本日、House Rabbit Society(HRS) へ、マンゴー君とうちのお嬢さん達の二回目のお見合いに出かけた。
そこで、先天性眼瞼下垂なるものを知る。
マンゴー君は、HRS会報のプロフィールによれば、「unusual breeding」の「mini satin」であるらしい。彼は管理の悪いブリーダーから救出されたウサギで、(Wisconsin HRSの代表者である)G氏の話を完全に理解できたわけではないのだが(やっぱりnativeの英語は早い…(涙))、どうやらウサギ社会のボスを決める世代交代の際に誤って交配されてしまった、ということであるらしい(多分)。レッドスポットの模様がレッキス柄っぽいので、レッキスとサテンがかかってしまったのか?!(不明)でも、毛皮は白くきらきら輝くようで(サテンの特徴)大変綺麗。
顔はブチがあってかなり…愛嬌があるけど…。
ところで、この会報に、彼には「He has a trivial eye deformity and needs daily eyedrops」とあった。
deformity、ということは、先天性の奇形ということだろう。この会報は6月に発行されていて、我々はこれを読んでいたにもかかわらず、先の第一回お見合いの時にすっかり失念していた。
しかし、G氏はこのことに全く触れず、彼の性格からして問題があるのにホストファミリーになろうという人間にそれを言わないというのは絶対に有り得ないので、今回この眼の疾患が何なのか、尋ねてみた。
すると、G氏は、マンゴー君の場合は手術で幸いにも治ったので、もう処置は必要ない、という。
症状は、瞼が垂れ下がってきてしまって眼が開かない、というものだ。
それを、手術で瞼をつり上げる処置を施したらしい。
同じ症状をもつウサギに同様の手術をした例もあるが、完治する場合と、完全には治らない場合がある、という。
家に戻り、そんな病気があるのか、と調べてみたら、先天性眼瞼下垂という症例に行き当たった。
しかし、それほどポピュラーな病気ではないのか、うさぎ関連及び獣医さんのページでは治療の方法などの情報がみつからない。
それで、検索キーワードから「うさぎ」を削除してみると、人間の病院のホームページに行き当たった。
成程。人間にもある症状で、しかも、どこでも治療できるというわけではないらしい。
もっとも、人間の場合は手術で治るようだけれど……。
先天性眼瞼下垂のお子さんを持ったご両親は、外見のことも含め悩みが多いとのことだった。
眼瞼下垂には後天性のもの(主に加齢による筋肉の衰えからくる)ものもあるようだが、マンゴー君のように先天性の場合には、きっと売り物にならないと、病院にも連れて行ってもらえずに見捨てられてしまうのだろう。
獣医さんのホームページでこの症例の説明を見る事ができなかった(唯一ひっかかったのは実験動物に関する眼疾患のまとめのページ)のは、もしかして、そういう背景があるのではないか、と少し悲しくなった。
また来週、今度は我が家で三度目のお見合いをし、もしお嬢さん達との喧嘩が起こらなければ、彼を我が家に迎える事になるだろう(それでも喧嘩したらお里帰りなので、こればっかりはウサギさんたちの相性が決めるのだけれど)。マンゴー君は今はまだ1歳半、若く元気があるが、年をとったら、もしかしたら手術でつり上げた瞼がまた下がってくる事があるかも知れない。
その頃は、多分日本に戻っているはずなので、そうなるとウサギの眼瞼下垂の手術ができる獣医さんがどれだけ居るか、予め調べておく必要がある、と感じた。
……やっぱり、エキゾチックアニマルが得意な獣医学部がある大学への就職を狙うか?!
※ウサギの眼瞼下垂の手術ができるお医者さんをご存知でしたら、コメント頂ければ幸いです。
2007/9/15 訂正
まんご君の疾患は眼瞼下垂ではなく、先天性眼瞼内反でした(やっぱり英語ききとれてなかった…(涙))。
詳細はこちらです。