサギ肉業者が発端と思われる疾患を持つウサギが全米に沢山いる
    (ブリーディングの問題、etc.)
  2. 現時点でUSDA(アメリカの農務省)はウサギ屠殺に関しては現在規制をもうけていない(そのため、残酷な屠殺も可能になってしまう)。過去に視察したウサギ屠殺場の例を考えても、臆病なウサギを「動物愛護に則って」屠殺することは不可能である。
  3. もしこれが一般になれば、アメリカにおいてペットとして広く認知されている動物を食肉として売る最初の例になる

日本もそうですが、アメリカでもウサギは犬、猫についで3番目に数が多いペットです。ペットにしている動物が肉として売られているスーパーに、ウサギ愛好者が行きたいと思うか? というのが論点の模様です。
とくに、実はウサギ愛好家はWhole Foods愛好家も多い(ウサギのためにオーガニックの野菜を買うから)ので、その顧客が離れてしまったら実は利益にならないのでは、といった提言もなされています。

最後の点に関していえば、切り肉になっちゃってたら多分もうウサギとはわからないでしょうから、気にしない人は気にしないかも……と思いますが。

しかし、昔フランスで売られているウサギまるごと肉の映像をみた事があります……頭も全部ついてて、キレイに皮だけ剥がされてました。睫毛が残ってたのがやけに生々しくて、肉のつき方や骨格から、多分ハバナ種だろうな、と思いました。当時まだ生きていたまんごろし太と同じ肉付きです。そう思ったら、ダメ、これは絶対食えない、と思いました。。。(T+T)

別に他人を洗脳しようとは思わないけど、感情的に、食えないものは食えないよね。。

EUのウサギ屠殺場の映像をみたことがあります。ちゃんと対外的に公開されているもので、別にヒドイ虐待をしていて愛護団体にすっぱ抜かれた、とかではありません。最初に電気でショックを与えて気絶させてから、後脚をフックにつるすのですが、、、
やっぱり気絶し損ねたのがいて、脚を吊るされたまま、必死でもがいてキーキー鳴いてました……。そういうのは、そのまま首の後ろにナイフを入れられて放血、耳を毟られて屠殺、となります。

ちゃんとした屠殺場でもそういうことが起こるんだから、そういう規制すらないアメリカで食肉産業として大々的に展開したら、何が起こるか、というのがたしかに心配です。

それに、実際、各地のシェルターは既に肉用ウサギ(ニュージーランドホワイトやカリフォルニアンなど)で溢れてますからね……。このウサギ達、白毛に赤目で、本当にアダプションが難しくて、何年も残ってしまうんです。
この子たちがどこから来たのか、カリフォルニアンはともかく、ニュージーランドホワイトはペットショップでは売ってませんから、推して知るべし、です。
ウサギ肉食が盛んになって、これ以上シェルターで何年もお迎えを待つ子を増やすのはしのびない。

……というわけで、私も個人的にWhole Foodsで買うのはやめようと思います。日本には幸い?  Whole Foodsはありませんが……
日本でも同じことが起こったら、皆様はどうされますか?

 

Rufus: GI stasis? Teeth problem?

On Monday 6/30, Rufus suddenly stopped to eat. Here is the record of his conditions.

6/30 10:00
Give critical care 60ml + meloxicam 0.5ml (1.5mg/ml) oral
Give massage. Slow gut sound is observed. He dug carpet several times (This is normal action he does when he feel pain and try to recover from GI stasis), but quit soon.
No feces and urine observed through the day.

Rufus’s small intestine still responds my massage (more correctly, oriental “Chi” treatment which encourages intestine’s movement more active).
Usually he get well with the treatment in 2~3 hours if GI stasis is mild.

6/30 15:30
His condition doesn’t improve.
Because Rufus’s gut sound stopped and doesn’t respond my “Chi” anymore, I take him to UW-Vet.
Doctor give his dignosis of GI stasis. Rufus get 150ml fluid.
Somehow, he doesn’t show any sign of dehydration. His back skin and gum is still soft.
His condition looks typical mild GI stasis, so I agree to try fluid and get him back to home.

