プチがうさぎ胸腺腫(その2)

この記事は、プチがうさぎ胸腺腫ー冬虫夏草って効くのか?という記事のアップデートです。
この記事の後日談は、こちらへ。

初回診断の4月6日からほぼ4ヶ月が過ぎた8月22日に、プチの胸部CTを再度撮りました。4月6日のCTおよびその後の針生検で、プチは胸腺腫と診断されています。

その後、巷で聞く冬虫夏草は胸腺腫に効くのか、と思い、コルディGおよびプライオを購入して毎日付属のスプーン1/4ほど与えてきました。

で、結論なんですが、効いているのか効いていないのかわからないけど、とにかく本兎は元気になったので、現在のトリートメントを続けてみよう、ということになりました。

以下、4月と8月の比較写真です。頭からシッポの方向に輪切りにした絵です。
左側が4月、右側が8月です。
上下は、頭方向からスキャンしていくと、2箇所ほど胸腺腫のサイズが拡大したところがあったので、その一番大きく見える2箇所で比べたために合計4枚になりました。

Petit_20170822_thymoma_front

医師の見立てでは、成長速度は数パーセント、予想通り進行は早くないし、なにしろ12歳なので、たぶん危機的状況に育つ前に寿命がくる、という話でしたが、こうやって真面目にみてみると、そうでもないように見えますね。

スケールを入れたのは私なので、測り方これでいいのかわかりませんが、仮にこれが正しい胸腺腫のサイズだとすると、4ヶ月で30%増です。肺は片方でも生きられるとはいえ、このまま4ヶ月で30%ずつ増えていくと1年後には片肺は使えなくなりそうな気がします。
その頃になったら、たぶんステロイド療法から始めることになると思いますが、、、

8月は上、横からも撮影したので、その写真も上げておきます。(8月のみ)
これも、上、横からスキャンして、一番大きく見える場所を切り出しています。

Petit_20170822_thymoma_side

この成長度が胸腺腫としては早い方なのか、遅い方なのかはわかりませんが、一方で、プチ本兎は4月にくらべて随分元気になったように見えます。
体重は、周期的に上下しつつ全体のトレンドとしてはじわじわ落ちてきている感じはありますが、本兎はその方が楽そうというか、おそらく使える肺の容量に体重を合わせているのかも、という気もします。
すくなくとも腸内の環境は整ってきている模様です。

で、それが冬虫夏草のおかげか、と言われると、実はそうとも言い切れない状況でして…。

以下、現在のプチの1日です。なんだかサプリ祭りみたいになってますが、冬虫夏草以外は人間用なので、まず人間で試して効果があったものだけウサギにもおすそわけしています。

  1. 朝一番で、フランス・Arkopharma社のローヤルゼリー(オレンジジュースに溶かしたもの4ml程度)+白井田七人参1/4錠を砕いて100%オレンジジュース30ml程度に溶かしたものを飲ませる
  2. ペレット(朝)コンフィデンス大さじ1+小さじ1
  3. 小屋の中に山善(YAMAZEN)の一人用こたつを横倒しにして置き、その上にタオルをかけて保温場所を確保(クーラー稼働中もコタツは切らない)
  4. 夕刻、シラントロやパセリ、ロメインレタス、セロリなどを与えて水分をとらせてから、ペレット(夜)コンフィデンス大さじ1+小さじ1
  5. パワーヘルスの弱(7200Vp)に合計3時間
  6. 終わったら体重測定。そのときに体を触ってみて、冷えているところがあれば、玄米と塩を布袋にいれたカイロをレンジで1分あたためたもので温灸。(ただし頭を上にして背中からみたときの体の右側は、盲腸がすぐ皮膚の下にあるので、そこは手で温めるのみ止める。そこをカイロで温めすぎると下痢する危険大。また、低温やけどさせないよう絶対長時間は当てない。)
  7. クリティカルケア(ハービケア)大さじ1に、コルディGまたはプライオを付属スプーンに1/4混ぜたものをお湯で溶き、ビオフェルミンの顆粒を小さじ半分ほどふりかけておいておく(夜のうちに少しずつ食べている)

という感じで、何かが効いているのだとしても、どれが効いているのかわからない状況です。どれかひとつずつやめてみて、状況が変わればそれが効いていた、ということになるんでしょうが、現状本兎元気なので、今の状態を崩したくなくてそのままです。

どれが効いているかわからないけど、プチが一番好きなものはわかっていて、1のジュースと3のコタツです。冬虫夏草も、ゲルマニウム入りのものはおそらく体温を高める効果があって、それが効いている感じはあります。ただ、体温を高めるのは田七人参(朝鮮人参)も同じなので、草食のウサギとしては、キノコより人参の方が好みなのかもしれません(田七人参を導入する前は、おなじようにして冬虫夏草入りのクリティカルケアを舐めていました)。

