ウサギが食べなくなったときの処置

どうも、「うさぎ 食べない」というキーワードで検索して当ブログにお越し頂く方が多いようなので、どのような状況のときどうすべきかを簡単にまとめてみました。

以下の選択肢を選び、該当するアルファベットを選んで下さい。

1)食欲について

  1. ペレットや普段好きな野菜も食べない … 2)へ
  2. 全く食べないわけではないが、何日かかけて、少しずつ食欲がおちている、最近牧草を食べなくなった … こちらの記事をご参照下さい


2)すぐに病院に連れていって下さい!

ペレットも好きな野菜も食べない、というのは、大変危険な状態です。
とにかく、すぐにウサギに詳しい獣医師に診せて下さい

ただ、そうはいっても、このカテゴリにも緊急度に差があります。
何故緊急度の差を気にするかというと、たとえば夜間で、夜間診療をしている病院まで車で1時間以上かかる、とかいった場合に、はたして無理して連れていくのがいいのか、翌日近くの病院に連れ込むまで待った方がいいのか、という判断を迫られるからです。

ここでは、どういった場合に無理をおしても病院に連れていくべきか、という指標は示しません(それはそれぞれのウサギオーナーさんに判断していただかなくてはならないので…)。
ただ、どのくらい危険か、という情報は、ある程度は提供することが出来ます。
なお、以下は、全てのウサギさんに当てはまるとは限りません。あくまで目安としてご参考下さい。

  1. 座っていられず、体がゆっくり横倒しにかしいでしまう … Aへ
  2. 全身がぶるぶる震えている、ひどく歯ぎしりしている … Bへ
  3. 胃袋のあたりがぱんぱんに張っている、あるいは時間がたつにつれどんどん固くなっている… Bへ
  4. 体が回転している、足がふらついている、首が曲がっている … Bへ
  5. 小さく縮こまってだるそうにしている、反応が鈍い、耳などを触ると冷たい、体が熱い … Cへ
  6. 上記の状態が12時間以上続いている … Bへ

なお、最近は、オンラインで獣医師が24時間体制で相談にのってくれるサービスもあります(有料)。回答まで15分ということですので、緊急時にも使えると思います(夜中にどのくらい回答者がいるのか分かりませんが)。
Just Answer 小動物
診察出来るわけではないので、結局最後は「病院に」ということになるケースが多いようですが、ウサギのトラブルはケースバイケースですので、どれだけ緊急性が高いかを計りかねる場合などに利用してみてはいかがでしょうか。


A の場合

残念ながら、ウサギがゆっくり横倒しになってしまう状態は、ほぼ末期の症状です。
(勢いをつけてバタンと転がるのは問題ありません。非常にゆっくりと、ウサギ自身は座っていたくて姿勢を正そうとするのに、その力がなくて横倒しになってしまう、という状態のことを指しています。
同じ横倒しになるのでも、首が曲がっていたり、体が回転しそうになっていたり、数時間前から足がふらついていて徐々にそういう状態になった、という場合はカテゴリーBへ。)

この状態では、おそらく、車での移動にも耐え切れない可能性が高く、たとえ移動をしなくても、数時間以内に息を引き取る可能性が高いです。
勿論、全て絶対ということはないので、近くに獣医がいる場合は連れていく選択肢もあります。ただし、こうなると、治療にも耐えられない可能性はかなり高いです。診療台に乗せたとたんに息をひきとるケースもあります。
そうなっても獣医さんを責めることは出来ない、と覚悟して下さい。

従って、ここまで放置しないことが最大の対処です。


Bの場合

大変危険な状態であり、医療処置なしでは回復しないと思って下さい。したがって、とにかくウサギに詳しい病院に連れていくことが重要です。
夜間診療などで、たとえ全ての対処が出来なくても、皮下補液により脱水を防ぐことには多くの場合大変効果があります。

とくに、胃袋がぱんぱんに張っており、急性胃拡張が疑われる場合は、数時間以内に胃が周囲の臓器を圧迫して血流を阻害し、臓器不全に陥る危険があります。この場合は、とにかく一刻も早く病院で胃のガスを抜く、点滴を入れる、等の作業が必要になります

この状態を放置すると、一般に6時間から12時間後には、カテゴリAに移行する可能性がかなり高くなります。
ウサギの状態や疾患の内容によっては、この時間猶予は数十分まで縮まる恐れもあります。
(ウサギは、病状そのものの悪化ではなく、苦痛に耐え切れずにショックで死ぬこともあります)
とにかくすぐに病院へ!

※夜間でどうしても診療所が見つからない場合、長距離移動に耐え切れないと思われる場合は、こちらの記事をご覧下さい。
出来ることはごくわずかですが、最低限怪我をさせない方法などが掲載されています。
上記ページの情報をご利用になった結果、ウサギの状態が悪化しても、当方は責任を負えませんのでご了承下さい


Cの場合

体温が極端に低い場合(37.5℃以下)は、獣医師の助言を待たず、大至急保温を開始して下さい。命に関わります。必ず横で離れず体温の変化を観測すること。保温しすぎは危険です。(こちらを参照)

逆に、極端に高い場合(42℃以上)は、獣医師の助言を待たず、大至急体温を下げて下さい。命に関わります。必ず横で離れず体温の変化を観測すること。冷やしすぎは危険です。(こちらを参照)

このカテゴリが、一番判断が難しいところです。
夜間診療はあるが、ウサギに詳しい獣医がいない、あるいは、夜間診療をしている病院まで1時間以上かかる、などの場合、自宅でできる処置で朝までもたせるかどうか、自分で判断しなくてはなりません。

多くの場合、このカテゴリの状態であれば、何もせずに放置すれば、この状態に陥ってから3時間〜6時間後にはカテゴリBに移行すると思ってまず間違いありません(時間には個体差があります。3時間は大丈夫、という意味ではありません)。

この進行の速度を遅らせられるかどうかは、ウサギの状態、不調の原因にもよりますので、一概には言えません。
我々が実行して一定の効果が認められた方法を、こちらの記事で紹介しています。
病院に連れて行きたいが、病院まで遠くてストレスが心配だという場合、カテゴリCの状態であれば、あと2〜3時間上記の方法で改善しないか粘ってみるという選択肢もあるかもしれません。

重ねていいますが、カテゴリCでも、不調には変わりありません。
完全に食欲が回復し、ふんがコンスタントに出るようにならない限りは、必ず病院に連れて行って下さい。
なお、カテゴリBの場合はもう色々試す時間的余裕は切れていますので、とにかく病院に連れて行って下さい。

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