ウサギの放射線への耐性について

ふうママさまのブログで、大変興味深い記事を拝見しました。
ペットと放射能 週刊朝日から
この中に、 北里大の伊藤伸彦教授が提供した表があって、その中でウサギの放射線耐性はかなり高い数値を示しています。
私が野口晴哉さんが創始した整体協会の会員であることは、過去に何度か漏らしていますが、会員の方なら、今月の全生7月号に書かれていた内容を覚えていると思います。
野口さんは、戦後、何度も広島に通い、被爆者の体を見ていたそうですが、その結果、放射線への耐性に関係があるのは盲腸の働きだ、と結論されたとのこと。
……勘の良い方は、何が言いたいか、もうお分かりでしょうが(笑)
ウサギ、といえば、盲腸の生き物ですものね。。。
ただ、これらの符号は、あくまで「矛盾しない」というだけであって、私自身は、ウサギは盲腸が発達しているから放射線耐性が強い、と言いたいわけではありません。
同じく盲腸をよく使っているモルモットの値は、ネズミより低いくらいですし。
そういう、部分だけ見て短絡的な考えをしないからこそ、整体なんだと思いますし。
ただ、盲腸が関係していても不思議ではないな、と思ったので、メモがわりに呟いてみました。


そもそも、このテーブル、使用されているのが人間やロバ、羊などにはガンマ線、それ以外はX線と差があります。
勿論、ガンマもXも光子であることに変わりはないのですが、一般にガンマ線とX線では、エネルギーやエネルギー分布の幅が違います。
まあ、私のいるの業界だと、ガンマとXは出方が違うので違うものとして扱うことが多いんですが、医療現場ではどうなのか、ちょっとわかりません。
あと、この表をどういう実験で確かめたのかが、よくわからない。
伊藤氏の名前で論文を探してみましたが、見つけられませんでした。
(伊藤氏が実験をしたとは限らないですしね)
表に「半数致死量」と書いてあるから、悪名高いドレイズテストみたいなことをやって、群の半数が死ぬ強度を割り出した、とかいう実験なのかなあ……
実験の詳細と、実験に使われた個体の母数がわからないと、なんとも言えないな、という感じです。
(本当に半数致死テストを文字通りにやったのなら、これ以上犠牲を増やしてほしくないし。……やっぱり、死んだ子は癌になっちゃったんだろうか。考えると辛いなあ……)
おそらく、盲腸をよく使っている馬などの大型動物でウサギのように高い数値が出れば、盲腸も関係しているかも? という推測のサポートにはなりますが、それだけのために動物に放射線当てて半分も殺すなんて絶対やってほしくないので、分からなくていいや(笑)。
そもそも、半数致死テストって本当に必要なのかな?
殺すまでやらなくたって、今の医療技術なら、効果を見ることは出来るんじゃないのか、と本気で思う。
ハムスターやネズミに耐性があるのはどうしてでしょうね?
これらは雑食性だから、それほど盲腸が発達してるわけではないでしょうし。
亡くなった(かもしれない)動物たちに、合掌。
ところで、先日の記事「ウサギに与える野菜に含まれるカルシウムについて」を7/20に追記、改訂しましたので、まだご覧になっていない方はそちらもどうぞ♪

2 thoughts on “ウサギの放射線への耐性について

  1. うさぎが放射能に比較的耐性があるという内容にこれが本当ならばちょっと安心なのですが、もぐらさま同様、私も記事の内容について気になるところがあり「週刊朝日」に問い合わせました。
    担当記者から連絡するということでしたが、2週間近く経ってもありません。
    朝日新聞系列でも、週刊誌はこんなものなのかな・・・と。

  2. すみません! こちらのコメント見逃してました!!
    朝日さんからお返事はいただけたでしょうか?
    おそらく、伊藤伸彦教授に直接聞くのが早いのかな、と思いつつ、今お忙しそうなので聞きづらいなあ、と思っている私です(^^;)
    もしお返事があったら、、ブログの方楽しみにしていますね!

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