6/30 17:00
At home, give 20ml critical care + meloxicam 0.4ml oral + metoclopramide 0.5ml (1mg/1ml) oral.

6/30 21:00
Rufus’s fluid under his skin is mostly absorbed. No urine is observed.
He doesn’t show any sign of recovery. Stomach start to swell.
G. Flentke (a former WHRS chapter manager) mentioned about a possibility: Rufus is severely dehydrated and the 150ml fluid is not enough, though his skin doesn’t show any sign of dehydration.

I feel like it’s not a problem of intestine, but he has issues somewhere in stomach and the duodenum. Usually in Rufus’s case, small intestine and cecum stops first, feel low temperature around lower abdominal. However, this time I feel issues on stomach and somehow staff inside the stomach doesn’t get through the duodenum. I start to doubt ileus.

6/30 21:30
Take Rufus to UW-vet again. We agree that his condition is getting worse, now his stomach is full of gas, and need X-ray to proceed next step.

In the next one hour, Rufus’s stomach get harder and harder

6/30 23:00
Got X-ray image. no ileus is found!
During Rufus is under sedation, Dr. Sladky tried to release gas in stomach with tube, but does not succeed.
Make discussion with Dr. Sladky how we treat him. I feel dangerous to let him go home because his stomach is very hard, so Rufus stays in hospital care. He get fluid with IV catheter.

xray photos:

Rufus_20140701_VD_abdomen
Rufus_20140701_R_lat_abd

7/1 6:00
Rufus start to move around, show interest to foods

7/1 8:30
I see him at UW-Vet. He looks much better than last night.
Massive amount of gas in stomach moved to intestine. Cecum is still gassy.
He ate carrots and small amount of hay, and droped hard feces and cecum pellets.

7/1 16:00
He looks better so I take him back to home.
He eat small amount of hay and carrots. I hear clear gut sound.
He drops hard feces.

photos and movies



RIMG0897

7/1 22:30
give 20ml critical care.

7/2 3:30
His interest to food is gradually decreasing.
I still hear his gut sound, now his stomach and intestine responses my “Chi” quickly.
I feel remaining gas in his stomach, intestine and cecum, but his abdomen have more strength than yesterday. I’m not sure why he is loosing interest to food, and looks uncomfortable.
Because his stomach is not full, give 10ml critical care to let move his intestine.

7/2 8:00
He looks tired (or uncomfortable).
Give another 10ml critical care and 0.4ml meloxicam.
Dr. Sladky’s prescription is 0.9ml for every 24 hours, but I split the doze in two.
All my bunnies tend to run out the pain relief effect in the last ~5 hours and stop eating, then they feel uncomfortable again after 6 hours. It may be because I’m using “chi” treatment too, it helps to move GI track, but the same time it tend to enhance liver function that may result in excretion of the drug earlier than prescribed.

7/2 16:00
He finished 1 inch length of carrot. I’m not sure if he ate hay or not because I was on work.
With Chi treatment he start to nibble small amount of hay.
Give 20ml critical care + 0.5ml meloxicam, but he hated to be wrapped.

Total amount of feces and urine in the last 24 hours:
RIMG0901

7/2 20:00
I don’t hear gassy sound from his intestine anymore, but still he doesn’t recover his full appetite.
Usually the amount of hay he nibbles increases gradually, but I don’t see the sign yet.
He is very picky about hay.
Good news is he eats carrot tops, romaine lettuce, broccori, and small amount of water-soaked normal timothy pellets (~1 tsp).
He shook his head when he eat soaked pellets, it looks like he is trying to avoid to touch left cheek (or gum) with food. I hear strange sound when he is grinding. He also doesn’t eat hard part of vegetables.
Might be a teeth issue?
Size of hard feces is getting smaller than last night.

7/3 0:00
Give 20ml critical care + extra 0.5 ml meloxicam.
He resisted hardly (he ate most of them though).
I start to doubt mouth issue, because Rufus is a very sensitive boy about it.
May be that was the direct cause why he stopped to eat suddenly.
I hear normal sound from his guts and his abdominal strength recovered almost normal.
He may be uncomfortable, but for me it doesn’t seem to be a cause why he still hesitate to eat, there will be another cause (most likely mouth issue).
In the past experience about Rufus, I learned pain medication will help to improve the situation, so I gave extra 0.5 ml meloxicam.

