(このエントリーは、アメリカのHouse Rabbit Societyから管理人が学んだことをもとにしています)
ウサギが家に来たら、飼い主としては、是非だっこしたくなります。
が、なかなかだっこをさせてもらえないウサギさんも多いようです。
私の個人的な印象ですが、犬や猫でそんなにだっこが出来ない、という話はあまり聞かないように思います。
犬だって噛むかもしれませんし、猫だって引っ掻くかもしれないのに、何故ウサギのだっこがそんなに難しいのか?
ここに、ウサギという動物の特徴が隠れています。
本来逃げて命を守るウサギは、犬や猫にくらべて、「だっこ」という拘束される行為がずっと嫌いなのです。そして、身に危険が及ぶかもしれない事からは、本気で逃れようとします。
大きさは猫なみでも、後ろ足のキック力は猫をはるかに凌ぎます。
爪もウサギによっては自分で噛んでトキトキに研いでいますし、強い二重の前歯を持っていますから、本気で噛まれればザックリいきます。
おまけに、落としたら骨を折るかもしれない、などと飼育書に書いてあれば、臆するのも無理のない話です。
このことが、まさしく、HRSがウサギを力の弱い子供達のペットに勧めないことの理由のひとつにもなっています。
ウサギというのは、扱いを間違うと、実は結構危険な(かつ傷つきやすい)動物なのです。
しかし、臆してウサギの好きにさせれば、ウサギは完全に人間をナメてかかり、ご飯をあげてもおやつをあげても、気に入らなければ足や手に噛み付く危険な子になってしまう恐れがあります。
ウサギにトイレの躾をするのは、ウサギが一カ所でトイレをするのは彼らの自然ですから、そう難しいことではありません。
しかし、本来逃げる動物であるウサギに、「だっこされても安全」「だっこされるといい事がある」と信頼させるのは、それよりずっと難しいのです。
多くのウサギの生体を売るペットショップで、この大切なこの「だっこの方法」を教えないのはとても残念なことです。飼い主は、ウサギが家に来てから、自力でこの方法を学ばなければならない事が殆どです。
このエントリーでは、HRSが紹介する方法の他に、日本ではドワーフウサギ等小さなウサギの飼育が主流であることをふまえて、私自身がウサギ専門店から教わった方法を紹介します。
最後の方にYouTubeでみつけたビデオで、HRS方式に近いものをリンクしていますが、実はウサギのだっこは結構心構えが大事です。
いきなりビデオに飛ばずに、その前の記事にも目を通していただければ幸いです。 2016/5/7 項目3を追記しました
0)そもそも、だっこできるウサギか?
1)うさぎをだっこする時の気構え
2)掴んでいい場所、悪い場所
3)動きは「エレベーター」のように!
4)だっこの方法のVTR
0)そもそも、だっこできるウサギか?
