渡米準備1日目〜うさちゅう成田へ

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私達がアメリカ、ウィスコンシン州に渡米して、まだまともに英語も聞こえず(勿論話せず)、四苦八苦していたときに、一人の日本人の獣医学部博士課程の学生さんと友人になりました。
車を譲ってもらった彼女、Yさんは、なんと日本でウサギを飼っていた、ということで、すっかり意気投合。
ろし太がエンセファリトゾーンを真夜中に発症したときも、夜中2時だというのに電話に出てくれて、大学病院へ連れていってくれて、どうしていいか分からず右往左往している私達を助けてくれました。

あれから五年経って、彼女は無事博士号を取得して東海岸に職を得たのですが、日本に残してきたウサギのうさちゅうが諸事情で実家に置けなくなり、悩んだ末メリーランド州のYさんの家で残りの余生を楽しんでもらうため、たまたまその時期に帰国する用事があった私がうさちゅうを連れて渡米する、ということになりました。
うさちゅうは既に9歳。
年寄りの冷や水もいいところですが、万全の準備を整えて挑み、なんとか無事に連れてくることが出来ました!
必要な準備の一覧はこちらのエントリをみていただくとして、他にもいろいろな事があったので、その記録です。


9月30日(木)、午前6時半。
渡米の荷物を全て積み込み、前日から借りてあったナビつきETCつきレンタカーで、うさちゅうの待つ埼玉県のMさんのご実家へ向かって出発しました。
先方には、午前8時〜9時に伺う、と伝えてあり、何事もなければ1時間半でつく道のりですが、なにしろ平日の朝。
絶対時間どおりに着きっこない、と思い、かなり早めに出たつもりなのですが……
生憎の雨天ということもあり、予想通り渋滞に突入。。。
結局中央道を新宿にぬけるまで1時間余計にかかり、着いたのは9時ギリギリでした。。。
お家では、Yさんのお姉さんが待っていてくれて、ペレットや牧草、シーツなど必要なものを全て揃えていてくれました。
初めてうさちゅうにご対面。
9歳の割には健脚ですが、しばらくケージに入れられていることが多かったとみえて、矢張り少し足腰が弱い。
そして、ペレットもあまり食べていない……。。
うーん、これはなかなかスリル満点の旅になりそうです(汗)

実は、この10日ほど前、うさちゅうは暑さのため急に体調を崩し、ご飯をまったく食べなくなって、さいとうラビットクリニックに運ばれたばかりなのでした。。
幸い、輸液とお薬ですぐに回復した、と聞いていたのですが、、お皿に残っているペレットを見ると、もともとあまりがっついて食べる方じゃないのかな?
これは、万が一の場合は病院に連れて行かねばならんかもしれん、と思いつつ、お姉さんに別れを告げて出発。
うさちゅうにとっては、おそらくこれがお家を見る最後になるでしょう。
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ご実家の玄関にて。すっかり怯えてますが、移動キャリーも慣れていないもんね……(涙)
お姉さんやYさんならともかく、見も知らない他人に連れていかれて、きっとうさちゅうは捨てられたと思うんだろうなあ……。
しかし、頑張ってあと4日耐えれば、Yさんがアメリカで待ってるからね!

さて、今度はウサギが乗っているから安全運転で! と肝に命じ、埼玉を出発。
途中、成田についたらすぐに体力増進のためローヤルゼリーを飲ませようと、セブンイレブンでパインジュースを買う。何か好きな野菜をもらってくればよかった、と後悔しつつ、野菜の棚をみるとキャベツの千切りを売っていたので、もしかしたら食べるかもしれん、と買ってみる。
駐車場で雨に濡れながら、キャベツの千切りをケージに入れようとしたとき、ハプニングが!!
うさちゅうが、ケージの奥におしりをつけて、ぴゅーっとオシッコを……
いや、それ自体は歓迎すべきなのだけど、問題は、最近のバリケンネルって背面がアナボコだらけなんですよね。
で、オシッコの一部が、そのすきまから漏れ……(汗)
ヤバイ、これレンタカーじゃん!!!
大慌てでケージを下ろし、シートの上で光っているオシッコの水玉を拭いて、ケンネル背面及び下をオシッコシートで覆って積み直しました。
シート多めにもらっといてよかった! ま、三秒ルールだよね、三秒ルール。。
(ちなみにこのケンネルの背面の穴は、下二列分検疫にあったテープで塞いでしまいました。牧草もこぼれるしね。たしか、後ろに数カ所穴があいていれば良かったはず。)

