毎年、クリスマスにはにわかクリスチャンになって(笑)夜中のミサに顔出したりするのですが、今年は家の中で掃除もせずのんべんだらり、でもうすぐ25日も終わろうとしています。
このホリデーシーズンで完成させないといけないウェブサイトが2つ。それが終わったら、去年からストップしているウサギの避妊についてのエントリーにまた戻って来たいと思うのだけど……なかなか割り込みの仕事が多くて進まないなあ。
2011年のウサギ年は、色々な意味で長く記憶に残る年になるだろう、と思います。
勿論、大災害があったことは一番なのだけど、我が家のウサギ達にも色々試練の年でした。
もうすっかり、うちはUW-Vetで「奇妙な症例のウサギ」ばかり連れて来る患者として有名です(苦笑)。
ルーファスの「眼球後方の球後膿瘍」+左頬骨の皹は、どうやら結局一番問題だったのはヒビの方だったらしい、と結論がつきつつあります。
あくまで予想にすぎませんが、
1)顔をエクササイズパンの隙間に挟んで抜けなくなったときに頬骨に細かい皹が入り、
2)その後眼球後方で膿瘍が育ったため歯が尖って食欲が落ち、
3)麻酔して歯を削る際に頬骨の皹が大きくなり、
4)骨が痛くて食べられないため体力が落ちて急激に膿瘍が成長、
という経過だったのではないかと思っています。
膿瘍の方はアクチノバシルスという、これまたウサギではあまり聞かない菌でしたが、結局食べられないのは膿瘍のせいではなく、骨の皹の方だった、ということです。
実は、先日また一ヶ月検診に行って、そのあとまたぱたっと食べなくなりました。野菜の食べ方を見ても、口を小さくしか開けず、噛むときにたまにへんな「きゅっ」という音がします。で、こういう状態になると、とにかくやたら敷物を八つ当たりするみたいに掘りまくります。
流石にこちらも慣れてきて、これは痛いんだな、と結論。
案の定、痛み止めをやると食欲が回復し、翌日また食べない、の繰り返し。
どうやら、検診時に口の中に小さなスコープを入れて奥歯の様子を見ただけで、また皹の部分が少し悪化したらしい。
この検査の様子は私も見ていましたが、勿論直径1cmくらいのプラスチックの筒を口の中に入れるだけですから、普通ならなんの問題もない検査です。ただ、どうしてもウサギは筒を噛んでしまうので、そのときにまた頬骨に負担がかかったんでしょう。ヒビ入れてから2ヶ月以上経っているし、もう大丈夫だろうと思いましたが……(勿論先生もそう思ったから検査したんでしょうが)
あらためて、ウサギの骨って本当に脆いんだな、と実感。
次の一ヶ月検診では、口の中の検査はスキップしてもらおうと思います。
ちなみに、ルーの食欲はそれから5日間痛み止め投与し続けたら、正常に戻りました。
ペニシリン注射の後のルーファス。
2ヶ月間、2日に一度注射し続けて、ようやく投与が終わりました。
これから暫く様子を見て、膿瘍が再発しなければこれで注射は終わり!
お次はハナちゃん。
とにかく牧草をよく食べて、もう花豆くらいのう●ちをしてくれる子なのに、一度胃腸うっ滞になったらなかなか回復しない……(溜息)。
ウサギによりけり、というけれど、流石にここまで回復が遅いのは、先生もあまり見たことがないらしい。
今年は秋〜冬に二回うっ滞し、1回目は3日、2回目は完全回復までほぼ10日かかりました。
流石に10日もかかるというのは何かしら問題があるのじゃないかと思うのだけど、結局血液検査やレントゲンの結果も正常だし、理由がわかりません。
ハナちゃんも、所謂状態の悪いブリーダーから救い出された子なので、まだまだ何かあるかもしれん、と警戒。
回復すればこんな感じで爆睡してくれるんですけどねえ。。
唯一、病気知らずのプチ。
この子は、避妊手術後にちょっと大変なことになりましたが、実はそれ以外ではただの一度も病気したことがありません。胃腸うっ滞もナシ。歯のトラブルもなし!