なんだかエントリーの趣旨に反しているようですが、実際、だっこまではまだまだ道のりが遠い、というウサギもいますので、その見極めは重要です。
ウサギに噛む癖がある場合には、まずは噛まない躾をするのが先だと思います。躾けられる程度の噛み癖かどうか、という問題もありますが……。
私の個人的な体験をもとに「噛むウサギの扱いについて」というエントリーを書きましたので、興味のある方はそちらもご覧下さい。
注)上のエントリーは私の個人的な意見であって、HRSがそうアナウンスしているわけではありません。噛まないようにする躾についても書いてますが、試す場合はご自身の責任でお願いします。
以下、基本的には人間に牙を向かないウサギをだっこする方法を紹介します。
1)うさぎをだっこする時の気構え
大袈裟なタイトルに見えますが、最初に触れたとおり、「だっこされる」ことがウサギの自然に反するものである以上、色々と気構えが必要です。
以下、技術以前に必要な気構えです。
- だっこするまでに、ウサギを追い回さない。もし逃げ回ったら、暫く時間をおく。
- だっこすると決めた以上、ウサギを絶対逃がさない。
- だっこから下ろすときにも、ウサギに飛び出させず、必ず人間が着地までコントロールする。
- 一度だっこしたら、ウサギが喜ぶことをするまで離さない。(だっこ訓練中は特に)
まず、ウサギにとって「追いかけられる」というのは一番嫌なことです。
散々追いかけられて、部屋の隅に追いつめられたときには、もう恐怖でいっぱいです。
この恐怖が、だっこという行為とリンクされると厄介です。
かといって、逃げるものをどうしたら良いのか、と思うかもしれません。
対策は、まず逃げにくい場所(部屋の隅など)に居るときを狙います。
あるいは、ウサギは最終的にトイレに逃げ込む傾向がありますので、トイレにいるときに手を伸ばすと、それ以上安全な場所がないので竦んで逃げない、ということもあります。
もうひとつは、多少手荒なことをしても、逃げる前にカタをつける、という方法です。
飼育書などに、「上から背中を押さえつけて掴むのはいけない、鷲などにそうやって狙われるから」と書いてあったりします。
まさしくその通りなのですが、そのため、いつもの方法でだっこしようとしたら急に暴れて逃げた、というときに、押さえつけるのを躊躇って逃してしまうことがあります。
すると、ウサギは、「この人間からは暴れれば逃げられる!」と学んでしまいます。
そういう時は、逃げ回る前に、サッと手を伸ばして首と胴を両手で抑えましょう。
散々追いかけ回すくらいなら、そうやってでも捕まえた方がまだマシです。
(ただし、背骨などを力で上からギュウギュウ押さえつけるのは駄目です。背骨が反った状態で力をかけると、骨折する危険が高くなります。力の加減がわからない人は手荒なことをせず、部屋の隅に追い込んでエクササイズパンなどで囲って徐々にサークルを狭めて行動を制限してから手を伸ばします。その時も、エクササイズパンに追い込むのではなく、あくまでウサギの回りにそっとエクササイズパンを置きます)
というのは、ウサギには、驚いている自分自身にまた驚いて更にパニックになる、という傾向があるからです。
追いかけ回すと、このパニックの連鎖が止まらなくなります。
一瞬で捕まえてしまえば、パニックにはなるかもしれませんが、少なくともパニックの連鎖は止められます。
ただし、捕まえられたショックで健康に異常をきたすようなウサギさん、たとえばてんかん持ちの子や、ちょっとしたことで極端に驚く子は、もっと穏やかな方法で捕まえて下さい。
そういうわけで、とにかく、追いかけ回すのが一番悪い、と覚えておいて下さい。
また、背中を押さえる方法は、ウサギにとって一番暴れて逃げやすい形でもあります。
そうやって捕まえると決めたら、何が何でも離さない、という気構えが必要です。
(力の加減を忘れずに! 多くの場合、ウサギが逃げるのは、力が足りないからではなく、人間側の気迫が足りないのでこう書きましたが、馬鹿力で握ったら当然ウサギは潰れますよ!)