入れたキャベツの千切りはやっぱりお気に召さず(あんな水に晒して味も香りもないの、食べるわけないか)結局何も口にしないまま、約2時間かけて成田へ。
途中渋滞があり、なるべく加速減速つけないように走ったのだけど、止まったり動き出したりする度に中でうさちゅうが転がりそうになる……。
やっぱり、ウサギを運ぶなら、空いている高速が一番、と再確認。
渋滞で時間をくったこともあって、12時ごろにに成田に到着しました。
ANAは第一ターミナルから出発なので、検疫は第一ターミナルの方に予約してありました。
検疫室は普通の人は入れないエリアにあります。第一ターミナルの場合は、二階にいくと郵便局があり、その隣というか、スカイウェイを挟んで向かい側にあるインフォメーションセンターのようなところで検疫に用がある旨を伝えると、検疫まで案内してもらえます。
幸い、犬も猫もいなくて、一安心。
係留室は3カ所あり、うち二カ所のうちどちらにするか、と聞かれましたが、窓のない部屋にしました。
窓があるとどうしても昼と夜の気温差が大きくなるもんね。
書類に数カ所サインして、ケージをセットします。
飛行機でも使うバリケンネルに慣れていただきたかったので、ふただけ外してそのままインサート。
おお、ぴったし! と思いきや、手前の備え付けの餌入れが邪魔になって入らない!!
結局、散々四苦八苦した挙げ句、隣の棚に置いてあったガムテープ2個を勝手に拝借し、それと餌入れで底上げして無理矢理押し込みました。写真、バリケンネルの手前が餌入れの上に乗っかっちゃってます。。
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隣の棚には、前の人が置いていった牧草や、検疫で買って用意してある牧草が入ってました。
検疫の方が「使っていいですよ」と仰ってくださったので、有り難く袋があいていたプレミアムチモシーを頂きました。
(持って行ったものはショートカットで、もう匂いも結構とんでたので)
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さて、次は野菜です。
夕刻のご飯までに、どこかでうさちゅうの好きなキャベツを入手してこなければなりません。
実は、ブックオフに寄って本を買ってきてくれと頼まれていたのと、UNIQLOでインナーを買うつもりで、ブックオフとUNIQLOの場所だけは自宅を出る前に数カ所調べてありました。
と、その中に、BookOffの「成田イオンモール店」なるものがある。
イオンモールといえば、多分(というか絶対)ジャスコがあるのでは??
というわけで、また雨の中成田イオンモールなるものにむけて出発です。
ナビ様が仰るには、国道で15分程度の道のりとのこと。
実は、成田空港には年間数回お世話になる身なのですが、いつも空港に一直線だったもので成田市近辺を走ったことは一度もありませんでした。
(自分のウサギを検疫に入れたときでさえ、千葉の職場に寝泊まりしていた)
たまにはこんなのも悪くない、と、景色を眺めつつイオンモールへ。
ちなみに、UNIQLOもイオンモールの中ではないですが、すぐ近くにありました。
雨で随分濡れた上に、実家にジャケットを忘れてきてしまって寒かったので、まずジャスコの2階でハイネックのシャツを買い、それから生鮮食品コーナーへ。
まずキャベツですが……
玉で買っても料理出来るわけでなし、殆ど捨てることになってしまって勿体ないので、エイヤっと覚悟を決めて、キャベツ売り場の隣のくずかごの中から綺麗そうな葉っぱを5〜6枚失敬して袋につめました。。
人参は、同じ理由でパス。
あとは、フラットパセリ、飛行機に載せるときに入れるレタス半玉、リーフレタスを篭に入れ、ジュース売り場でバナナとりんごとパインの100%ミックスジュースを入手しました。
ついでに、向こう一日分のお弁当やパン、飲み物などもゲット。
いや、外食なんてしてたら、財布もちませんからね(笑)
レジで、これ、ウサギ用にもらってもいいですか? とくずキャベツを見せたら、OKしてもらえました(^^;)
くずといっても、外側の青いところだから、ホントは一番栄養あるんですが。
人間って、一番栄養あるところ捨ててる、とウサギから見たら不思議なんだろうな。

