パブコメ受付終わってから気づくなんてアホ過ぎますが(汗)
文科省が作成した「学校における望ましい動物飼育のあり方」の中の記述に、思わず目を疑ってしまいました……。
ウサギ用ペレットが入手できない場合は、煮干しを食べさせろ、と……(汗)
いや、ウサギにカルシウムは必要です(結石も心配でしょうが、必要なんです。詳細はこちらを参照)。
日本は軟水だから、水からカルシウムをとることはできない。
だけど、だからって、、煮干し!!!
ウサギは草食ですよ?!
というか、そもそも、ウサギ用ペレットすら入手できない学校はウサギを飼うな!!!(怒)
チモシーペレット買えとかいいませんよ。
アルファルファペレットなら研究室用の安いのがバルクであるし、ちゃんと選べばアルファルファペレットでもウサギの健康を考えて作られたものがあります。
日々の食事さえ買えないような学校では、ウサギが病気になっても治療ができないじゃないですか。
病気になったら見殺しにするような状態で、子供達に動物愛護の心を育てろとは、矛盾も甚だしい。
この手引書自体は、獣医師会の協力を得て作ったものらしいですが、獣医師会が関わっているなら尚更、飼う資格のないものを無理矢理飼育させるような助言は困ります。
そもそも、この手引書、本当にエキゾチックアニマルが分かっている獣医さんの監修で作られたのか、大いに疑問があります。
- 去勢していない雄と雌は、「基本的に」仕切りを設けて飼育しろと書いてある
→ ×××××× 全然ダメ!!
ウサギ飼いならご存知ですよね。
基本的に、なんて甘過ぎます!!
あっという間にものすごい数に増えますし、仕切りもただのアミくらいじゃ、ウサギは網越しに子供作ります。
仕切りは二重にして、2枚の仕切りの間は最低15cm開ける、とか指定しなきゃ、全く意味がない。 - 床は防水コンクリートの床が望ましい。
→ ×!!
コンクリート打ちっぱなしの床だけでは、ソアホックになります。
とくに大型のウサギは顕著。
足を保護するような床剤を別途入れる、という 一文が必要。 - 補助食として野菜、干草などを与える
→ △
乾草は主食です。
学校飼育の現場で、牧草が手にはいらない事情はわかるが、それでも主食は牧草、補助食に野菜とペレット、と明記すべきでしょう。
その上で、なるべくそうするよう努力し、主食の牧草は無理な場合は、十分野菜を与える、ペレットは量はなくてもいいけど、栄養が偏るので必ず少量はあげる、と書くのがまともな獣医なんじゃないの??
(まあ、毎日最低5種類、日替わりで山ほどいろんな種類の野菜もらえてるウサギは例外だけどね。でも、給食の残飯なんて、野菜だって偏ってるんじゃない?) - ウサギ用飼料がない場合は煮干しも与える。
→ ×!!
そんなジャンクフード食わせるな!!
ウサギはげっ歯類でも、雑食でもないってば! - ウサギの病気について
「やせて元気がなくなる、物音がしても反応が鈍い、せきをしたり苦しそうに鼻汁を出す。こ のようなときには病気の疑いが高い。肛門付近が汚れている場合は下痢をしていることが多い。また、毛皮が汚れていたり固まっ たりしている場合は外傷の可能性がある。耳の内部がただれたり、かさぶたができたりしてい る場合はダニが付いていることがある」
これだけ。
……なんで、ウサギの二大疾患「胃腸うっ滞」と「歯のトラブル」がないんでしょうね??学校ウサギって、そんなに胃腸のトラブルないの?
歯も、牧草ないのに、伸びないの??(12/17追記
後ろの方の章にもう少し詳しく書いてありました。だったらそっちも見ろ、くらい書いとけっちゅーねん。あと、小鳥はおかしくなったらすぐに病院につれてけ、と書いてあったけど、ウサギはなし。これって、日本白色とか、今は少なくなった大型のウサギで、体力があるのでネザーよりは頑張ってくれる子あたりを念頭においてるんじゃなかろうか。)実は、問題が起こっても、ご飯が食べられなくなっても、誰にも気付いてもらえなくて、気づいたら死んでた、ってだけなんじゃないの??
あと、老齢で外飼いのウサギは、ハエよけをしないと、ハエに卵産みつけられてウジに食われてショックで死ぬよ? - ウサギの寿命は5年から7年である
→ 今は、8〜10年。
そんないい加減な指導してるから、5年しか生きてくれないんだよ。
少なく見積もって誤摩化さないで下さい。
……なんか、平成18年改訂で5年前のものだとしても、あんまりひどくないですか??
その当時買ったウサギの飼育書には、上に書いた事全部きちんと書いてありましたよ。
文科省が「望ましい動物飼育のあり方」として配ってるのがコレじゃ、あながち学校の先生ばかり責められない、って気もして来たよ……(溜息)。
こういう文句って、どこに言ったらいいんでしょうね??
パブコメ、おつかれさまでした。
今回、逃してしまった方は、是非次の機会に意見を述べましょう!