7/3 0:30
Rufus start to hop around, and eat hay. After a while, he start to nibble small amount of vegetables and soaked pellets without my “Chi” treatment.

7/3 4:00
Rufus nibbled thick stem of hay, which he was avoiding in the past 3 days.
He also finished soaked pellets (in total 1 tbs).

7/3 9:00

I give soaked pellet (1tbs), and he finished 1/3. Also, he eat small amount of romaine lettuce.
Because he hate to be wrapped and eat critical care, I stop syringe feeding.
Give 0.3ml meloxicam (1/3 of 24 hours doze).

During the night he tried to eat some vegetables. He is still trying to avoid hard part.
However, it’s good that he start to eat by himself — without my attention.

RIMG0903

feces from 16:00 yesterday:
the size and amount of feces is smaller than yesterday. He passed urine on two other litter boxes.

RIMG0902

7/3 12:00
Rufus start to dig carpet, and then eat vegetables. He also finished almost all amount of soaked pellets.
I think he is on recovery track and I don’t hear strange grinding sound now, but I’m a little worrying about this long weekend… If he has a teeth issue, he may get worse again during the weekend.
However, I’m not sure what doctors can do for his teeth right now, because I guess it is very minor issue. May be I should have subcutaneous fluid in my home just in case if he get dehydrated again??

7/3 20:00
Got fluid kit from UW.
He eats soaked pellets and vegetables.

feces from yesterday
RIMG0905

7/4 0:00
He finished remaining pellets. Give meloxicam 0.3ml.
He eats a lot of vegetables.
He also start to eat enough amount of hay, finally he is recovered?
(but still picky, he can eat oats hay and soft timothy leaves only)

7/4 8:00
He finished vegetables, but it looks like he didn’t eat in the last 4 hours.
His GI track is getting slower again.
Give soaked pellets(1TBS). Rufus finished 2/3 of it.
Give meloxicam 0.3ml.

7/4 12:00
He is losing interest to food again. Looks uncomfortable.
Guts sound become slower.

feces from last night
RIMG0906

7/4 16:00
Since he doesn’t drink water at all, give electrolyte solution + critical care (just a pinch) with syringe. I hear large growling from stomach. I understand he was dehydrated again.Give meloxicam 0.3ml.
He looks very uncomfortable.

7/4 20:00
He eats soaked pellets a little, but looks uncomfortable, and I don’t see his GI movement. Also I feel gas bubbles in his intestine.

7/4 22:00
Rufus drinks orange mango juice 40ml (diluted with electrolyte solution 60ml), he finished all in one hour. I added another juice 30ml diluted with electrolyte solution 60ml. He drinks 1/3.

7/5 0:00
He start to eat hay, but still picky. He eats oats hay and
I still doubt teeth problem.
I give meloxicam 0.3ml.

7/5 8:00
He eats hay well up to 3:00, but it looks like he stopped to eat after I went to bed. Somehow he lose interest to food when I’m not in living…
But he finished 1tbs soaked pellet.Because I feel gas in stomach, I give 0.3ml meloxicam and 0.3ml infant gas reliever.

Size of feces is getting larger.
RIMG0907

7/5 16:00
He doesn’t eat at all in the last five hours, and looks uncomfortable. His guts sound gets slower again. He seems to become worse in daytime.
I don’t want to disturb his sleep, but if I don’t let him eat at all, his GI gets full of gas at night as yesterday…
I give very thin critical care and 0.3ml meloxicam.

7/5 22:00
He finished water soaked pellets (1tbs).
He start to recover his appetite around 20:00, but he can’t eat hay (he shows interest but doesn’t eat).
I give hay cube and somehow he start to eat!I have no idea why a bunny can eat cubed hay but not loose hay??

7/6 0:00
Because he doesn’t drink water for 24 hours, I give electrolyte solution + critical care with syringe. give 0.3ml meloxicam

7/6 3:00
He is eating some hay, but not as much as yesterday.
Is he having teeth problem? or having Retrobulbar Abscess again so that his molar doesn’t meet in right position?