モールの中の店を少々物色していたのと、このほかにホームセンター(別の場所)に寄ったこともあって、気がつけばあっという間に4時を回っていました。
いかんいかん。
検疫は5時に閉まってしまいますから、それまでに成田空港に戻らねばなりません。
車をとばして、4時45分に検疫に到着。
まずは、ドキドキしつつペレットをあげてみましたが、思いっきり、ベビーラビット用のペレットに混じってる人参味のやつを数粒しか食べない……(汗)
Oxbowも食べるってきいていたので、これはやはりストレスか?!と焦りました。
(実は、こちらへ来てから、もともとそういう子だったと判明したのですが……)
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人参味ばかりあげるわけにはいかないし(そんなに量がない)、牧草もそんなに食べてくれるわけではないし、矢張り最悪ペレットを食べてくれなくても持ちこたえてくれるよう、野菜を多めに食べさせてやるしかなさそうです。
合わせて、体力増進にローヤルゼリーも出動。
買って来たジュースで飲んでくれるか、かなり不安だったのですが、なんとかお気に召したようで、2mlほどのジュース(ローヤルゼリー入り)を全部飲んでくれました。
牧草入れてやれば、噛んで遊んではくれるんですですけどね……。

もうひとつ不安なのは、ふんを全くしていない事です。
オシッコはどうやら、数回してくれたようなのですが……。
野菜を食べたら出してくれるかと期待したのですが、兆しもなく。
検疫の受付時間を大幅に延長し、1時間半ほど、お腹をさすったり、愉気をしたりしたのだけれど、結局粒は確認できませんでした。
さあ、明日。
どうするか……
予定では、この日の午後7時半にレンタカーを返却することになっていました。
今晩は食べてくれたので、何かあっても多分明日の朝までは持ちこたえてくれるだろう。
けれど、明日の朝になっても、まだう●ちが出ていないようだったら、明日の朝はもう食べられなくなっている可能性が高い。
そうなったら、検疫は取りやめて病院に連れて行くしかないかもしれない……。
迷った末、レンタカー会社に1日の延長を連絡しました。
本当は一晩ウサギに張り付いていたいところですが、今晩は誰もいない係留室に置き去りにしていくしかないのです。
こういうとき、自分のウサギならどのくらいヤバいか大体想像がつくのですが、なにしろ人様のウサギさんなので、見当がつかない。
最悪でも12時間前に食べていてくれれば、翌朝胃腸うっ滞が判明してもなんとかなるでしょうが、それでも、真夜中に衰弱してへんな病気を発症しないか、とか、ストレスでいきなり斜頸になっちゃったらどうしよう、とか、色々心配しました。
実は、ホテルに泊まらずに八王子の自宅から通うプランも考えていたのですが、やっぱりホテルとっといてよかった、と思いました。
八王子から成田なんて、何か連絡もらってかけつけるといったって、混んでなくても2時間かかりますからね。

ホテルは成田エクセル東京にしました(平日だと、大浴場+サウナ券がタダというプランがあったので!)
部屋はセミダブルベッド、冷蔵庫もあってそこそこ快適でした。が、なにしろ寒い日だったのと、雨で濡れて冷えていたので暖房をつけたら、送風しか出てこない……(汗)
フロントに電話してみると、故障ではなくて、今の時期はまだ暖房がない、とのこと(涙)
まあ、一週間前まで、本気であまりの暑さでウサギがバテるんじゃないか、と心配していたくらいですからね……。
つくづく、係留室を窓のない部屋にしといてよかった!
折角のサウナは魅力でしたが、朝早かったのと(寝たのも夜中3時だった)、翌日は朝一番の8時30分にうさちゅうの様子を見に行こうと決めていたので、結局お風呂にも入らず寝てしまいました。

準備2日目に続く

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