冷えと食欲不振と耳の温度

現在耳が冷えて具合の悪いウサギがいる場合は、こちらのエントリーをご覧下さい。

今朝、仔牛が朝起きて朝食のペレットを出したら、ルーファスさんが食べに来ませんでした……。
目の前にペレット置いてやっても無視。
新しい牧草入れても無視。
食欲不振、決定です。

実は、昨晩はルー&プチ組の運動日で、リビングに出しっ放しにして寝ました。
その時、どうやら暑くてぼうっとしているようだったので、ほんの少しだけ窓を開けて寝たのです。
寒くても、うちにはお手製4階建てのウサギ城があり、3〜4階まで上がれば十分暖かい。最近は零下10度より下がることもないし、数センチあけてあるだけだから大丈夫だろう(室内温度は18度程度)と思ったのですが。
どうも、我が家で一番多毛症のルーファスさんは、暑さにも弱いが冷えにも弱いらしいのと、もともと食べることにあまり執着がなく、遊んでいると食べるのを忘れるような子なので……
こりゃ、気温が低い中食べるのを忘れてうっ滞起こしたか?!
……というわけで、朝からお腹と背中に手を当てて整体(愉気)の真似事をする事となりました。

人間でもそうですが、お腹の具合が悪いときにこうして手を当てると、お腹が動き出すときに痛みがあります。
ウサギに聞いた事はないので真偽のほどは分かりませんが、多分ウサギもそうなんではないだろうか、と思う。
というのは、こういうとき、手をあてると、まず逃げるからです。
逃げて、落ち着きなく、牧草に八つ当たりしてみたり、絨毯を掘ったりします。
しかし、根気よく追いかけて気を通します。
この段階なら、うちのウサギ達はまず間違いなくこれで回復します。
(ウサギに慣れていない方は必ず、すぐに病院へ連れて行って下さい!)
まあ、付き合いが長いと、ウサギの方もそれを学んであまり逃げようとしないのですが、ルーファスさんはまだウチに来て1年なので、そのへんがまだよく分かっていないようです。

しかし、う●ち出ないな。
やっぱり、これはレンジタオル出動か?!
と思いかけたとき、はたと気づきました。
耳が、冷たい。
いや、体調が悪いとき耳が冷たいのはよくある事なのであまり気にしなかったのだけれど、十中八九冷えが原因、ということを考えたときに、ある当たり前のことに気づいたのです。
ウサギは、耳から放熱して体温調節します。
ということは、逆に耳を暖めて体を暖めることも出来るんじゃないか、と。
というより、むしろ、毛深い体を直接暖めるより、耳を暖めれば即効で体の冷えを緩和することが出来るんじゃないか?!
(あくまでも、冷えが原因であれば、ですよ!)

お腹を暖めると効果があるのはチーママ様にコメント頂いた通り既に体験済みでしたので、ためしに先に耳をやってみよう、と思いました。
(ルーちゃん、実験台にしてごめん(笑))
それで、背中に当てていた手をずらして耳を覆うようにしたところ、もう耳がガンガンに冷えきっているのですね。
冷えがある場所、というのは人間でもそうなのですが、ものすごい勢いで別の熱を吸熱するのです。
そこが、モノを暖めるのと、生身の体を暖めるのとの最大の違いです。
動物の体は血流が良くなれば体の内側から暖まりますから、単純なカロリーの収支計算ではつじつまが合わないのです。
具合が良いときは簡単に当てた手と同じ温度になるものが、冷えていると、いつまでたっても同じ温度にならず、手からものすごい勢いで熱を吸われている感触があります。
慣れると、それが部分ではなく、数カ所の点のような形で、バキュームのように熱を吸っている場所があることが分かります。
その穴のように熱を吸い込んでいる部分に向けて、ゆっくり手のひらから息を吐くようなつもりで、気を通して暖めます。

で、本日のルーファスさんの耳はまさにそれでした。
あんなうすっぺらい耳、本来なら、あっという間に暖まるはずなのに、手のひらが冷たい冷えを感じなくなるまでに、20分近くかかりました。
しかも、耳を暖め始めた途端、あんなに逃げて嫌がっていたのに、じっと踞ってこちらに任せてくれました。
多分、気持ちよかったんでしょう。
それで、そうしているうちに、鳩尾のこわばりが少しずつとけてきました。
どんな動物(含人間)でも、鳩尾が固いのは緊張している証で、これが緩まないと筋肉が緩まず、血の巡りもよくなりません。
私は、この先獣医に行かずに回復するかどうかを、この鳩尾の堅さではかっているくらいです。

