プチの食欲の判断が、大変難しい。
去年の暮れから、ペレットをKaytee Timothyから、OxbowのTimothy High Fiberに変更した。
以前からずっと探していたのだが、Oxbowのペレットはそのへんのペットショップでは売っていなくて、温度、湿度管理がOxbowの保存基準を満たす特別の倉庫を持っていないと店に卸してもらえない。
HRSのWisconsin Directorから、隣町のMoundsというペットショップがOxbowを量り売りしてくれるときいて(これも彼等が頼んでそうしてもらったらしい)早速仕入れ、試食してみた。
私は実は、新しいペレットを仕入れる度にかならず試食することにしている。草だから数粒食べたってどうということはない。
Kayteeは、銀歯と反応してどことなく金気臭い味がしていたのだが、Oxbowはそんなことはなかった。ただ、確かにHigh Fiberというだけあって、かなり繊維が多い。当然、ウサギ達は、ペレットを切り替えた当初、かなりまずそうに食べていた。エセルなどは、今迄よりも多く噛まないと飲み込めないので、一度に食べ切れず、休み休み食べる始末。顎が弱っていたと実感した。
面白いもので、私が美味しいと感じるペレットはウサギ達にも人気がある。一番おいしかったのはロスを買った東大和市のウサギ専門店「バオバブ」で売っていたチモシーのペレットで、これはお茶の葉の匂いがして本当に美味しかった。勿論ロスもエセルも大好きだったが、どうやらKayteeやOxbowよりタンパク質が多いらしく、量を控えめにやる必要があった。
さて、その二羽の娘であるプチは、最初からとても牧草をよく食べるウサギだった。ただ、親達と違うのは、牧草は牧草でもプチは純粋なチモシーで育ったのではなく、馬用の雑干草で育った、ということだ。
こちらのHRSで手に入る牧草は、馬に食べさせる牧草で、正確にはチモシーではない。しかも野の花や草なんかも大量に混じっているから、クローバーの咲く季節に収穫された草などは、乾いたクローバーの花が大量に混じっていたりする。当然、ウサギ達は花から食べるので、下手をするとペレットより牧草の方が美味しかったりする。
そんなわけで、最初から、プチは親達ほど熱烈なし好をペレットには向けなかった。その上ペレットをOxbowのHigh Fiberに変えたので、どうも、あまりペレットがおいしくないらしいのだ。
えせるとまんごろし太は、今でも草とペレットを置けば必ずペレットに飛びつくので、そのなくなり方で体調がすぐにわかるのだが、プチはたまにペレットが残っているのに草を食べることがある。ペレットを残して心配してみていると、足下に落ちている草を拾って食べたりする。
草の量を減らせばペレットもすぐに完食するが、草を食べる量は体調に比例するので草を絞る事はできない。
う●ちも、草の内容によって色や大きさが変わるから、なんともいえないし……
プチの体調は、やっぱり全身から見える気合いというか、オーラのようなもので判断するしかなさそうだ。ちょっとみすぼらしくなってきたら、要注意。
三日ほど前迄少々しょぼくれていたが、えせると一緒に出して遊ばせるようにしたら元気を取り戻した。どうやら、一匹ではかなり不安を覚えるらしい。母親と共にいると、リラックスしている様子。
今はえせるの体調が良いから良いが、えせるが不調になったらどうするか……。
しかし、ペレットを変えたことを差し引いても、やはりプチの食欲はこのところ以前より落ちていると感じる。正確には、まんごろし太がやってきてから、落ち着きがなくそわそわするようになり、食事に集中できていない。
実の父のロスには全く興味を示さず逃げ回っていたのに、去勢されたまんごろし太には雌として魅力を感じるらしい……。動物の勘の鋭さには驚かされるばかりだ。