子ウサギの人工保育ミルクについて

チーママ様から、アメリカでは子ウサギの人工保育のミルクに何を使っているのか、というご質問を頂きましたので、早速本日WHRSで聞いてきました(^^;)。

で、結論を言うと、、、、
「難しい」
のだそうで……<チーママ様すみません(汗)。

どうやら、やはりこれといって、これがベスト、というフォーミュラはないらしいのですね。
そして、やはり、怖いのは下痢だ、と。

そこで、子ウサギの人工保育ミルクのフォーミュラについて、以下のサイトの記事を見てみましたので、まとめておきます。
興味のある方はお付き合い下さい。

1)HRSのHP, Handbook より
2)Wild Baby Rabbit Care/Rehabilitation より
3)K小学校のウサギ飼育レポート より


チーママ様から、アメリカでは子ウサギの人工保育のミルクに何を使っているのか、というご質問を頂きましたので、早速本日WHRSで聞いてきました(^^;)。
で、結論を言うと、、、、
「難しい」
のだそうで……<チーママ様すみません(汗)。
どうやら、やはりこれといって、これがベスト、というフォーミュラはないらしいのですね。
そして、やはり、怖いのは下痢だ、と。
そこで、子ウサギの人工保育ミルクのフォーミュラについて、以下のサイトの記事を見てみましたので、まとめておきます。
興味のある方はお付き合い下さい。
1)HRSのHP, Handbook より
2)Wild Baby Rabbit Care/Rehabilitation より
3)K小学校のウサギ飼育レポート より



以下、子ウサギ用人口保育ミルクの配合について書いていますが、当方獣医師ではありませんので、このページの情報は、必ず獣医師との相談の上ご利用下さい。
とはいえ、緊急でその時間もない、とにかくすぐに何か飲ませなくてはならない、ということはあると思います。

その際、すぐに手に入るのは牛乳ですので、獣医師に見せるまでの間、3)の情報が役に立つと思います。
また、3)のリンクには、緊急時の保温の方法など、細かく図入りで説明されていますので、そちらもご覧下さい。

また、親から離されて時間が経っている場合、脱水の恐れがありますので、すぐに薬局かスーパーで「乳幼児用イオン飲料、下痢のときに脱水防止に飲ませられるもの」と指定して買って来て下さい。あまり余計なものが入っていないものの方がよいと思います。

1)HRSのHP、ハンドブックから

一応、HRSのホームページにも、飼育放棄された子ウサギの育て方についての記述があります。日本語訳ページもあります。
http://www.rabbit.org/translations/japanese/orphan-j.txt
(文字化けする場合は、エンコードをISO-2022JPにしてご覧下さい)

ここで書かれているKMR、Kitten Milk Replacerというものは、どうやら既に液体になっているもののようです。
googleでKitten Milk Replacerと検索すると、いくらでもひっかかります。
日本では、「KMR 猫用ミルク」で一カ所だけ通販してました。こちら

一方、House Rabbit Handbookでは、これに更に色々加えたフォーミュラが紹介されています。
たとえば、猫用のものでは、まだ脂肪とタンパク質が足りないので、それに生クリームを加えたりすることもある、と書かれています。
WHRSでも、そう教わりました(実は生クリームでは今度は脂肪が多すぎるのですが)。
ただ、分量は、1/2 ~ 1ccほど加える、とのことですが、総量いくらに対しそれだけ加えるのか書いていないのが難点。
また、アシドフィルス乳酸菌を加えたフォーミュラも紹介されていました。数値を転載します。(一日の総量、数回に分けて与える)

週齢 KMR アシドフィルス乳酸菌
0週 5cc 0.5cc
1週 15~25cc 1cc
2週 25~27cc 1cc
3週 30cc 2cc
4週 30cc 2cc

2) Wild Baby Rabbit Care/Rehabilitation

– Part 1 http://squirrelworld.com/RabRehab.html (ずるっこする
– Part 2 http://squirrelworld.com/RabRehab2.html (ずるっこする

このページは、House Rabbit Handbookの記事の中で紹介されていたリンクで、ワイルドライフセンターで行われている方法を紹介している模様です(なんだか個人のページっぽいんですが)。
基本的にこのフォーミュラに従う、と書かれていたので、該当部分だけ読んでみました。