もう6歳だというのに、相変わらず立派な背筋力、脚力で何処へでも飛び乗ります。
(そもそも、ケージの中に入れてやった自分の体の半分ほどもある木のオモチャをくわえては持ち上げる、ウェイトリフティングで背筋鍛えてるウサギはこの子だけだし(汗))
まあ、かなりワイルドで人間に寄ってもこない(手にオヤツを持っているときだけは別)、飼いウサギなのか?と首を捻りたくなるような子ですが、今までうちに来たウサギ達の中でダントツに健康です。
まあ、ウサギのくせにいびきをかくのが、ちょっと心配ですが。
プチは生後8週目以後もずっと母親のえせると一緒に居たウサギです。
父親のろし太と、母親えせるの間にはまったく血縁関係はないので、完全な雑種です。
もし、プチのこの強さがそのためだったとしたら……
今回の動物愛護法改正で、8週齢未満の販売禁止が犬猫しか提言されないのは本当に残念です。
(それでも、一歩前進ではあるのだけど。)
それから勿論、まんごろし太。
最後の写真のうちの一枚、鼻から大量出血した後の写真です。
結局、解剖して分かったのは、既に骨髄がほとんど脂質化していたこと(血液を作る細胞がゼロに近い数になっていた)、肝臓のうちの一葉が捻転して壊死していたこと、それから白血球、血小板の減少のため内蔵器官のあちこちで出血していたことでした。
再生不良性貧血と肝臓捻転のどちらが先に起きたのか、どちらかがどちらかの原因となったのか、とにかく症例がないため分かりません。
肝臓捻転はウサギにはたまに見られるけれど、通常の貧血はともかく、造血幹細胞自体がなくなってしまうような貧血を誘発する例はない、とのことでした。
こんな事が起こるのは、遺伝的欠陥か、毒物か、その両方の相乗効果か。
個人的には、毒物の可能性も完全に消えたわけではないと思っています。
4匹のうち、プチを除く3匹のウサギが、同時期に貧血、もしくは血液中の赤血球数の急降下を示しました。
カーペットクリーナーの成分は問題なさそうだったとはいえ、あれから恐ろしくて使ってませんが、原因はそれではないかも知れないし、たまたま外で撒いていた駆虫薬が風向きが悪くて家の中に入ってしまったのかも知れないし……。
色々なことを学んだ1年でした。
来年は、もう少し穏やかな年になるといいんですが……。
日本はこれから正月シーズンですが、こちらでは明日のクリスマスの代休が開けたらクリスマス休暇は終わりです。ちょっと早いですが、今年一年を振り返ってみました。
Merry Christmas!こうやって振り返ってみるといろいろあったね。。ウサギ年ももうすぐ終わり。ルーの正面写真、かわいい。。。はなちゃんの爆睡も、お澄ましプチも、かわいくて笑っちゃった。そしてまんごー。マンゴーの写真を見て、マンゴー、意識も朦朧としながらも絶対に生きようとしていたんだなと確信したよ。
ルーはサークルに詰まったって、顔が細いのかな?うさぎの骨って本当に脆いんだね。脆いとは知ってるけど、どのくらい脆いかっていわれると、、。スコープを入れただけで?!うさちゅうはたまにお留守番明けにあまり食べなくなるけど、好きなものなら一応ちょっとは食べて、数日で糞の大きさも戻る感じ。プチは元気印だね!うさちゅうも気に入らないものとか邪魔なものを持ち上げて放り投げるよ、、、。男の子は強暴だと思ってたけど女の子もやるんだね。いや、筋トレしてるだけか?雑種っていうのは強いと思う。マンゴーは純潔サテンだったよね?しかも近親交配っぽいブリーダー?肝臓は捻転が壊死になっていたんだね、、。三輪さんは症例チラッと見てくれて、珍しい症例だっていってたけど、詳細には見られてないみたい。来年もうさたちともぐちゃん、こうしちゃんにも良い年になりますように!Christmas Bunnyみた?こっちのHRSでチャリティーイベントにしたよ。DVDも売り上げになるのでうさちゅうのクリスマスに買いました。みてみてねー。ちょっとありえない設定もあるけど。。
Yumiさん、
Christmas Cardありがとう!こっちは結局一枚も出さず(汗)年賀状も間に合わんなあ。
サークルは、実は市販品じゃなくて、ホームセンターで買った格子を繋いだもので、犬用のサークルより間隔が広いの。で、ハナには小さ過ぎ、プチには大き過ぎで問題ないのだけど、ルーがジャストフィットなんだよね(汗)
今は顔が通らない方向にして使っています。今のところ、犬用のサークルで、一番ネザーに近いろし太でも顔が通らなかったから、通常なら問題ないと思うけど、仔ウサギだったら同じことになるかも。気をつけないと。
うっ滞からの回復は、いまのところ、やっぱり食べるのに執着が薄い子が遅い、という印象です。
オヤツでもペレットでも、とびかかるようにして食べて、全部たいらげちゃう子は回復が早いけど、ルーやハナみたいに、オヤツでも気がむかなかったら食べなかったり、ちょっと齧ってやめちゃう子は回復が遅い気がする。
ところが、そういう子の方が、(今のところウチのウサギでは)牧草はよく食べるんだよねえ……。
普段沢山牧草食べる子ほど、ちょっと牧草が食べられなくなるとすぐお腹が動かなくなってしまうみたい。
牧草大好きも必ずしもいいことばかりではないのかな、と思い始めています。
三輪先生、見てくれたんだ。残念ながら、分かってもどうしようもなかった病気だと思うけど、情報は共有出来た方がいいよね。
Christmas Bunnyは知らなかったよ! あんなウサギてんこもり映画があるなんて! これからチェックしてみます♪