20分たったら、ルーファスさんはするりと私の手から逃げ出して、目の前で気張る動作をして、ほんの少しオシッコをしました。
普段、この子は人前では絨毯にオシッコするところを見せない(どうもいけない事だとは分かっているらしい、人がみていないとする)ので、これはウサギ流活元運動なんだろうと黙認しました。
もしかしたら、本当はウンチをしようとしたけれど、出なくて代わりにオシッコをチビってしまったのかも知れませんが。
(実は、オシッコやウンチなど、排泄行動をすると体が緩みます。)
……で、ぼちぼちペレットのお皿へ行き、ポリポリと食べ始めました。
よし、これで、とりあえず回復の軌道には乗った!
大体、食欲不振から脱するときは、少しずつ、ペレットを少し食べ、牧草を少し食べ、といった感じで回復していきます。
牧草があまり好きでない子も、この経過は殆ど変わらないような気がします。
牧草も、わざと、繊維の多い固い茎みたいなのを選んで食べています。
具合が悪くなったら何が必要なのか、ウサギはちゃんと知っている、ということなんでしょう。
我が家では、食欲不振から脱したかどうかを判断するのに、水をごくごく飲むかどうか、というのを重要なサインとしています。
水が飲めないようだと、まだ完全に復活しておらず、目を離すとまた食べなくなることがあるのです。
つい先ほど、ルーファスさんは水を沢山飲んでくれて、そのあとペレットも完食してくれましたので、もう心配はないと思われます。
一件落着!
人間でもそうですが、お腹の具合が悪いときにこうして手を当てると、お腹が動き出すときに痛みがあります。
ウサギに聞いた事はないので真偽のほどは分かりませんが、多分ウサギもそうなんではないだろうか、と思う。
というのは、こういうとき、手をあてると、まず逃げるからです。
逃げて、落ち着きなく、牧草に八つ当たりしてみたり、絨毯を掘ったりします。
しかし、根気よく追いかけて気を通します。
この段階なら、うちのウサギ達はまず間違いなくこれで回復します。
(ウサギに慣れていない方は必ず、すぐに病院へ連れて行って下さい!)
まあ、付き合いが長いと、ウサギの方もそれを学んであまり逃げようとしないのですが、ルーファスさんはまだウチに来て1年なので、そのへんがまだよく分かっていないようです。
しかし、う●ち出ないな。
やっぱり、これはレンジタオル出動か?!
と思いかけたとき、はたと気づきました。
耳が、冷たい。
いや、体調が悪いとき耳が冷たいのはよくある事なのであまり気にしなかったのだけれど、十中八九冷えが原因、ということを考えたときに、ある当たり前のことに気づいたのです。
ウサギは、耳から放熱して体温調節します。
ということは、逆に耳を暖めて体を暖めることも出来るんじゃないか、と。
というより、むしろ、毛深い体を直接暖めるより、耳を暖めれば即効で体の冷えを緩和することが出来るんじゃないか?!
(あくまでも、冷えが原因であれば、ですよ!)
お腹を暖めると効果があるのはチーママ様にコメント頂いた通り既に体験済みでしたので、ためしに先に耳をやってみよう、と思いました。
(ルーちゃん、実験台にしてごめん(笑))
それで、背中に当てていた手をずらして耳を覆うようにしたところ、もう耳がガンガンに冷えきっているのですね。
冷えがある場所、というのは人間でもそうなのですが、ものすごい勢いで別の熱を吸熱するのです。
そこが、モノを暖めるのと、生身の体を暖めるのとの最大の違いです。
動物の体は血流が良くなれば体の内側から暖まりますから、単純なカロリーの収支計算ではつじつまが合わないのです。
具合が良いときは簡単に当てた手と同じ温度になるものが、冷えていると、いつまでたっても同じ温度にならず、手からものすごい勢いで熱を吸われている感触があります。
慣れると、それが部分ではなく、数カ所の点のような形で、バキュームのように熱を吸っている場所があることが分かります。
その穴のように熱を吸い込んでいる部分に向けて、ゆっくり手のひらから息を吐くようなつもりで、気を通して暖めます。
で、本日のルーファスさんの耳はまさにそれでした。
あんなうすっぺらい耳、本来なら、あっという間に暖まるはずなのに、手のひらが冷たい冷えを感じなくなるまでに、20分近くかかりました。
しかも、耳を暖め始めた途端、あんなに逃げて嫌がっていたのに、じっと踞ってこちらに任せてくれました。
多分、気持ちよかったんでしょう。
それで、そうしているうちに、鳩尾のこわばりが少しずつとけてきました。
どんな動物(含人間)でも、鳩尾が固いのは緊張している証で、これが緩まないと筋肉が緩まず、血の巡りもよくなりません。
私は、この先獣医に行かずに回復するかどうかを、この鳩尾の堅さではかっているくらいです。
20分たったら、ルーファスさんはするりと私の手から逃げ出して、目の前で気張る動作をして、ほんの少しオシッコをしました。
普段、この子は人前では絨毯にオシッコするところを見せない(どうもいけない事だとは分かっているらしい、人がみていないとする)ので、これはウサギ流活元運動なんだろうと黙認しました。
もしかしたら、本当はウンチをしようとしたけれど、出なくて代わりにオシッコをチビってしまったのかも知れませんが。
(実は、オシッコやウンチなど、排泄行動をすると体が緩みます。)
……で、ぼちぼちペレットのお皿へ行き、ポリポリと食べ始めました。
よし、これで、とりあえず回復の軌道には乗った!
大体、食欲不振から脱するときは、少しずつ、ペレットを少し食べ、牧草を少し食べ、といった感じで回復していきます。
牧草があまり好きでない子も、この経過は殆ど変わらないような気がします。
牧草も、わざと、繊維の多い固い茎みたいなのを選んで食べています。
具合が悪くなったら何が必要なのか、ウサギはちゃんと知っている、ということなんでしょう。
我が家では、食欲不振から脱したかどうかを判断するのに、水をごくごく飲むかどうか、というのを重要なサインとしています。
水が飲めないようだと、まだ完全に復活しておらず、目を離すとまた食べなくなることがあるのです。
つい先ほど、ルーファスさんは水を沢山飲んでくれて、そのあとペレットも完食してくれましたので、もう心配はないと思われます。
一件落着!