7/6 6:00
He doesn’t eat in the last 4 hours (during I was sleeping…)
give massage 20 min, and he start to eat vegetable and drink a little amount of juice.

7/6 9:30
He finish 1tbs water soaked pellets. looks better than yesterday, but I think it’s because he drink juice at 6:00 am.
Give 0.3ml meloxicam.

He dropped a lot of feces last night though.
RIMG0908

7/6 14:00
His stomach and intestine getting larger again, and I hear gas sound…
give very thin critical car (almost water)

7/6 16:00
give very thin critical car (almost water), meloxicam 0.3ml
After one hour, he start to nibble hay just small amount.

7/6 17:00
He is eating hay. It looks like he is using only right molar to eat long hay?

7/6 18:00
Turn on air conditioner. He start to eat loose local hay.

7/6 20:30Give 1TBS soaked pellets. He finished all.
He eats feces(I’m not sure if this is cecal pellet or not). He is eating it very frequently today.

7/6 21:30
eats vegetables (parsley, celery, romaine lettuce) and hay.
Looks quite normal appetite. If he drinks pure water, I feel much better…

7/6 23:30
Drinks mango-orange juice + water, nibble hay cube.

7/7 0:00
Because he is still eating, I skipped meloxicam.
His condition will be monitored every three hours.

7/7 3:30
Rufus is eating hay and drinking orange juice + water.
However, he is trying to avoid to use left molar…

7/7 6:30
He still nibbles a small amount of hay.

7/7 8:00
He finishes 1TBS soaked pellet quickly. After that, I hear gas sound from his intestine and he looks uncomfortable.

7/7 8:30
Give 0.3ml gas reliever.

HRSのEducatorになりました

当サイト管理者の「もぐら」と「仔牛」、HRSのEducatorになりました!
というわけで、なにかHRSについてご質問がありましたら、上のメールフォームよりどうぞお気がねなくお尋ね下さい。
お返事は、大体翌日には差し上げていますが、仕事の都合で3日ほどかかる場合もあります。ウサギの健康に関わることなど、緊急を要する案件、3日も様子を見たら困る、というようなご質問はなさらず、直接獣医師さんにお尋ね下さい。

ひとつお知らせです!

今年秋の9/26−28にかけて、アメリカ・ミズーリ州でHRS初のEducational Conferenceが開かれます!
講師は、HRS創立時代からの中心人物や獣医師など、そうそうたる面々。
2日間かけてのツメコミ合宿です(笑)

日本からではなかなか参加が難しいと思いますが、このサイトはアメリカの方も結構ご覧になっておられるようですので、お近くの方で興味の有る方は参加を検討されてはいかがでしょうか。
私達も参加の予定です。

ウサギに使用するステロイドについて

※このエントリーは、管理人が勉強したことのメモです。どのような薬が最適かはウサギさんの他の疾患にも強く依存しますので、あくまで参考資料としてご覧下さい。【】内は情報源。

低血糖のウサギの食欲増進にステロイドを用いることについての質問に対する返答。【2014/5/12 George F. Ph.D】

  • DEXAMETHONE(デカドロンなど)は食欲増進の効果があるが、同時にウサギの筋肉を燃焼してしまうので、長期の処方には向かない。ANABOLIC(アナボリック)は食欲を増進するが筋肉は燃焼しないので、低血糖の食欲対策なら後者の方がよい。
  • ステロイド摂取中のウサギに対しては、非ステロイド系の鎮痛剤(アスピリン、メロキシカムなど)は非常に相性が悪い。免疫機能を過度に抑制し思わぬ感染症を引き起こす恐れがある。

うさぎ80匹、全員無事保護宅へ移動完了、引き続き飼い主様募集中

こちらの記事で紹介したウサギ達ですが、なんとか期限までに全員現地を離れることが出来た模様です。
最終的に80匹あまりが保護または譲渡されました。
遠くからで何もできませんでしたが、関係者の皆様の努力と情熱に本当に感動致しました。お疲れさまでした!

