毛玉リムーバー(ラキサトーン、ペトロモルト)を与えるタイミングについて

本日、HRSの掃除ボランティアに行ったら、高齢のNiki君がへんな形のう●ちをしていました。普通の形のう●ちも、先週より小さい。報告すると、G氏はPetromaltを持って来て、Niki君の目の前にひねり出し、Niki君はぱくりとそれをひとなめ。

実は、HRSでこういった毛玉リムーバーを使っているのを見た事がなかったので、これを期に色々きいてみました。

1)どういう時に与えるか

色々試したが、結局、毛玉対策は牧草に勝るものはない。
なので、現在は、アンゴラ種か、よほど酷い換毛をしているウサギにしか与えないことにしている。
が、Niki君は高齢で換毛中の上、あまり牧草が好きではないので、念のために与えた、とのことでした。

2)どういう時に与えるべきではないか

正確には、「与えても意味がない」というニュアンスでしたが、既に胃腸うっ滞を起こしている状態では効かない、とのこと。その場合は、市販薬に頼らずすぐに病院に連れて行け、だそうです。

ネット上では、うっ滞を起こしているウサギにラキサトーンは危険だ、といった記述もあります。毛玉の周りに油膜を張ってしまい、水分を吸収できなくなって、余計に胃の内容物がカチカチになるからだ、といった説明が大抵書かれています。

これについても訊いてみましたが、G氏は「そうは思わない」とのことでした(あくまで彼の意見ですが)。
ただ、水分の吸収を邪魔するとは思わないが、そこまで胃の内容物が固くなった状態では、ラキサトーンもペトロモルトも効かない(内容物の中まで浸透しない)ので、余計なことはせずに、すぐに病院に連れていけ、だそうです。

……で、ちょっと気になったのだけど、これらの毛玉リムーバーを、猫、ウサギ、フェレット用として、「糞が出なくて食欲がなく明らかに毛球症の症状が出ている場合などの改善に役立ちます」と説明付きで売っているサイトがありました。

おそらく、猫やフェレットにはそれで大丈夫なのだと思いますが、ウサギの場合、「糞が出なくて食欲がない」はすでに胃腸うっ滞の始まりですので、こういった場合は、余計なものは飲ませず、(ウサギに詳しい)病院に連れていくべきと思います。

私自身、何度も初期の胃腸うっ滞で病院に連れ込みましたが、病院での処方はまず補液して胃の中に水分がいくようにし、痛み止めを1日1回、腸を動かす薬(処方された場合。処方されないこともある)を8時間おきに飲ませる、という手順で、こういった猫用の毛玉リムーバーを処方されたことは一度もありません。

今日ペトロモルトを舐めていたNiki君も、まだ形はいびつで小さくても、きちんとう●ちはしているし、ペレットも食べている状態でした。
G氏の言うように、毛玉リムーバーはあくまで毛玉予防であって、治療薬ではない、と認識すべきかと思います。

3)どんな製品を使うか

ラキサトーン、ペトロモルトで構わないが、注意することは、これらは猫用で、ものによっては魚の油を混ぜて(猫の)嗜好性を高めてあるものがあるので、そういったものは買わない。
というか、自分で作れる、だそうです……(汗)
材料は、麦芽シロップ25%、流動パラフィン(Liquid Petrolatum)68%、グリセリン7%。
(ちなみに、ペトロモルトは麦芽シロップ47%、流動パラフィン44%、グリセリン7%。)

流動パラフィンってなんだ? と思ったら、ベビーオイルがまさにそれらしいです。ただ、あれは飲むものじゃないから、飲んでもよさげなものを買おうと思うと、結局ペトロモルト買った方が早いかも(^^;)

ラキサトーンの味は知りませんが、ペトロモルトの麦芽味はまさに麦芽シロップの味なので、ウサギは好きみたいです。

(余談だけど、流動パラフィンは鉱物油。そんなん飲んで大丈夫か、と思ったのだけど、色々webを見てみたら、むしろ鉱物油は体内吸収されないから良いのだと納得。化粧品等で鉱物油が悪玉扱いされるのは、界面活性剤が入ってるお陰で、本来吸収されない筈の鉱物油が吸収されてしまうためだとか。だから、むしろ問題の根源は界面活性剤なのだが、これを入れずに化粧品を作るのは大変難しいので、鉱物油がスケープゴートにされてしまった、ということらしい。まあ、全部webで拾っただけだからホントかどうか分からないけど、もし本当に鉱物油本体が危険ならベビーオイルなんぞの主成分になるはずがないので、多分正しいのだろうと思う。)