この記事は、野生の穴ウサギの子供が、母親が死んだり飼育放棄された場合の対処をまとめています。
つまり、殆どの場合、初乳はきちんと飲んでいて、生後数日は経っているケースと思って間違いないと思います。

まず、殆どの場合脱水しているので、脱水していたら水分を補給しろ、とのことです。どうするかというと、Pedialyteという、乳幼児用の脱水防止ドリンクを飲ませるのです。(WHRSのG氏曰く、チェリー味はダメ、グレープあたりがよく飲んでくれるらしい)
要はポカリスエットみたいなものなんですが、脱水防止専用に作られているので、これがいいということらしいです。結構どろどろしているっぽい。
薄めずにそのまま飲ませます。
ただ、どうも日本では売っていない。しかし、類似の商品は沢山あります。「乳幼児用 脱水 イオン飲料」で検索をかけて下さい。

脱水症状の度合いは、以下の方法で調べます。

  1. 動物の肩甲骨のあたりの皮を、テント状になるようにつまむ
  2. 手を放して、何秒で平らに戻るかをカウントする。
    • 1秒以内で戻ったら、5%の脱水症状。
    • 5秒以上かかったら、重度の脱水症状。
    • もしも戻らなかったら、即救急病院へ。

脱水がみられた場合は、動物にストレスにならない範囲で、30分おきにPedialyteを飲ませ、改善具合を観察しろ、とあります。(動物がストレスを感じているようだったら止める)
それで、脱水症状が改善したら、まずお腹の具合を観察し、母親のミルクが残っていないか調べます。
胃の中に母親のミルクがなくなったら、以下のスケジュールでミルクを飲ませます。
ポイントは、いきなり高濃度のミルクを与えないこと。
最初は、Pedialyteで薄めたフォーミュラから始めます。
全部で、合計9回、この薄めたミルクを与えます。

薄める前のミルクの配合(A)

材料 比率
Zoologic 42/25かKMR 1
Zoologic 30/55かMulti Milk 1.5
蒸留水か湯冷まし 2

以下全てPetAg社製品。
Zoologic…Zoologic Milk Matrix, エキゾチックアニマル用ミルク
KMR…Kitten Milk Replacement, 子猫用液体ミルク
Multi Milk…野生動物用粉ミルク

薄めたミルクの配合と与え方

ミルク(A)の割合 Pedialyteの割合 軽くお腹がふくれる量を与える
1 3 30分ごと、3回
1 1 1時間ごと、3回
3 1 2時間ごと、3~4回

この薄めたミルク9回が終了したら、薄めずに(A)のミルクを与える、ということです。

ちなみに、Esbilac(PetAg社の他のミルク)やKMRなどを単体で与えるのはよくない、とのことです(炭水化物の比重が高過ぎて、下痢の原因になる)。
上記のフォーミュラでも、実はタンパク質が足りていないのだとか。
もしかすると、猫ミルクをそのままやって下痢する例があるのは、それが原因かも知れませんね。

また、ウサギの目がまだ開いていない場合、腸内は細菌がおらず、非常に危険な状態であるため、ミルクなどから雑菌が入らないよう、とくにシリンジ(哺乳器)や手をよく殺菌すること、とあります。

今日G氏も繰り返し言っていたのですが、「とにかく離乳が難しい」と。
つまり、目があく前に母親から離されてしまった場合、腸内の細菌がいないために、離乳食を与えた途端に、悪性の雑菌が腸内で繁殖して下痢で死ぬ子が多くいる、ということなのですね。
(余談ですが、たまに掲示板などで見かけるのでついでに。離乳していない子ウサギにハチミツ、プロポリスなどはだめです。理由は、人間の1歳未満の乳幼児に蜂蜜を与えないのと同じです。)

このため、まだウサギの目が開いておらず、かつ近くに健康なウサギがいる場合には、健康なウサギの盲腸糞を少しもらって食べさせると良い、とのこと。
ただし、時期が重要で、目が開いてから1〜2日以内、ミルク以外の固形物を一口でも与える前に与える必要があります。
量は、盲腸糞一日に3〜4粒を3〜4日程度、ミルクに混ぜて与えます。
(この量と期間については、きちんと研究されたわけではないので、もう少し短く出来るかもしれない、と注釈されていましたが。)