とはいえ、まだまだこれからです。
保護宅のウサギ達のお家を探す活動が始まっています!
保護宅は皆様ウサギに詳しい方ばかりですので、治療が完了したら、ウサギに慣れていない方にもピッタリのウサギさんが沢山いると思います。
(ウサギを飼うのが初めての方は、こちらのカテゴリもご一読下さい)

以下、保護宅の一覧を転載します。(mixiからの転載)


★the VOICE様
募集ブログ(イブうさぎ)
http://ameblo.jp/ibrahimomich/entrylist.html

★らび・れすきゅー様
http://rabbit-rescue.info/index1.html

募集ページ→らび・れすきゅーの里親募集中のうさぎ達
http://rabbit-rescue.info/satooya/rabi_rescue.htm
(多くのうさぎさんを預って頂いてます。
移動した女の子から赤ちゃんが産まれております)

★幸せうさぎ計画+様
募集ブログ(晴れ時々台風)
http://rapetihei.com/days/blog/

状態のあまり良くない子を引き受けております。治療中です。
詳しくは晴れ時々台風ブログをご覧くださいね。

★兎鳥庵日記様
http://usabun.blog110.fc2.com/


この他にも個人で預かっておられる方がいるかもしれません。また見つけたら追記します。

アンゴラウサギの毛むしりを見て撃沈した話

今日たまたまアンゴラウサギの写真を確かめたくて、「アンゴラウサギ」でググった結果3つ目に出て来た検索結果がコレ。

【閲覧注意】アンゴラウサギの残虐な“毛むしり”の実態に、世界の

一体何事かと思って、見てみて撃沈しました……(爆涙)
(いや、どうせ酷い映像だと分かっていたので、もう最初から音出さないで見たんですが、それでもめちゃくちゃキツかった。)
リンク先はいきなりビデオが始まるわけではないので、この上のリンクのクリックはまだ安全です。

PETAがこの映像出したのが去年の11月らしいので、すっかり今更なんでしょうが、今迄この話知りませんでした。

いや、もうショック強すぎて、全然ずれてるところが気になってしまった。。
ウサギって、全身赤剥けになるまで毛むしられても死なないんだ?!
(勿論、弱って死ぬ個体も沢山いると思うが、全滅でないところに驚いた)
だって、アンゴラって、普段から毛があんなに一杯あるのに!!
それが一気になくなったら、体温調節出来なくなって、そのままお腹壊して死ぬじゃん、絶対!! と思ってしまいましたよ……。
(つーか、台に足をくくりつけられて引っ張られたところで、絶対2回目あたりから恐怖で死んじゃうウサギがいると思う)

驚いたことは他にもあって、これがどうも若い女の子達がよく利用する掲示板で、しかもものすごい勢いでコメントがついて1000を超えた、ということです。
動物愛護系のトピックなので色々過激な意見があったり、感情的になったり、へんな荒らしも入ったりするんですが、中でもいくつかコメントされていたように、若い女性はこの手の話題を割合すんなりと自分の感性で受け止めている、というのに驚きました。

それから、今や、毛皮はフェイクより安い、という話。
まともなブランドは、リアルファーなんて使わないかもしれないが、100均にはリアルファーが売られている、という事実

私なんぞは、もうすっかりオバサンの世代なので、「自分は安物しか買わないから大丈夫」なんて思ってたらとんでもない!
安物は、材質表示を適当にぼかしてリアルファーを使っている時代なのですね
リアルファーの方が、フェイクでリアルっぽいものを作るより安いから。
でも、最近はリアルファーを敬遠する人が増えてきているから、わざとそのへんぼかして書くとか、店員が「フェイクです」と間違った情報を教えて売っちゃうとか。
どうりで、最近フェイクなんだかリアルなんだかはっきりしない衣服が増えていると思った(タグみても何もかいてないけど、フェイクにしては…? みたいなのをたまに見かける)。
フェイクかリアルか調べるには、多分ちょっとだけ毛を切って燃やしてみればすぐに分かりますよね。匂いで。リアルなら蛋白質が焦げる匂い、フェイクなら石油の匂いがするはず。