そうして一度捕まえたら、だっこ、という行為を完全に人間のコントロールにおき、だっこをしようとしたら暴れて逃げた、という状況を極力作らないようにします。
これには三つの理由があります。
まず、逃げる時に、怪我をする恐れがあります。たとえば、既に高い位置まで持ち上げてしまってから飛び出した場合、着地時に骨を折る恐れがあります。
次に、ウサギに、「この飼い主からは全力で反抗すれば逃げられる」と学ばせてしまうことです。このことを学んだウサギは、次にだっこしようとした時、更に全力を振り絞って逃げようとしますので、次はもっとだっこが難しく、かつ危険になります。
最後に、だっこされて必死で逃げた、という記憶は、ウサギにとっては恐怖の記憶です。この恐怖の記憶のお陰で、だっこそのものが嫌いになる恐れがあります。
ウサギにだっこが怖くない、むしろいい事があるのだ、と学ばせるためには、ウサギを逃がさず、かつだっこしたらその後はケージの外で遊ばせてやるとか、だっこしたらニンジンなど好きな野菜の欠片をあげるとか、そういった条件づけが必要なのです。
このことから、だっこにはある程度の力が必要です。
ウサギが暴れなければほとんど力は要りませんが、万が一暴れたときに押さえ込む力が必要だということです。
子ウサギのときはだっこできたのに、大人になったら力が強くなって出来なくなった、ということもあり得ます。
ドワーフならともかく、3kg以上のウサギが本気で暴れたら、私のような大人の女性(参考までに身長161cm、握力は40kg程度)でも手こずります。
可愛い子ウサギを子供に買い与える前に、是非このことをよく考えて下さい。
だっこも出来ないようなウサギを、色々と目移りしやすい子供達が飽きずに10年近くも面倒を見られるか? ということも含めてです。
なお、既に散々逃がしてしまった後でだっこ大嫌いになってしまっているウサギもいるかと思いますが、Wisconsin HRSで見る限り、絶対にだっこされないウサギ、というのには私はお目にかかったことがありません。
時間はかかるでしょうが、ゆっくりと信頼関係を築いて、ウサギが怖がらない方法から試していけば、だっこは可能になると思います。
ところで、ときに、恐怖のためではなく、単に嫌だからだっこしようとすると本気で暴れる子がいます。この傾向は、ウサギが自分の地位を飼い主より上だと思っている場合により顕著です。
だっこを嫌がるだけでなく、頻繁に飼い主の衣服を掘ったり、服の上から噛んだりするような子は、だっこの訓練の前に、まず飼い主がウサギより上であることを教える必要があります。
この躾で困っている方は、「噛むウサギの扱いについて」の項目5、6番あたりも参考にしてみて下さい。
ただし、別に獣医師に勧められた方法というわけではありませんので、試す場合はあくまで自己責任でお願いします。
2)掴んでいい場所、悪い場所
大抵の飼育書には書いてありますが、まず、だっこをするのに掴んではいけない場所は以下の通りです。
- 耳
- しっぽ
- 後ろ足、前足のみ(体を支えずに足だけを掴む行為)
これらは、どこも、ウサギが自重で脱臼したり、暴れて怪我をする可能性がとても高いですから、絶対に掴まないで下さい。
一方、だっこのときに触っていい場所、というのは、あまり飼育書ではお目にかかったことがないようです。従って、諸説ありますが、大体以下のようなところだと思います。
- 胸の部分
- お腹の部分
- お尻の部分
- 首の後ろの皮をたっぷり掴む
1〜3は、通常併用します。つまり、片方の手を胸の下に入れ、もう片方をお尻に回し、掴むというより、支える感じです。
4については、ウサギは皮が少ないので止めるべき、という獣医さんもいるようです。
が、実はこの首の皮を掴む方法は、ケージの扉が側面しかなく、ウサギを引きずり出さなくてはならないような場合には、もっとも安全かつ確実な方法です。
私がHRSでフレミッシュジャイアントなどの大型種を横扉式のケージから出すときには、この方法でやっています。
というのは、首の皮を掴むのが一番暴れないからです。
男性の力なら普通の持ち方でも押さえ込めるのかもしれませんが、5kg以上もあるウサギが引きずり出されまいと必死に抵抗すると、胸やお尻をサポートするだけの方法では簡単に飛び出されてしまいます。
へんに落っことして、掴まれるのが嫌いになってはもとも子もありません。
一方、ドワーフや日本のミニウサギ程度の、体が小さい種類のウサギは、確かに皮も少ないですし、そこまでしなくても腕力で押さえ込めるケースが殆どでしょうから、別の方法を試したら良いと思います。