8 thoughts on “冷えと食欲不振と耳の温度

  1. うちのうさちゅうもね、こっちに来てから、たまに耳が冷たくて気になっていたんだ。うさちゅうの耳はいつもあったかいと思っていたけど、調子の悪そうなときは耳が冷たいよね。昨日は外に出してやって運動したらまた暖かくなったけど、耳を根気よく暖めるというのは効果的なんだね。やってみよー。ルー君、食欲戻ってよかったね!

  2. yumiさん、こんにちは!
    うさちゅう、新年も元気に迎えたようで良かったよ!
    整体では、とにかく冷えているというのが良い事はひとつもないので、ウサギが自分で運動して暖まらないような冷えだったら、人間が手を積極的に貸してやってもいいと思います。うさちゅうはもう9歳だしね!
    ただ、他に理由があって冷たいのかも知れないから、暖めてやっても居心地悪そうにしていたり、元気が回復しないときは早めに病院に連れていってね。そういえば、MDの獣医さんはどうだった?
    思い切り私信だけど、WHRSのニュースレター送ったよ! 私が書いたうさちゅう渡航記が乗ってる号(Amyに大分英語直されたけど(^^;))。楽しみにしててね!

  3. もぐちゃん、
    冷えは人間はもちろん、動物にも大敵だよね。。
    耳が冷たいこと今までほとんどなかったから、気になって、獣医さんにいったときに聞こうと思ってうっかりわすれちゃったんだ。。。冷えだけじゃないこともあるかもだね。獣医さんはHRSお勧めなだけあって、とてもいい感じだった。ウサギの扱いにも慣れてたし。
    うさちゅうはたいてい外で走り回ると耳があったかくなるから、寒い部屋で(といっても70Fくらいはある)一日じーっとしてるから血行が悪くなってるのかも。もぐちゃんの書いてくれたうさちゅうの記事、楽しみにしてるね!

  4. 興味深い記事の数々に、いつもたくさん勉強させて頂いています。
    家には1歳ちょっとと思われる保護っこうさぎさん(男の子)がいるのですが、もう寒くなってきた今でもカーペットよりもフローリングの上でどべっと寝ています。それで耳を触りに行くとハッとするほど冷たい時があるのですが、本人は耳が冷たいまま牧草をモリモリ食べたり眠そうにしていたりと、いたって普通に見えるのです。でもやはり、これは体調が悪いのを隠していて本当は身体が冷えて調子が悪かったりするのでしょうか…?
    元気なのに耳が冷たい子なんて普通考えられませんよね…?