プチは生まれてからずっと我が家にいますが、非常に野生的な感覚の強い子で、自分の体に今なにが必要かがよくわかっている子なので、たぶんこの二つが今彼女にとって一番必要なものなんでしょう。

田七人参入りのジュースは目の色を変えて舐めます。ローヤルゼリー入りのオレンジジュースは昔からよく舐めてましたが、田七人参が入ってから、もはや必死、といった感じです。田七人参は相当苦くて、いくらオレンジジュースに混ぜてあるといっても私が舐めたら口が曲がりそうなのですが、そんなことおかまいなし。(ウサギには苦味の感覚がないのか?)

(余談ですが、ウサギの味覚は好き嫌いはあっても、体に有害かどうかを感じる能力はない、と言われています。ただ、過去にうちに来たウサギたちを見ていると、体に悪いものでも甘いと食べてしまうウサギはいますが、本当に毒であるネギ類とか、お酒に興味を示すウサギは1匹もいませんでした。もちろんお腹が空いたら食べてしまうかもしれないので避けておくべきですが、ウサギにもそのへんの感覚が鋭い子とそうでない子がいて、ポテチだのコーラだの平気で食べる子もいれば、厳密に体に良いものだけを選んで食べる子もいます。ただし、チョコレートだけは、ほぼ例外なくどんなウサギも一度味を知ると食べるようになってしまうので注意が必要。ちょっと体にいい成分もある甘いジャンクフードが一番危険なのかもしれません。)

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それから、コタツはこの夏のプチの必需品になりました。
おかげで、年寄りウサギにとって、冷房は冷えすぎてしまうことが結構あるのだ、ということがよくわかりました。
かといって冷房かけないとバテるので、不経済ですが、部屋は冷房を効かせつつ、24時間冷えたときに暖まれるスポットを確保しました。

上の写真にあるように、温度調節ツマミのある面を上にしてわざわざ横倒しにしているのは、本当に寒いときは、こたつからの光が当たる暖かい場所で寝られるようにするためです。
こうしておくと、勝手にお尻をあたためたり、お腹を見せて横になって体側を温めたり、本兎でいろいろ工夫して使っています。
普段は、上に飛び乗って、タオルの上でお腹側だけ温めています。
一人用コタツはつけっぱなしでも熱くなりすぎると切れるし、電気代もたいしたことないので重宝しています。(ただし、電源コードは保護が必要ですが。うちではタオルで巻いて縫いつけています。)

面白いのは、コタツの上に乗っている時間は、かならずしも室温に連動していない、ということです。
骨盤が開いていれば暖かくても冷えるし、閉まっていれば、多少寒くても冷えてはいない、ということの模様。つまり、その日の気温だけでなく、明け方の気温や湿度がどうだったか、その前数日の天気がどうだったか、というようなことも影響するわけですね。
人間は汗をかくのでその傾向が顕著ですが、ウサギも基本は変わらないようです。
おかげで、人間側が勝手に判断して、「今日は気温27度もあるからコタツ切っておこう」とかやらない方がいいんだ、というのがよくわかりました。
理想は、クーラーで部屋の温度と湿度を下げながら、同時に暖まれる場所も作って、兎が自分の体調で居場所を選べるようにすることなのかな、と。
(もちろん、若いうちからそんなに甘やかしたらあとが大変なので、年寄りウサギと病気のウサギ限定ですが。)

5のパワーヘルスですが、効くという人もいれば効かないという人もあり、賛否両論です。ただ、うちの家族の使用感をいえば、効いていると思います。
パワーヘルスは、効くという人の場合、最初数ヶ月がめちゃくちゃ「効いた!」って感じがあります。ただ、その状態に体が慣れちゃうんですよね。なので、しばらくすると、「効いてない」と思うみたいです。
実はこれは東洋医学ではよくある話で、お灸も鍼も、やりすぎると慣れて効いた感じがしなくなるのです。それでやめてしまって、また数年たってやってみると、「効いた」と思う、と。じゃあ、やめないで続けていたらどうなるかというと、コリはほぐされているので、現状を保つのに役に立っている、という感じです。

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パワーヘルス(というか電位治療器)の場合、睡眠改善は効能として宣伝してもいいことになっています。プチの場合、その睡眠が、鼻づまりのおかげでかなり阻害されている感じなので、ちょっとじっくり眠ってもらうために、上の写真のようなセットアップにして、1日3時間部屋を暗くして休んでもらっています。食欲がないときも、パワーヘルスにかけて野菜おいておくと、結構なくなっています。野菜は最初から食べるわけではなく、1時間くらいたってから食べ始めるので、たぶん何かしらは効いているのかな、と。
ウサギのために買うほどではないと思いますが、自分の睡眠改善もしたい方は自分用に買ってみてウサギと共有する手はあるかもしれません。相当古いものでも壊れないので、安い中古で十分です(ただしマットは定期的に交換が必要な模様)。