(個人的には、そういう小さい子でも首の後ろの皮を掴んでそんなに嫌がられたことはないので、構わないと思いますが。)
ところで、上に書かなかったもので、私個人としては大変重宝している部位があります。
それは、首まわりです。
具体的には、まずウサギと正面から向き合う形になり、右手の親指と人差し指、もしくは中指で輪をつくり(指と指の間は1〜2cmほど開ける)、その中にウサギの首を囲うようにします。指先がウサギの喉側にくるように構えます(つまり、手のひらは背中側)。
ドワーフ系の小さなウサギは、こうやって上から首を押さえておいてから、お尻をもう一方の手で支え、ウサギの体が地面から離れるのと同時に、一気にウサギの背中が丸い鞠のような形になるまで縮めます。鞠のように背中を丸めてしまうと、ウサギは暴れられなくなるのです。
その後、すぐにウサギの足とお腹を自分の胸に押し付けるような形にします。暴れる子は、このときにも、首を押さえる手を離さないようにします。
私の手の大きさだと、大体2kgくらいまでのウサギがこの方法で抱き上げる大きさの限度です。それ以上大きくなると、首のサポートが足りず、暴れて逃げられるので、前足と胸、お尻を支える方法に変えます。
この方法を教えていただいたのは、日本の東京都東大和市にあるウサギ専門店の店長さんからです。
首を閉めてしまうような形になるので、窒息してしまうのではないか、あるいは貧血を起こすのではないかと心配しましたが、ウサギの動脈は人間と異なり首の内側を走っているため、相当がっちり掴んでも貧血の心配はないとのことでした。
また、窒息も、所謂握りつぶす形にしない限りは起こらない、ということです。
実は、ドワーフのウサギは、身軽な分、体をよじって逃げようとする力が強いです。
元気な子ほど、前足や胸をサポートするやり方では、十中八九逃げて飛び出します。
ですので、個人的な経験から言えば、ドワーフに関してはこの首周りをがっちり押さえるやり方が一番安定していて、安全だと思います。
3)動きは「エレベーター」のように!
さて、皆様はジェットコースターに乗ったことがおありでしょうか?
あの、落ちる時に胃袋が浮く感じとか、上る時に内臓が全部下がるような感じで、一瞬「ウッ!」となる方も多いのではないでしょうか。
加速、減速を伴う上下運動は、いわゆる「乗り物酔い」の状態を引き起こします。
これは、地面の上で暮らすウサギにとっても同じです。
地面から立った人間の腕の高さまで持ち上げたら、ウサギにとっては、人が1階から5階へあがるのと同じくらいの移動をしたことになります。
それをいきなり一瞬で持ち上げられたら、ウサギは内臓が一気に下に押し付けられる感じを味わうことになります。
ただでさえ怖いのに、さらに気持ち悪い、となったら、それは勿論抱っこ嫌いになりますよね。
これを最小限にするには、なるべく加速、減速をつけずに、ゆっくり、一定の速度で持ち上げる、下に降ろす、ということを心がけます。
エレベーターは、最初にちょっと加速しますが、その後は速度が一定なので、「うっ」とくるのは一瞬だけですね。
そこまで厳密にやらなくても良いですが、捕まえていきなり立ち上がる、というのは、ウサギにとっては「グエッ」という感じかも、ということを覚えておけば、多少持ち上げ方や降ろし方も変わってくると思います。
4)だっこの方法のVTR
HRSからは、このだっこの方法を教える映像を収録したDVDが出ていますが、それを勝手にネットに流すわけにはいかないので、それに似た方法をYouTubeで探してきてリンクしました。
一番一般的な、前足と胸のところに手をいれ、お尻をささえて抱き上げる方法です。
ポイントは、
- まず、ウサギの頭を自分の方に向ける
- だっこする前に、なでたり、声をかけたりして、ウサギに今からだっこすることを知らせる
- 片手を胸、片手をお尻にまわし、抱き上げる瞬間にお尻をささえる手を手前にひく(ビデオではそうでもないですが、このときに背中が少しまるくなる感じになると、ウサギが暴れにくくなります)
- 抱き上げたら、すぐにウサギのお腹や後ろ足が人間のお腹や胸に密着するようにして固定する
個人的には、比較的小さい子(3kg未満)は後ろ足も人間のお腹にぺったりつくようにすると、よりウサギが安心すると思います。そのためには、抱き上げるときに思い切ってウサギの背中を丸める必要があります。
3kgを超えると、後ろ足がしっかり固定されたことでウサギが安心し、その強いキック力で逃げようとすることがありますので、このVTRのような形で支えるようにしています。