>>「学校における望ましい動物飼育のあり方」その2に続く
Most of US people may not have any idea about “School Rabbits” in Japan.
They are owned by kinder garden of elementary school in Japan, as a kind of educational material.
There are many serious problems in this system.
First of all, the school’s aim having animals by themselves is not teaching animal welfare, but just encouraging school kids to have affection to animals.
This is clearly written in a teaching guideline published by the “Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology” without any word of “animal welfare”.
Consequently, teachers may teach “how to love animals” but do not teach what kind of action to animal will be punished by law.
Furthermore, in no small cases, they even don’t know their treatment of rabbits will be guilty in most of advanced nations like US or EU countries.
The second problem is their budget.
Most of the schools don’t have any budget to have living animals. Even though, since the guideline suggests to teach “how to love animals”, some schools have their own “rabbit house” or “hen house”.
Because they don’t have budget, not infrequently, they can’t buy even a bag of cheap rabbit pellets — they usually feed cooking waste of vegetables.
There is no doubt they don’t have budget to see a veterinarian when one of their rabbit get sick. If the school has generous teacher, she/he may take them to vet with their pocket money.
Otherwise, they just let them weak and die — some science teachers say “This is the good example of natural selection” — and in the worst cases, they let school kids to bury the dead babies continuously delivered by non-neutered rabbits (since they don’t have budget to spay/castrate animals!)
Clearly it’s NOT a natural selection — their rabbits are not wild.
The third problem is in practically no one posses these animals.
On holidays, on-duty students may forget to feed them.
Teachers won’t check whether their student fed them.
It is not rare case that rabbits have to survive weekends with drinking their urine and eating their hard feces.
No one take true responsibility for these animals, if someone do take it, it’s fully supported by their personal affection and budgets.
(The “someone” could be a person who lives near by the school, she/he is not a volunteer but she/he just can’t pass by these hungry bunnies…)
These problems are well known in Japan.
In most of schools, however, teacher’s are doing well. They are paying attention and very frequently paying costs for animal care by themselves.
Unfortunately, sometimes, they are doing wrong treatment for their rabbits due to many misunderstandings.
People do know how to rise dogs and cats or mice — at least, we know what kind of food is needed for these animals.
On the other hand, rabbits are 100% vegetarian and their digestive system is much alike for horses.
Their number one disease is GI stasis, that’s why they need to eat lots of hay.
They will die within a day once they get serious GI stasis, while dogs and cats and mice may survive a few days even they get serious disease.
Non-neutered male & female rabbits should not be in a cage even a minute, since rabbit’s mating takes only 30 seconds and female rabbit get pregnant 100%.
It is common that even science teachers don’t know these critical features of rabbits — they even may think rabbits are rodents!
All misunderstanding of rabbits may result in a disaster, and there are many cases that local vets have to get into schools to help animals (as volunteer).
Yet, these failure haven’t vanish for decades.
I was wondering why such a simple mistake is repeated, and finally found one of the main source of the misunderstanding.
The Ministry of Education published a guideline of how to care school animals as a pdf file.
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/06121213.htm (Japanese only)
In the textbook, there are several suggestions that would be dangerous for rabbits
1) male and female rabbits are *basically* should be separated with a divider
2) Waterproof concrete is recommended for flooring of rabbit house
3) If they can’t feed rabbit pellets, give them dried small sardines too
Clearly we must divide male and female *absolutely* if we don’t want baby bunnies.
Concrete floor may cause severe sore hock unless we prepare extra area that protects rabbit’s foot.
And finally, rabbit do NOT eat fish by nature, each school should buy rabbit pellets as supplements.
I was shocked with these suggestions, and now understand none of people who want to keep this system don’t understand what the rabbits are.
Actually, rabbits are not good for children. They usually don’t like child.
Their teeth and strong nails on legs can tear skin of children easily.
They are fragile, as one of several reports from school in the textbook shows, they will be half-paralyzed if a child drops a block on rabbit’s back, or simply if they try to escape from child’s hand.
It seems like it’s a long way for we Japanese to solve the problem…
まさか真に受けてウサギに煮干しをあげる人はいないとは思いますが・・・いやはや!
かかりつけにしている獣医師の1人がときどき獣医師会の当番で学校ウサギのボランティアに行くそうなのですが、給食の野菜くずを集めた「ウサギセット」なるものが格安で売られていて、その中に「イモが入っているんですよ~」とこぼしていました。
食餌指導しようにも二言目には「予算がない」だそうで。
当番で行く獣医師の多くがウサギを知らないとも。。。
以前、里子に出すウサギの避妊手術をしてくださった獣医師は、ボランティアで片っ端から学校ウサギさんの避妊・去勢をされているとのことでした(もちろん、イタチごっこだそうです)。
20匹、40匹という単位で増えてしまった場合には獣医師会が動きますが、その前に見かねて手を出してしまうと。。。
病気の子の診察もされているそうなのですが、ウサギにダニがいたとき、先生が「ウチの犬にうつりませんか?」なんてのたまったそうで、「せめて学校の子供たちの心配をしてほしかった」とプンスカしておられました。
学校ウサギを屋内飼育にする運動もされていて、それはだいぶ効果が上がっているともおっしゃっていました。
学校ウサギさんの待遇改善には、ウサギに詳しい獣医師がどれだけかかわっていけるかも大きいと思ったことでした。
一方で、地域の人のボランティアの話もよく聞きますし、ひたすらボランティア頼みってのはどうかしてますよね。
ちゅんちきさんこんにちは!