……とまあ、毛玉談義をやって、家に戻ってきてみたら、ハナちゃんがペレットを完食していない……(溜息)。

実は、丁度一ヶ月前にも、いきなり何も食べなくなり病院へ。理由はわからず、結局回復に3日かかりました。

普段、巨大なう●ちをするハナちゃんですが、一度具合が悪くなると、なかなか自分では復活してくれません。
愉気してもお腹動いてこないし。
あたためても完全回復まではいかないし。
まだ腸の動きも完全停止はしていないのだけど、どうも愉気したり暖めると、腸が動くときに痛みがあるらしく、食欲が出てこない。

というわけで、仕方なく1ヶ月前に処方された薬を飲ませました。
シリンジは滅茶苦茶嫌がるので、リンゴとニンジンのすりおろしミックスに痛み止めと腸を動かす薬を混ぜてやると、うまく騙されてくれました(笑)
(これにも興味を示さなくなると本格的にヤバいので、早めに手を打った)

で、これ食べると……

お顔が、ちょっと可愛いことになるんだよね(笑)

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さて、これで明日までに復活してくれるか……??
(しかし、何故ウサギはいつも夜に体調が悪くなるのだろうか……)

しつこいですが(笑)
本日夜11:59分まで(?)動物愛護法改正パブコメ受付中です!
私達や、私達のウサギ達が使っている薬は、実験ウサギ達の尊い犠牲によって生まれたものです。
にもかかわらず、彼らの生が尊重されているか、日本では外部から確かめる術は現在ありません。
(アメリカでは外部機関による抜き打ち検査が当たり前だそうです)
こんな法律を、ウサギに癒してもらっている私達から声を上げて変えましょう!

こちらのリンクからどうぞ↓

http://ethel.sakura.ne.jp/aigo/

携帯用ページもあります。
http://ethel.sakura.ne.jp/aigo/m/

2 thoughts on “毛玉リムーバー(ラキサトーン、ペトロモルト)を与えるタイミングについて

  1. はい そうです。ペトロモルトやラキサトーンは、毛球予防にはなっても治療にはどうかな?と思っています。獣医さんでも使う方は多いようですが、薬効としてはどうなのかなぁっておもいますよ。強制給餌してまで与えるものじゃぁない気がしています。それより、早く補液や投薬をしたほうが確実ですね。
    我が家では却下されましたが、好む子はおおいようです。
    ところで、ハナちゃん(白い子は本当に愛らしい)の足元にあるのは、抜け毛かな?それともお隣の敷物? ならば、ブッチンブッチンさぞや楽しいでしょうね(^^)
    でもそれが羊毛なら、それがおなかに入ることはないのかな? 羊毛は長くて縮れているから、おなかの中に入るとちょっと困ったことになりそう。
    早く良くなると良いですね。

  2. チーママさんこんにちは!
    あらら、強制給餌されちゃうこともあるんですか!
    この手のものが効くためには、毛玉の中に染み込んで、更に腸の動きによって細かくくずれる、ということが必要なので、胃腸の動きが悪くなってからでは遅い、という気がしますね。
    いくら体が吸収しない、といってもベビーオイルのませているようなものだから、胃がきちんと動いてなかったら気分も悪くなって、余計に食べられないかもしれないし……。

    ハナは無事腸内開通(?)しましたが、またどうもフル復活には3日くらいかかりそうな雰囲気です。

    ハナの足下にあるのは、例のふかふか人口シープスキンです。ちょっとびらんになりかけていたので敷いたのですが、もう散々に破いてくれて(涙)
    で、これは殆ど掘って破いているので、食べてはいないんです。

    というか、そもそも、食べなくなって、開通してから出てきたう●ちを見ると、至極正常なんですよ。
    つながってもいないし、黒くもないし、粒も大きい。
    一体何が理由で食べられなくなるのか、ほんとに分からないです(困)

    大きい子は、色々時間がかかるのかなあ?
    (具合が悪くなるときも小型よりゆっくり、回復するときもゆっくり??)

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