結局、それぞれ三人には個室を用意する事にした。
犬用のエクササイズ・パネルで三つのセルをつくり、向かって右から、まんごーろす太の助、えせる、ぷち、の順番。
何故かと言うと、今朝もやっぱりえせるの食いが悪くて、もぐらと朝の自動車の中で話して決めた。
あと、えせるの瞳の色がぷち程澄んでいない(これはまんごーろす悟郎も同じ)という話になって、ウンチの量、形、食べた草の量、おしっこの量など、個別ベッドで寝てもらわないとやっぱり判然しないということになったからだ。
夜8時過ぎにもぐらを222に迎えに行って、アジアンミッドウェーで買い物をして(もぐらはここで買ったポン酢が大失敗で泣いていた)、9時過ぎに帰宅。
それから鍋物を作っている最中に、鍋が噴いて、しゅわーーーーーーっ、と音がしたら、
まんごーろす佐エ門、またパニクってセルの中をガンガンぶつかりながら必死に走り狂った。
洗濯機の中にコインを落としてしまって、それがガラガラ脱水状態の時に音を立てて回っているような感じ。
デカイだけに、威力も凄い。
移動用ケージにタオルを敷いてまんごーろすたはケージド。
寝部屋に隔離。
すると、えせるの表情が、俄然変わった。
リビングにまんごーろすたがいなくなった途端、模様替えで散らかったリビングの中をいそいそと探検しまわる。
無邪気で好奇心旺盛の今までのえせるそのまんま。
どうやら、かなりまんごーろすたの存在を気にしているらしい。
そりゃそうだよな……ろす太はえせるがうちにお嫁さんに来たときから居た人で、まんごーろす太はつい一週間前にやって来た人。
えせるはえせるなりに精一杯、色々警戒して、見回りして、疲れていたんだね……。
(それだけなら、ぎゃくにちょっと安心)
はやくえせちゃんがまんごーろすたが居ても無邪気に部屋を駆けてくれるように、ろし太に願掛け。
ところで、やっと今日、モンテセロでのろす太の写真(記憶)が一枚増えた。
もぐらがあっさりと、モンテセロでは、ろす太たち三人は高層アパートに住むうさぎだったのだ。
(写真を撮っておけば良かった…)
ろすがリビングに出る時は、ろすのケンネルが一番下。
お嬢さんたちが出る時は、えせるかぷちのが下。
だるま落としみたいに、ケンネルを入れ替えて掃除して、出したりしまったりしていた。
食事でつって。
言われてやっと写真が見えた。
2005年の10月後半にMadisonに来て、それからここChapelHillに越してくるまでの約一年間の記憶が、実は、あまりない。
学校での事は覚えているけれど、家でどう過ごしていたか、まったく記憶から抜け落ちている。
2006年の1月に火事があって、その時ぷちが消防士に怯えて外に飛び出してしまったのではないか、とぐるぐるしながら中庭に面したリビングの窓から部屋に入ったら、ぷちはカーテンの裏で固まっていた。
それから、三人をケージに入れて、今のアパートのYさんの部屋に一晩お泊りをさせてもらった。
仔牛ともぐらはホテルに泊まりに行ったため。
2月には、仔牛なりに、結構シンドイことがあって、ここぐらいから、なんだか家での記憶が途切れている。
2005年の11月25日にえせるは避妊手術を受けている。
いつから、三人はべつべつの部屋になったのだったかな……。
シカゴに泊まりがけで遊びに行ったとき、別々の部屋に分けてお水とかペレットを準備した気もするのだけれど……。