盲腸糞のとり方は、(大人ウサギさんにはちょっと可哀想ですが)夜中じゅうエリザベスカラーをつけてもらって、翌朝回収、といった方法か、あるいはウサギ肉を売っている肉屋で貰ってこい、と……(汗)
よくよく考えると凄い話です(汗)ウサギならでは、というか。
3)K小学校のウサギ飼育レポート より

最後に、たまたま見つけたページをリンクさせていただきます。

○人工保育にあたって・子うさぎ編
ミルクの温度について、チーママ様からコメントがついています。そちらの情報もご参考下さい。

上の二例と異なり、こちらの管理者の方は、猫用、動物用の粉ミルクよりも、人間用の牛乳主体で育てておられます。
ご自身の経験から、猫用粉ミルクより牛乳の方が生存率が高いと結論された模様です。
無事育った子の中には、母ウサギから初乳さえもらえなかった子(学校ウサギの飼育放棄)もいます。
正直、人間が飲むような薄い牛乳ではウサギには全然足りないだろう、というのが、私の最初の印象でした。
しかし、ホームページに書かれた記録を読み進めるにつれて、何故粉ミルクを止めたのか、納得させられる部分もありました。
(どうも、粉ミルクはまずくて必要な分量飲んでくれないので、脱水する、というケースがあったようです。あと、へんなかさぶたが出来たりとか。)

実は、初乳ももらえなかったような子ウサギが、先の二例で紹介したフォーミュラでどのくらいの割合が無事育っているのか、はっきりした数字は私も得ていません。
何より、このページの管理者の方が、オシッコの色、ふんの色、かさぶたの出来具合など、非常に細かいところまで観察しながらフォーミュラを調整しておられることに深く感銘を受けました。

猫用粉ミルクのフォーミュラでも、大丈夫な子もいるかと思いますが、このくらい注意深く子ウサギの様子を観察することが出来れば、猫用ミルクが合わない子には牛乳ベースのミルクを試す、という手もあるのではないかと思います。
学校ウサギ飼育環境の改善についてなども、地道な活動の記録や、子供達の反応など、考えさせられる記事が沢山ありますので、是非目を通してみて下さい。

K小学校のウサギ飼育レポート

6 thoughts on “子ウサギの人工保育ミルクについて

  1. さっそくにありがとうございました。
    一応頭に入っているあれこれと、ほぼ同じであることが分かりました。と言う事は、人工保育に関しては、日米ともに件数の差(経験差)はあるでしょうが、ノウハウ的にはかけ離れたものではないということに落ち着きそうです。
    で、牛乳オンリーに関しては、確かに食いつきはよいでしょうが、よほど与える牛乳を選ばないと、アトピーが出る恐れがあると思っています。シミユキがそうでしたので、結局小動物用粉ミルクと牛乳半々から、徐々に小動物用の割合を増やしていきました。牛乳→粉ミルクにするだけで、アトピーは改善されました。
    で、小学校のうさぎさん例では、加温はしない室温でとのことでしたが、これは時期によると思っています。何となれば、実際に自分が母乳を絞ってみると分かりますが、室温なんてものじゃありません。やはり結構暖かいものです。子ウサギの体温は飲んだものに容易に左右されますので、暑い時期なら体温上昇を防いで脱水にならない(熱中症みたいなもの)為に室温でも良いでしょうが、それ以外の時期はやはりウサギの体温に近くがよろしいかと。つまりミルクを与える事によって、子ウサギの体温が平常を保てるように考えればよろしいのではないかと思います。実際には、9月上旬保護で生後3週くらいでしたが、冷めると飲みませんでしたね。冷めた粉ミルクは、ますますまずい?(笑)
    で、結局手頃でウサギの母乳に近そうなのは、猫の缶入りミルクに小動物用粉ミルクブレンドかしら?と。
    あと有用そうだと教えてもらって、ぜひ試してみたいのがゴートミルクです。
    これは消化に良く、アトピーにもならないのではないかと、気になっています。ゴートミルク1本でも、それに何かをブレンドしてもいいかも。
    いずれにせよ、ウサギの母乳と同じ成分比率にするには難しいので、必用なカロリーは回数で稼ぐしかないのでしょうね。
    あとは、盲腸糞を溶かして飲ませる(^^;; 
    細菌叢を作りだすには、これが一番確実。手に入らない場合は、乳酸菌添加かと。通常ではウサギの胃酸で届かないけれど、子ウサギのうちは胃酸も弱いものですので、有意に効果があると思います。
    脱水の程度の見方。先生に教えられていたのに、すっかり頭から抜けていました(^^;;
    最近は食滞にてこずる事がなかったので、脱水状態を見る事がありませんでした。忘れないようにしなければ!
    お忙しいのに、お時間かけてくださって、本当にありがとうございました。