6の温灸ですが、4月当初は、休むときはいつも体が(頭を上にして背中からみて)左側にはげしくカシューナッツのように曲がってしまう状態で、いつもそこを触ると冷えがあったので開始しました。温灸を始めて1ヶ月ほどで、カシューナッツは解消しました。
以前の記事にも書きましたが、この背骨の左側というのは、整体でいうと免疫系や交感神経の調節に使うところです。なので、ここに力がないのはやはり胸腺腫のせいなのかな、と。現在は4月よりはこの部位に力が出てきたので体の曲がりは大分マシになりました。ただ、まだ左の骨盤が開いているようで、何度か調節を試みましたが、素人ではうまく調整できませんでした。もう少し秋が深くなってくると、また冬に向けて頭蓋骨が動き始めるでしょうから、そのときを捕まえて根気よく愉気するしかなさそうです。
う●ちの状態は、カシューナッツが解消したら正常に戻りましたので、ひどい下痢をしていたのはやはり冷えが問題だった模様です。体温が低すぎておそらく正常な腸内細菌が育たなかったのかな、と。

だいたい哺乳類であれば構造は似ているのですが、上にも書いたように、兎の場合背中からみて体の右側に盲腸がありますので、温灸で右を温めるのは注意が必要です。最初そういうことを考えずに温灸を右側に結構長時間あててしまって、見事に下痢してくれました。おそらく温度が変わったために通常と異なる菌が繁殖し、体が排出しようとしたのじゃないかと推測しています。数回やって数回とも同じ結果でした(プチにはかわいそうなことをしました)。肌を刺激して血行をよくするくらいの短時間なら問題ないと思いますが。

↓ご飯とお水のお皿は、高さを高めにして、胸が苦しくてもアクセスしやすいようにしています。
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というわけで、4月の時点で、胸腺腫といってもまだ初期なので、これがお腹の不具合やぶうぶうに影響しているとは思えない、と医師から言われていましたが、やはりその通りだった模様です。
胸腺腫自体はなくなることはないでしょうが、とにかく今本兎が楽しくやってくれればいいや、と思い、体調が安定したのでお見合いを再開しました。
やっぱり、ルーファスさんが先にお月様へ旅立ってしまったのが、プチには相当寂しかった模様で。
若い男の子と暮らすようになって、ちょっとやる気が出ればいいな、と思っています。

次は12月ごろにCTとりますので、その結果はまた。

2 thoughts on “プチがうさぎ胸腺腫(その2)

  1. お久しぶりです。
    クーラー+こたつは、絶対に必要。うちは、家中ご自由だったので、ねんねの部屋はクーラー+ホットカーペットにしていました。 
    今いる子はもうすぐ1歳の次男。近年猛暑酷暑が続く日本では、一日中クーラーはかかせませんが、夜は寝室締め切りで冷気が下にたまって体を冷やしてはいけないので、遠赤外線ヒーターを入れています。遠赤外線ヒーターの良いところは、当たっていると体の芯から温まる事。ホットカーペットより温まるのは早い気がします。暑くなったらヒーターの照射範囲を抜ければいいだけ。
    クーラーと暖房は、夏場の必需品ですね。

  2. チーママさま、おひさしぶりです!
    コメント戴いていたのに、長いこと気づかずにすみません(汗)
    クーラー+コタツ、やはり日本でもスタンダードだったのですね!!
    本当にウサギは金食い虫です、、(T_T)

    しかし、とにかく「選択肢を増やせ」というのがウサ様が健康に過ごしてくれる第一条件なので、「急患で夜中に病院連れていくよりまし!」と念仏のように唱えております(苦笑)

    プチはなんとか13歳を迎え、あいかわらず独立独歩で頑張ってくれています。クーラー&ヒーターもですが、居る高さによっても温度や湿度が違うので、もう牧草ボックスにローカルヘイを満杯にしたものの上にダンボールハウスをかぶせて、寝るときは階段上がってそこへ行ってもらうようにしています。やはり、床よりちょっと高い場所の方が気温が安定しているので。年寄りには階段はちょっと辛いかもしれませんが、まあ、足腰のトレーニングだと思って、、、

    チーママさまのところ、いつのまにか新顔さんがお目見えしていた模様で! ひところウサギさんがおられなくなっていたので、寂しいなと思っていたのですが、またウサトークできて嬉しいです!!
    むぎちゃん激プリですぅ〜〜〜!!!(*^^*)

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