また、胸にまわす手ですが、このビデオのように横から手をいれて逃げない子はいいのですが、うちのウサギ達はこれではまず身をよじって逃げます……。
ですので、私は、ウサギの顔の前から、前足の間を通して胸を支えます。
すると、万一ウサギが前足を動かしても宙をかくだけなので、逃げられずに済みます。
同じ投稿者が、だっこしたウサギの置き方も紹介していましたので、そちらも参考にされると良いと思います。
とくにだっこを怖がるウサギには、顔を腕と脇の間に挟んで隠す、という方法があります。
こちらのOntario Veterinary Collageが提供しているビデオをご参照下さい。
5分近い映像で、色々大事なことも喋ってくれているのですが、英語なので、最後に列挙されていたポイントだけ簡単に訳します。
ウサギをだっこするときに気をつけること:
- ウサギが十分におちついていることを確かめる。
- ウサギの目を隠す(この場合、腕と脇の間に顔を挟んで隠す)
- ウサギの背骨が、反り返らないように気をつける
3番目の理由が、ビデオの中で説明されています。
ウサギが暴れると一番怖いのが、キックして背中が反り返った瞬間に背骨を骨折してしまうことです。
ですので、常に背中が丸くカーブを描いている状況を作る、というのが大事なわけです。
先にも触れましたが、ウサギは背中を丸められると暴れにくくなります。ですので、だっこするときは、極力背骨を丸く丸める方が良い、ということになります。
どれだけ丸めてもよいか、ですが……
よく、ウサギがお尻や足の裏の毛を舐めていますよね。
そのとき、背後からウサギの姿をみると、まさしくまんまるのボールのようになっています。
自分であそこまで曲げられるのだから、あのくらいまでは、人間が丸めても問題はない、ということです。
丸めれば丸めるほど、ウサギは後ろ足キックを繰り出せなくなります。
東大和のウサギ屋さんで教わっただっこの方法は、そのうち時間ができたら撮影してアップロードします。
……が、事情が許すようなら、一度お近くのウサギ専門店を直接訪ねてみて、どうやってだっこするのがいいかを教えてもらうのもいいかと思います。
ついでに牧草でも買えば、遠慮せずに聞けますよね。
やはり、ビデオで見るのと、実際に側で教えてもらうのとでは違います。
現状、日本で一番ウサギの扱いをよく知っていて、かつこちらの都合のよい時間に訪ねてお話を聞けるのは、ウサギ専門店くらいしかありません。
獣医さんもご存知でしょうが、病気でもないのにそうそうは連れていけませんし、時間だって限られていますから……。
12/5追記:
チーママ様からコメント頂きました。確かに、ウサギさんを定期検診に連れていくのは大事なことですね! なるべくなら、元気な時にウサギに詳しい獣医さんに検診に連れていって、だっこの仕方やその他色々教わってくると良いと思います。
私達も、日本で最初のちびえせるを亡くしたあと、何件もウサギ専門店を回り、いろいろ話をきかせていただきました。
別にウサギを買うために来店したわけではなくても、その全てのお店で、店長さんもスタッフさんも、とても親身になってお話をしてくれました。
私自身は、おそらく今後、ウサギをお店から買うことはないでしょうが、今でもこれらのお店の方々にはとても感謝していますし、日本に戻ったら牧草などの入手で世話になると思っています。
ウサギ専門店さんは、ウサギの生体だけではなく、そういったラビットフードや牧草なども売っているところが殆どです。
なによりも、ウサギの正しい飼育方法を知ってほしい、と皆さん思っておられます。
ですので、ウサギを買わずにウサギについて質問しても、迷惑がられることはないと思います。
いいですね(^^)
とてもすばらしいです!! まさにそのとおりと、うれしくなりました♪
あいにく私のPCは音声が出ないのですが、見ているだけで何を説明しているかがわかります。
あの方法は、我が家のかかりつけの先生が診察時にやっている方法です。脇に隙間を作って、ウサギに逃げ場を与える(まぁ、顔が向こうを覗けるくらいですが)ことと教えられています。顔を突っ込むと安心するのですよね。
そして嫌がる子に、先生が一度はする方法がウサギの頭にご自分のあごを乗せること。上位づけです(笑)
ひとつだけ。
病院は、病気の時だけにいくものではないということ。
獣医さんたちは、健康な子を見るのが大好き。
私の知る限りの獣医さんたちは、大歓迎なんだけどなぁって口をそろえておっしゃいますよ。(日本の獣医さんだけ?)