  2. チーママさま、
    いえいえ、こちらも色々勉強の機会をもらって有り難かったです!
    ミルクの温度に関して、学校ウサギさんの例では、保育箱の温度をかなり高めに設定しておられるようですので、ウサギ本人にとっては、常に夏場のような環境ということもあるかも知れませんね。冷めた粉ミルクは確かに不味かろう、と思います…(^^;)ただ、暖めないのは、牛乳は暖めたらそのあと冷えるときにタンパク質が分離する、ということを嫌っているようですので、そこまで暖めなければ40度くらいでも大丈夫なのかな、と思っています。
    KMRの缶入りは液体ですが、これは一度粉にしたものを溶かしたものなのか、牛乳ベースに作っているのか、気になりますね。
    粉ミルクは、確かに完全には溶けないので……。
    2)の例と一緒に勘案して見るに、おそらく、少なくとも最初の数回の授乳は、高濃度のミルクでない方がいいのかな、と思いました。それからこちらでは、脱水改善には小児用イオン水を使うのが普通ということみたいです。まあ、甘いから飲んでくれやすいというのと、やはり水分の染み込みが良いのでしょうね。
    ゴートミルクで代用する件についても書かれていました。手にはいるなら、子猫用ミルクが手に入るまでそれでも良い、とのことです。が、日本ではどこで売ってるんだろう?簡単にスーパーには売ってないですよね。こっちでも、スーパーでは見ないです。
    脱水症状の見方は、先生に教えていただいたものと同じでした? もしお時間があれば、教えていただければ幸いです(^^) 。

  3. 猫用液体缶ミルクは、アマゾン等の通販で手に入ります。ゴートミルクは、ウサギ専門店で手に入りますね。
    小動物用粉ミルクは溶けにくいです。普通皆さんお湯で溶こうとするでしょうが(説明書にもそうある)、それではダマになる。
    まずは哺乳瓶にお水を入れ、そこに粉ミルク。そして「シェーク!シェーク!シェーク!!」です(^^;;
    きれいに溶けるはずです。それにお湯を足すなり牛乳を足すなりして、あとは湯煎していました。
    で、脱水状態はモグラさんがお書きになったようには、数値化はされていません。ただ肩甲骨の間の皮膚をつまんで、すぐに戻るならOK。戻りにくくなるほど、脱水が進んでいると教えてもらいました。
    今では脱水が進む前に食滞に気づきますので、脱水状態を見るということを失念していたのです。
    我が家の場合は、1にバナナ。バナナの食いつき具合で、判断ができます。
    2に、家のどこにいるかでも判断できます。状態が悪いほど、冷たく薄暗い場所に移動します。体の新陳代謝を下げて、体力温存を図っているのではないかと話していますが、冬場は体が冷えて悪循環になります。
    3に、食滞を起こした時、腰骨が浮き出すようになって、サイドの皮膚がダラーンとなることがあります。これは脱水しているのではなく、腹膜の力が入らなくなって、皮膚の張りがなくなった状態。この場合は胃ではなく、腸の不具合が多いようです。ネコさん座りか、おなかを伸ばして横になっているかでも症状の見当をつけています。ネコさん座りは胃が痛い。伸びている時は、おなかが苦しいという風に。
    以上に加えて、本兎の様子を見て、胃に作用するプリンペランか、腸に作用するガスモチンかを投与します。どちらも悩ましいときは、両方のあわせ技。大体1日ほどで、回復しています。
    そうしたことは、定期健診の際に報告して、カルテに加えてもらっています。
    食べたそうな振りをする、匂いはかぐ、でも食べない時は、歯科トラブル(口内炎含)を疑います。
    子ウサギの場合は、そこまでの目安がありませんので、悩みますね。でも経験から言うと、室温が不十分で、体が冷えていることが多い気がします。耳の温度を確認して、発熱していないことを確かめたら、まずは加温します。
    ウサギの体温が高いのは、腸内で発酵をする動物だからではないかと思っています。ものが発酵するには、かなりの温度を必要とします。(コンポストを作るときにも、土中の温度が目安になります。)そうした環境が必要な生き物ですから、まずは環境を整えることが大事ではないかと。ある程度環境が整っていれば、ミルクの成分の多少の差は乗り越えられるのではないかと考えるのですが、どうでしょうかしらね?
    こればかりは、経験数が3匹しかいないので、なんと確証が持てません。ただ、今まではそれで何とか乗り越えてきた感じです。
    そちらでは数を経験することができるのではないかと思いますので、これからも楽しみに?しています(^^;;