以前ハンズで見た1000円ちょっとのウサギ皮についての記事を書きましたが、あのときにも、「毛皮が安くなりすぎている」と懸念しました。安くなりすぎる = まともな扱いをされていない、ということだからです(実際毛は密度が低く、ボソボソでした)。
あれから2年、今や、毛皮は百円ショップの商品です。

私のように古い世代の人間は、きちんと情報をアップデートしていかないと、とんでもない虐待の片棒を担がされることになりそうです。
私の親の世代くらいになってくると、動物の命はお肉も毛皮も余すところなく頂いているはずだ、という強固な思い込みがあって、下手にプッシュすると「なんか過激な愛護活動に足突っ込んでるんじゃないか」なんて警戒されそうだし、なかなか話が難しいなァ、と思っていたのですが……(タヌキやキツネやミンクは肉食べないよね?といっても、そうね、とさらっと流されて、それ以上想像するのを止めて思考停止してる感じ。)
うかうかしていると、自分が若い世代からそう思われてしまう! ということに今更ながら気づかされました(苦笑)。

そもそも、アンゴラは毛「皮」ではないので、私も油断していました。
(まあ、もともと毛は洗濯が大変なので、買わないんですけどね)
似たようなものにダウンがありますが、これは、私はユニクロのダウンに世話になっています……。
一時期、ダウンもやめようか、と思ったんですが……、、、、
マイナス20度、30度はやっぱちょっとは自然の恩恵を借りないとキツかった(汗)
マジ、命の危険を感じます。ダウンの威力は本当に凄い。そこで冷気を遮ってしまえば、その中はフリースで十分なんですが……。

ユニクロにしたのは、買う前に問い合わせて、肉になった鳥の羽(屠殺後に採取)しか使っていない、という返答をもらったからです。
まあ、いくら副産物といっても、あんなに毎年大量に作って売りさばいていれば、一体肉と羽とどっちが副産物なんだ、って状況に陥ってると思いますが……
ただ、そういうものを扱っています、というポリシーを持っているところをまずは評価して、その先はそういう企業が増えてきたらまた考える、ということになるのかな、と思っています。

アンゴラは毛をとるために品種改良されていますので、正しい方法で飼育し、正しい方法で毛を採取して製品にすることまで搾取だ、というつもりはありません。
問題は、あれほど手がかかる長毛種のウサギを商業利用することに、はたしてどれほど現実味があるのか、ということです。
多分、まともなことをやったら、今の世の中ではとても採算は合わないだろうと思う。セーター1枚に生地代で数万円とか払えるならいいですが。
20年前は、たしかに、アンゴラやカシミアにまさる素材はなかったです。でも、今はもう、洗濯のしやすさも、暖かさも、軽さも、それを超えるものがありますからね。

あと、商業用アンゴラウサギは最後は食肉になる、ってコメントもありましたが、どうなんだろう、と個人的には思います。だってアンゴラって大抵中身は肉ついてないですよね……? あの大量の毛を維持するのに、相当エネルギー使っちゃうから。
ウサギなんてただでさえ食べるところ少ない上に、1年以上育っちゃったら肉も固くなるし、匂いも出て来る。中国の人はそれでも食べるのかも知れないが、それよりは多分ペットフードかなんかになっちゃう確率の方が高いと思います(こっちでは、ドッグフードはウサギ肉が入っているものを結構みかける)。

追記1 やっぱり食肉として出荷される、とこちらの記事にありました。
H&M、アンゴラ混商品を打ち切る 中国のウサギ毛の乱暴な刈り取りを受けて
更に、ひっこぬく理由は、「ハサミで切るより、1.7倍長い毛がとれるから」だとのこと。たしかに、そりゃそうだわな。
出所はPETAだし、多少誇張はあるんじゃないかと思って(祈って)いたが、そういう経済的な理由があるなら、多分結構多くの農家がやってるんだろう。推奨されてるっていうし。
(追記1 終)

……とまあ、なんだか映像の内容とはかけ離れた話ばかりつらつら書いてしまい恐縮ですが、要するに、あまりに映像が衝撃的でちょっと本題方向には突っ込めない、ということでして……(汗)

……しかし、最後の方の、あまりの衝撃で斜頸みたいになって痙攣しながら、赤むけになった体を舐めてるウサギの映像は、殆ど飽和状態の脳味噌にもめちゃくちゃぐっさり来ました(T_T)

結論。二度とアンゴラ混の衣類は買わねえ!!!
どうしても売りたかったら、メーカーはウサギの楽園を作って、そこからお裾分けでもらった毛で作ってます! って証拠揃えてから売りに来い!
知らなかった、じゃ済まさん。

続きを読む

理想の「ふれあい」動物体験はあるのか?