  5. ラブさんこんにちは!
    1才の男の子でそんなに耳が冷えているというのは少々不思議な気もしますが、耳の暖かさはかなり個体差もありますので、食べているのであれば、すぐに具合が悪いということはないと思います。

    また、多少耳が冷たくても、通常、食事をとれば耳は暖かくなります。
    ご飯を食べて、その時だけ暖かいけれど、数分もするとまた冷えてしまう、という場合は、もしかしたら少々ペレットが少ないかも知れません。太らないギリギリの量がどのくらいか、一度コンスタントに体重を測って調べておくと良いと思います。
    (換毛期など、体力を大きく消耗する時期にどのくらいあげるべきかの指標になります)

    その子は、常に耳の温度が低いのでしょうか?
    いつもはそれなりに暖かいのに、今日は冷たい、ペレットを食べても暖まらない、ということがあれば、少々注意して見た方が良いかもしれません。

    なお、多くのウサギは、体調を崩すと暗く静かな場所で体を冷やしたがります。ただ、そういう場合は、顔を見れば具合が悪い感じの顔をしていますので、すぐにわかると思います。のんびりと寝そべっているような感じでしたら問題ないと思います。

    本当は、具合が悪いなら冷やすより暖めた方が良いケースも結構あり、うまく教えてやると、冷えて具合が悪くなる前に自分で暖まりに行きます。温泉の猿みたいですね(笑)

    うちでは、一人用コタツを横に寝せて、常時ONにしてあります。
    そうしておくと、意外に頻繁にウサギ達はその前に行って背中をあぶり、腰を暖めています。
    かといって室温が上がるとバテるので、窓をあけつつ、コタツもONという非常に不経済なことに…(笑)

  6. mogumoguさま

    早々のお返事ありがとうございます!
    換毛期でペレットの量が足りないかもとのお話にドキっとしました。
    今、これでもかってくらい絶賛換毛中で、それがもう3週間以上続いているのです。いつもスプーンすり切れ3杯のペレットを、3杯半にしているのですが、もうちょっと増やしてみようと思います。
    耳は常に冷たい訳ではなくて、長時間寝っ転がっていた後とか、動かないでいた後が冷たい事が多いです。それでハッとして具合悪いのか!と驚くのですが、次の瞬間には牧草にダッシュして豪快に食べだしたり、元気に遊びだしたり、カクカクしたり(笑)
    ケージの中に常に1か所うさぎさん用ヒーターを立てて置いていて、そこで温まることが出来るようにはしてあるのですが、耳が冷たい時はそこから離れた場所でゴロンしている時の事が多いです。
    ともかく耳が冷たいのは良くないですよね。ペレットの量をちょこっと増やしてみます。

  7. ラブさま、
    うちのウサギも、長時間横になっていた後などは、耳が冷たくなっていることもあります。
    急に起き上がって牧草を食べにいくこともある、とのことですが、その後に耳は暖まっているでしょうか?
    もしそうであれば、特に気にされなくても大丈夫だと思います。

    ただ、換毛期にペレットを増やすと活動的になる子はいます。1日や2日くらなら、ペレットを大幅に増やしても(普段の倍くらい)すぐには太りませんので、それで活動状況がどう変わるか試してみる手もあります。
    いまひとつ疲れやすい感じだった子が、目に見えて運動量が増えた、と感じたら、私は今はペレットが必要なんだな、と判断して、増量に踏み切ります。

    ただ、もし健康に不安があるのでしたら、やはりかかりつけの獣医師の先生にご相談されることをおすすめします。うちの主治医は、「基本はペレットの絶対量より体重が変わらないことが大事」という立場なので、うちではこのようにしていますが、やはりウサギさんそれぞれに個性がありますので…。

  8. mogumoguさま、その節は色々と教えてくださりありがとうございました。1カ月ほど続いた大換毛期がようやく終わったみたいでホッとしています。11月14日からご指摘通りペレットの量をいつもの2倍くらいに増やしていました。そして昨日2カ月健診に行って来ましたが、体重は前回より40g増えていただけでしたので、やっぱりペレットの量を増やして良かったって思いました。じっと動かない時に耳が冷たくなっている件を先生に相談しましたら、動かないでいると耳のほうの血行が悪くなるから冷たくなるのもあると仰っていて、食欲と健康なフンが出ていれば問題ないと言われました。ようやく換毛が落ち着いたので、ペレットの量も少し減らして体重の様子を見ようと思います。

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