だから健康診断を積極的に薦めてくださいな。
その子が健康と思われる時に、一度は見せてカルテを作っておく。それがベースになります。
また飼い主が「健康で普通」と思っていたのが、実はもう少し太らせたほうが良いとか、少しえさをコントロールしたほうが良いとか。かかとの状態から、飼育環境を少し工夫したほうが良いとか。
この子の体つきなら適正体重がどれくらいとかも、ウサギを良く診る獣医さんなら教えてくださいます。
歯科チェックをすれば、不正交合になりやすいタイプだから、食べ方に気をつけてとか。実に多くの情報が得られます。
健康時なら、診察料も基本料金ですみます。
確かにショップなら無料で情報が得られるかもしれませんが、基本診察料はペレットの値段とそう変わらないと思いますから、獣医学的情報が得られるならお安いものだと思っていますよ(^^)
チーママさま、
またしても返信が大変遅れてすみません!
お気づきでしょうが、チーママ様とメールのやりとりをしていて、「そうだ、だっこについて書いとこう」と思ったのが、この記事を書いたきっかけなのです(^^;)
>ひとつだけ。
>病院は、病気の時だけにいくものではないということ。
>獣医さんたちは、健康な子を見るのが大好き。
>私の知る限りの獣医さんたちは、大歓迎なんだけどなぁって口をそろ>えておっしゃいますよ。(日本の獣医さんだけ?)
>だから健康診断を積極的に薦めてくださいな。
>その子が健康と思われる時に、一度は見せてカルテを作っておく。そ>れがベースになります。
たしかにその通りですね。本文の方にも追記しました(^^)
ただ、正直なところを言えば、獣医さんにいろいろと病気以外のことを聞いてあまり時間をとらせるのは申し訳ないかな、と(私などは)どうしても思ってしまいます(^^;) 勿論、先生は「いいですよ」と言って下さるのですが、後ろにまだ待っている人がいたりすると余計に……(^^;)
そういう事が気になる人は、時間も比較的遅くまでやっていて、後ろの順番待ちを気にしないでいいショップを活用したらいいのではないかな、と思いました。
私の個人的な体験からすると、獣医さんもウサギ専門店も、どちらもそれぞれの立場や経験から色々有用なことを教えていただけるので、両方をうまく使ったらいいのではないかな、と思います。
はじめまして!
ラパンパパさんからこちらを教えていただきました。
私は3歳になるMIXのうさぎを飼っています。
ペットとしてうさぎの地位向上(うさぎがコンパニオンアニマルとして優れている・日本の住宅事情に合っている・うさぎの医療向上など)を願っています。
私の考えに賛同する人たちとうさぎプロジェクト(仮称)を立ち上げ、飼育品メーカーやペットショップ、ブリーダーなどと共同でうさぎと飼い主がより幸せで豊かな生活を送れるよう会の活動を始動しました。
複数の獣医とも連携をとっていくつもりでいきたいと思っています。
先日、メーカーとメンバーの一人が共同開発をしたハーネスが全国発売されました。
日本のうさぎの医療は大変に遅れているのが現状です。
また、飼い方のスタンダードも確立されていません。飼育書によって“正しい”ということが様々です。すのこの素材、ペレット・生野菜の要・不要、量などなど。
私のうさぎのかかりつけの獣医(セカンドオピニオン用に2つ)も完全に信頼を置けるわけではありません。ほぼ毎月、爪切りを兼ねて健康チェックに行っていますが(年に1度は詳しい健康診断)、その時にうさぎの病気のことや疑問に思っていることを聞きます。次回までの獣医の宿題になることもままあります。患者(飼い主)が獣医を育てることも必要だと思います。
記事をまだ一部しか拝見していませんが大変に参考になる内容で、また抱っこの必要性、うさぎと飼い主の関係など私が日頃思っていることと一致しているように思いました。今後、私どもの“うさぎプロジェクト”の活動へのご指導、アドバイスを頂けたらと思いました。
初めての訪問で厚かましいお願いをして申し訳ありません。
ふうさま、こんにちは!