いやいや、案外、あげちゃうかもですよ!
だって先生方、堂々と、ウサギはげっ歯類だと思ってますからね!
ハムスターと同じでいいと思ってる可能性大アリです。
yumiさんも言ってましたが、ウサギはむしろげっ歯類より馬に似ている。臆病だし、完全草食性ですよね。
でも体の大きさや、歯が鋭いことから、どうもげっ歯類に近いと判断されてしまうのだと思うのですよ……。
ウサギのことをよく知らない獣医さんでも、「馬と同等に考えればよい」といえば、多分煮干しやれ、とか言わないと思うんです。まあ、獣医はウサギが重歯目であることを重々承知でしょうが。
それ以前に、このガイドライン、ほんとに何とかすべきと思います。
ボランティアがいなければ成り立たないような状態で生き物を飼うのは絶対おかしいです。
大変なところを全部ボランティアに押し付けて、それで育った子の中には、そりゃあ勿論、簡単に生き物買って来て、面倒見切れずに捨てるような人も出るでしょう。
環境省、文科省にもっと文句言えばいいのに。
今回のパブコメの結果が気になりますね。
どこに?
そりゃあもう 中川先生じゃないかな?
学校飼育動物を考えるページ(全国学校飼育動物研究会)http://www.vets.ne.jp/~school/pets/index.html
ウサギなんてど真ん中ですよ(^^;;
でも、こうした組織があるのを知らないのか?文化省。ところによっては地元獣医師会が協力しているのに。縦割り行政の悪い見本みたい。
餅は餅屋に聞けなのにね。
中川先生はご年配の女性獣医さんで、そりゃもうパワフルなんですよ。相談したら、その筋に申し入れしてくれるかも?正直ただいま時間がなくて、先生にまともなメールを出せないし、お返事あってもまともな対応できそうにないの(--)
「馬医者修行日記」というのがありましてね。
http://drhig.blogzine.jp/equine/
北海道の馬産地の最前線の腕のよい獣医さんなのですが、馬の消化器と病気はウサギと同じなんですね。牛は胃で発酵させますが、馬はウサギと同じに腸なんです。ただあちらは体が大きい分体力があるけど、ウサギはそれがない。
でも読んでいると、ウサギに通じるものがあって、とても勉強になりますよ。
ご参考までに。
ところでルーちゃんいかが?
チーママさんこんにちは!
お陰さまで、ルーは順調に回復しています(^^)
食べられなかったのは本当に顎の骨の皹のせいだったのね、、と実感。。
ハナちゃんがまたちょっとお腹不調でしたが、昨晩あたりから回復路線に乗りました!
中川先生、実はホームページ拝見したのですが、先生ご自身も「文部科学省配送の飼育手引き書 作成委員」であるご様子で…(汗)
それほど学校飼育動物に詳しい方があの記述を許したというのは、ちょっと考え難いのですが。
(今日HRSでもウサギに煮干し、の話をしてみましたが、「有り得ない」という反応でした)
ただ、「文部科学省配送の飼育手引き書」が他にもあるのかも知れませんし、よくわかりません。
「学校飼育動物を考えるページ」に関しては、色々有益な情報もありそうに思えましたが、まとまったものは全て本になっていて購入しないと中身が見られないようです。
(webの事例を丁寧に見ればどうすれば良いか分かるでしょうが…)
ウサギ用ペレットも買えない、という学校の先生が、はたしてこういった本を購入して読むかといったら、はなはだ疑問を感じます。
であれば、文科省からタダで読めるpdfが提示されているのだから、それを見れば十分、と思っても致し方ないかと…。
一応、ウサギに煮干しをやってもいいのか、という質問の形でメールしてみようと思いますが。
「馬医者修行日記」の方も、以前何度か拝見させていただきました!オキシベンダゾールについて調べていたときに、検索にかかって。
最近お邪魔してませんが、また見に行ってみようっと♪
3/19日、匿名様から、「何様wwwwwwwww」という一言だけのコメントが入りました。
まあ、ご気分を害されたのだろうな、ということは解るのですが、これでは、一体どの部分に対してどのような反対意見を主張したいのか、こちらにはまったく解らないわけでして……(苦笑)。
このブログのコメント欄は議論のために開放しているものです。基本的に否定的なご意見でも消さない方針でやっておりますが、こういった言い捨てるだけのコメントを放置すると、その種のコメントが増えて議論にならなくなりますので、すみませんが、削除させて頂きました。
今後も、一方的に批判を言い捨てるだけで議論のしようがないコメントは、非難の対象がだれであろうと、予告なく削除させて頂きますので、予めご了承下さいますようお願い致します。