最近、ようやっと鍋のふきこぼれる音、炒め物の音、にパニックにならないようになってきた。
が、お嬢さんズのお部屋と比べて明らかに違うものがある。
彼には屋根つきの場所がない。
プチは草入れ・トイレがそもそも屋根の下にあって薄暗い。さらにその隣には草入れが二段積み重なっていて、草入れとトイレの隙間は細くて暗い。格好の逃げ場、隅っこ、である。
えせるの屋根はプチほどパーフェクトに隠れ家的ではない。まるでバルコニーに屋根が付いているような感じだけれど、一応屋根はある。
何か警戒するときそのバルコニーの隅っこで丸くなっている。
そして、まんごーろす太。
彼のところには何もない。
最初は毎日彼の為にシーツをケージ全体にかけていたのだが、飛び出す子ではないとの安心感とか慣れてきただろう、とかいう安心感から、一週間ほどしか続かなかった。
そこで、100枚入りのペットシーツのダンボールの両側に穴を開け、トンネルのようにして彼の寝室に入れてやった。
潜って遊んでいる。
大成功だ。
しかし……。
どうやら彼の一番のお気に入りのそのおにゅーのおもちゃの使い方は、ジャンプアップ、ジャンプダウン、である。
その音は煩く、お嬢さんズがびっくりする。
ダンボールの上に、フェルトでも貼った方がよさそうだ……。