  4. なるほど、お湯で解いた方が解きやすいような気がしますが、ダマになってしまうのですね!なんか分かる気がする。
    メーカーもそのへんキチンと書いて欲しいですよね。
    うちの異常検出器はニンジンとか青菜です(^^;)バナナも駄目、となると、食い意地の張っているうちのウサギの場合、もうかなり状況悪化していることが多いので。
    2の「冷たく暗い場所にいる」というのは、うちもその通りです! 「お前明らかに冷えてるよ!」という状態でも、冷やそうとするんですよね。無理矢理暖めると最初は逃げますが、そのうち気持ちよさが分かって任せてくれます。
    >ネコさん座りは胃が痛い。伸びている時は、おなかが苦しい
    なるほど、あまり胃と腸の具合の悪さを区別したことはないのですが、ぐったりしている時にはその二通りがありますね。ただ、延びていても、足のつま先に力が入っているとか、力がぬけきっていないのに、腰の部分にだけ妙に力が集まらないとか、そういう感じがします。
    お腹が動き出すと、ようやく本当にリラックスした感じの伸び具合になるというか。
    うちの場合は、猫座りの時は胃の後ろあたりの背骨脇がバリバリに張っているので、鳩尾を解してから背中、腰に力が集まらないときはお腹を暖めて腰あたりの背骨付近を重点的に、と無意識にやっていましたが、そういう差だったのか。。
    薬を使う場合には、姿勢はかなり有効な判断方法になりますね。
    >子ウサギの場合は、そこまでの目安がありませんので、悩みますね。でも経験から言うと、室温が不十分で、体が冷えていることが多い気がします。耳の温度を確認して、発熱していないことを確かめたら、まずは加温します。 ウサギの体温が高いのは、腸内で発酵をする動物だからではないかと思っています。
    なるほど。子ウサギは、かなり高めに保温しなくてはいけない、というのは飼育書にも書いてありますし、以前複数のウサギ屋さんにも散々注意されたので、やっぱりそれが一番大事なんだな、と思います。なにしろ、母親がいても、子ウサギは巣から出てしまったら一晩持ちませんものね…(<結構母親のお乳にすがりついたまま巣箱から出てしまうことがあり、うちの場合3回のお産に1回くらいの割合で外へ出ている子がいました。生後2〜3日目くらいが危ない。)
    一方、大人ウサギでも体温低下が怖い、ということにはあまり触れられていないような気がしますね。
    仰る通り、体温が低いと細菌がうまく活動出来ずに悪循環だし、高めの体温で、それより低温度で繁殖する雑菌を抑えているのかな、とも思っています。
    ウサギは暑さに弱い、ということが言われすぎて、冷えて具合が悪い時にも加温を躊躇ってしまう、ということは結構あるんじゃないかと。
    あんなに毛がふさふさ生えてるんだから、暖めなくてもいいだろう、とか(<何を隠そう私のことですが(汗))
    大人ウサギの場合、耳を触ってみて、熱が吸い込まれるような感じで冷えていたら危険、と判断していますが、子ウサギの場合は、仰る通り発熱していて正常、と考えた方がいいですね。
    >ある程度環境が整っていれば、ミルクの成分の多少の差は乗り越えられるのではないかと考えるのですが、どうでしょうかしらね? こればかりは、経験数が3匹しかいないので、なんと確証が持てません。ただ、今まではそれで何とか乗り越えてきた感じです。 そちらでは数を経験することができるのではないかと思いますので、これからも楽しみに?しています(^^;;
    いえ、実はHRSにはあまり人工保育が必要な子ウサギは来ないんですよ(^^;)むしろ、ワイルドライフセンターの方が経験豊富だと思います。
    なので、私なんぞ経験値ゼロです(^^;;) 幸いうちの子達は、一匹の落伍者も出さずに育て上げてくれましたので…。(プチなんか大きい赤ん坊にお乳吸われて体浮いてましたけど(笑))
    ミルクの成分の問題は、お話を色々伺った限りでは、それ以外の条件にもかなり左右されるような気がしてきました。室温、頻度、タイミングは勿論ですが、おそらく、母ウサギの条件もかなり影響するのじゃないかと思います。
    母ウサギの状態が良くなかったり、あるいは近親交配の繰り返しで問題があったりすると、子ウサギの方も、ミルクのちょっとした添加物でも排泄がうまくいかずアレルギー起こしたり、ということは有り得るのかな、と。
    1)のHRS Hand Bookの記述では、取りあえず著者は、今のところ猫ミルク+αで失敗したことはない、と言っているんですよね。なので、普通に産まれた子なら、そうなのかもしれない。
    こればかりは、実際に子ウサギの反応を見ながら、試行錯誤するしかないのかも知れませんね。
    いつもながら、色々と有益な情報をありがとうございました!
    (というか、チーママさんの情報を集めて別カテゴリを作った方がいいかも、と本気で考えたり(^^;;))