うさぎプロジェクト、すばらしいですね!
色々な立場の人がペットとしてのウサギとの暮らしについて考える場所は、是非必要だと思います。やはり、情報源が一カ所だと、色々偏ってしまうと思うので……
さて、私は今のところ、ただのWHRSの会員でして(勿論獣医でも動物愛護師でもありません)、他の方にアドバイス出来るようなことは何もない、というのが現状です。
ですので、正直お役に立てるようなことはあまりないと思いますが、このブログの「02. House Rabbit Society」カテゴリー内の情報は、アメリカのHRSで行われていることとして、そこそこご信頼頂いてもよいかと思います(勿論、日本とは事情が異なる部分もあることと、私の私見も混じっていますので、引用の際はそのあたりもお含みおき頂きたいのですが)。
ただ、一人の飼い主として、経験を語る程度なら出来るかと思いますので、そのような意見聴取の場があれば是非参加させて頂きたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します!
はじめまして、とても参考になります。私も、首の後ろの皮を、持ち上げます。一番、おとなしく、どうしても、ゲージに入らないときは、そうしてます。親ウサギが、確か運ぶときにすると思ったのですが、違いましたか?
だから、落ち着いてくれると、長年思っていたのですが?
獣医も、ウサギについてはあまり専門的なことは、わからないとか?いぬ、猫と違いまだまだ知らないことがあるから、診察してくれるところも少ないんですよね。
三十年近く飼ってますけど、毎日が発見ですね。本当に、分かりやすい説明でした。ありがとうございました。
樫山さんこんにちは!
ウサギの首の後ろを掴むのは、私も未だに大丈夫という人とダメという人が居て良くわからないんですよ(^^;)
よくわからないので、一応自分がやるときは、あまり長い時間つかまないようにしています。持ち上げるときにちょっと掴むけど、あとはお尻と背中を支える方向に変える、とかですね。
首の後ろを咥えるのは、ネコ科の動物はやりますが、ウサギもやるのかどうか? やってもおかしくないと思いますが、私は見たことがないんですよね。
うちのえせるが子育てしていた時に、生後3日の仔ウサギが巣穴から出ちゃったんですが(2〜3日目によく飛び出します)、母のえせるはそれを鼻先で転がして巣に戻そうとしてました。仔ウサギはゴロゴロ転がっちゃって可哀相だったんですが、お構いなし。
それでダメだとわかると、今度はペレット入れの陶器の器を引っ張ってきたり、新聞紙の切れ端を集めたりして、それで子供を隠そうとしていました。こりゃ仔ウサギの体温が下がって死ぬな、と思ったので、そこで取り上げて巣に戻しました。
えせるはちょっと変わった母ウサギでしたので、彼女がやらなかっただけかもしれませんが、よくよく考えてみるとウサギの前歯って前に二本分しかありませんから、それで噛まれたら仔ウサギも痛いのかも? なんて思ったりもしています。
実際のところはどうなのか、私も是非知りたいです(笑)
コメントいただいたおかげで、久々にこの記事見て、一つ大事なことを忘れていたので加筆しました。ありがとうございました!
ピンバック: ケージのセットアップ | The Garden of Ethel