最近、いろいろ「動物ふれあい」イベントの裏話ばかりをWebで拝見するので、ちょっと考えてみました。

巷に溢れる「ふれあい」イベントの殆どが、一方的な「お触りバー」になっている現状で、最早動物好きな方々には、「ふれあい」自体が悪みたいな印象になってしまっているわけですが(苦笑)

一方で、どうしても家で動物を飼うことは出来ない、でも、我が子に、生き物の温もりを体験させてあげたい、という願いを抱えている親御さん達も、多分大勢いると思うんですよね……。

いや、動物と「触れ合う」というのは、そんな簡単なもんじゃないよ、と切り捨てるのは簡単だけれど、そういう需要がある限り、多分ふれあいイベントってなかなかなくならないと思う。

だったら、どうすればいいのか?
もっといえば、動物の愛護とそういう親御さんたちの願いを両方かなえられるような状況って作れないのかな?
……と思いました。

以下、思考実験。

続きを読む

【飼い主様急募】ウサギ30匹のお家、一時預かり募集

3/3追記 無事全員保護宅へ移動完了しました!
下記リンクからの募集は現在閉め切っております。お迎えをご検討の方は、各保護宅へ直接ご連絡下さい。
保護宅一覧はこちら

すでにmixiの「うさぎ110番」コミュで話題になっておりますが、外部への広報許可が出た模様ですので、ご紹介します。

2/17追記:大雪のため、現地へのノーマルタイヤでの到達は難しいとのことです。お出かけになる前に、必ずmixiの書き込みをご確認下さい。

注)ウサギの数が多いですが、仕切っておられる方はお一人です。通常の業務もあり、フル稼働の状態で活動されています。
問い合わせの返事には時間がかかることもあることを予めご了承下さい。
また、現時点でのこの件に関する流言、憶測や誤解、バッシングは、下手をすると、ウサギ達により良い住処を見つける機会を潰す結果にもなりかねないことをご理解下さい。
情報を拡散する場合は、必ず以下のページを熟読の上、活動されている方々のご迷惑にならないようお願い致します。

募集期限が限られています。2014年2月28日迄

簡単にウサギ達について要約すると、以下の通りです。

  • 増えすぎたウサギ達の新しいお家を探しています。
  • ウサギ達は全員立ち耳ウサギで、避妊・去勢手術は行っていません。
  • 多頭飼いされていた子達です。
  • メスは妊娠している可能性があります。
  • ツメダニが見つかった子、不整合の子がいますので、健康診断が必要です(費用は自分持ちです)。引き取ったあとに医療費がかかる可能性があります。

以上、ウサギが初めて、という方には少々敷居が高いかもしれません。
それでも試してみる! という方は、是非現地へ行き、ご自身でウサギさん達を見た上で決めることを強くお勧めします。

多頭飼いされていた子達ですので、今いるウサギ(去勢/避妊済み)のペアを探しておられる方には、もしかしたら候補がいるかもしれません。
ウサギの多頭飼いの経験の無い方は、以下のページをまずご覧下さい。
二匹目のウサギを迎える前に

ただ、このウサギさんたちは全て去勢/避妊が済んでいない子達ですので、手術費用は自分持ちになります。
また、ペアにしたいウサギが相手を気に入らなかった場合には、別に分けて飼育するしかありませんので、そのスペースと手間もご考慮下さい。

また、実質お一人でこの件を担当されている上、譲渡可能期間が短いため、この期間内のウサギ同士の事前のお見合いは不可能だと思います。

一般に、多頭飼いされていたウサギは、1頭飼いのウサギよりもうまくペアを作れる傾向があります。ウサギ社会のマナーを知っているので…
お見合いは不可能でしょうが、ペットショップなどで相手のウサギを買ってくるよりは上手くいく可能性が高いかもしれません(勿論保証はないのですが…)

写真は、mixiの方に若干ですが上がっています。
いいお家がみつかると良いですね!