  5. 生まれて三日か四日で親に捨てられた野ウサギを20日間育てた。
    拾ったときは人差し指大。胎児に毛が生えたほどだった。
    はじめ、普通の牛乳を人肌に温めて5-10㏄ほど与えたら即下痢。
    この牛乳に生きたヨーグルト(脱脂していないもの)を牛乳4、ヨーグルト1の割合で混ぜ合わせ、納豆3粒をいれて混ぜ合わせて、ぬるぬるを溶かしこむ。これを人肌に温めてスポイトで与えると喜んで飲んだ。便はコロコロのゴマ粒のようにカチカチになり、たちまち元気を取り戻した。乳酸菌と納豆菌が功を奏したのだと思う。
    段ボールの小屋を作り、大量の木綿のぼろ切れをベッドにし、ペットボトルの湯たんぽ(40度くらい)をタオルでくるんで入れ親ウサギの代わりすると、そばにすりよって眠った。十日ほどで目が明き耳が立って家の中を走り回るようになった。体重は50グラム、体長は11㎝。3週間目になってから干し草を与えたらもぐもぐと食べたが、これが大失敗だった。その晩大量の下痢をして死んでしまった。涙が止まらなかった。
           

  6. 逆瀬さま、

    やはりウサギは離乳が難しいですね。
    厳しい話ではありますが、野生環境では、仔うさぎのほとんど(90%以上)は、他の生物の食料となるために生まれてきます…。
    離乳が難しいことも、そういった宿命のひとつかもしれません。

    ところで、次にもし野生の仔うさぎをみかけることがあったら、ぜひ注意深く観測してみてください。
    野生のノウサギは、敵に仔ウサギの場所を悟られるのを避けるため、1日に1回、夜中に1〜2分ほどしか仔ウサギのそばにはいきません。その1分で、仔うさぎは1日分のお乳をもらい、あとはひたすら敵にみつからぬよう、息をひそめて過ごします。生き延びることができるかどうかは、完全に運任せです。

    もし、その仔ウサギが毎日同じ場所にいて、日に日に小さくなって弱っているようなら、母親が死んだか外敵などにより巣から離されて戻れなくなったかだと思いますが、多くの場合は、数日後にも元気な姿をみられたりします。
    その場合は、母親は飼育放棄をしていませんので、手を出さないでください。

    実は、アメリカでも、母うさぎの姿が見えない、とリハビリセンターに仔ウサギを持ち込む方が多いのですが、そのほとんどは実際には飼育放棄されていないケースです。とくに離乳していない仔ウサギは、母親から離すことでむしろ生き延びる可能性が減ってしまいますので、注意が必要です。

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