うさぎの換毛期到来!うっ滞させないために気をつけること

[:ja](この記事は、獣医師の助言及び管理人の経験に基づき記述されています。全てのウサギさんに当てはまるとは限りません。情報のご利用は、皆様の責任においてお願い致します。)

今年も早春のウサギの換毛期がやってきました。
気がついたら「アレレ! ご飯食べない!」とならないよう、皆さんで声を掛け合ってウサギの体調をチェックしましょう!

  1. うさぎの換毛期って…?
  2. 換毛は、一部のウサギにとって命がけ
  3. 「でも、牧草食べないと、お腹に毛がつまりますよね?」
  4. 短毛種はブラッシングはいらない?
  5. で、結局、いつ気を付けたらいいの?
  6. (補足)サプリについて

続きを読む

ウサギとペレットの関係あれこれ

ウサギにとってペレットは大事なものですが、ペレットほど実はよくわからなくて、頭を抱えることの多いものも少ないのではないか、と思う今日この頃。
ペレットを食べてくれないウサギとペレットを食べ過ぎて太ってしまうウサギの悩みだけでも、あちらこちらから耳に入ってきます。

先日、福永 令三さん著の「クレヨン王国の花ウサギ」という本を読みまして、その中でウサギのロペが食べていたものが、野菜、果物、パン、というメニューでした。
この本の初出は1982年。それで、そうか、当時はウサギ用ペレットは一般的ではなかったのか、と重い至り、ペレットについて色々考えてみよう、と思った次第です。
9/30訂正:今もう一回よく見たら、ペレットも「ひとつかみ」ちゃんとあげていた!(汗)

(ちなみに、このクレヨン王国の花ウサギは本当に名作、童話の形をとっていても大変考えさせられる内容です。作中のウサギのロペは、実は福永氏の愛兎のロペがモデルで、一見してウサギをよく知る人が書いた作品だと分かります。子供もだけど、是非大人に読んでもらいたい。ただし、ウサギにパンをあげるのはダメですけどね!)

  1. ペレットって、本当にウサギにとって良いの?
  2. じゃあ、どんなペレットがウサギに良いの?
  3. ペレットは、繊維質が多い方が奥歯を削るのに役に立つ?
  4. 大人になったウサギが、どうしても仔ウサギの頃のペレットしか食べてくれないのだけど、やっぱり大人用チモシーペレットに変えないとダメ?
  5. うちのウサギはペレットも牧草も食べません。どうしたらいい?
  6. うちのウサギはペレットの嗜好がころころ変わります。何か問題があるのでしょうか?

続きを読む

ウサギ視点のパブコメ送ってみました。まだの人は是非!

大変ご無沙汰しております。
今回もパブコメフォームを作成していたのですが、なんといきなりMacBookが異常終了し、しかもDreamweaver6が一時保存ファイルを作ってくれてなかったので、全部きれいさっぱり消えました…(涙)Adobeのソフトは、InDesignもIllustratorも一時ファイル作ってくれるから安心してたのに…(涙)パッケージ販売してるんだから、そういうとこ揃えとけよ、って…(T_T)

というわけで、今回はフォームの作成できません。(もし万が一)そろそろ出るかな〜、と思っていた方がいらっしゃいましたら、すみません!
今回は資料も膨大だから、よけいフォームがあった方がよかったんですけどね。

しかし、他サイト様が沢山意見を上げて下さっていますので、自分の備忘録も兼ねて、色々拝見したことをまとめてみました。

ちなみに、私が拝見したサイトは以下の通り。

  1. PEACE 様
  2. ジュルのしっぽ 様
  3. カプアン通信 様

提出期日は12/12 午後6時15分迄、です。
あと1日もありませんが、まだ迷っている方は、多分このエントリー読みながら、上のサイト様の記述も参考にして、気づいたことをメールに書いていけば出来上がりますので、是非ご一緒にどうぞ!

続きを読む